現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【ロータリーマニア(5)】1981年デイトナ24時間仕様~ 初代サバンナRX-7(後編)

ここから本文です

【ロータリーマニア(5)】1981年デイトナ24時間仕様~ 初代サバンナRX-7(後編)

掲載 更新
【ロータリーマニア(5)】1981年デイトナ24時間仕様~ 初代サバンナRX-7(後編)

SKYACTIVテクノロジーと魂動デザインで新たなファンを獲得している近年のマツダ。一方で、世界で唯一量産に成功したロータリーエンジンとその搭載車に今でもただならぬ愛情を注ぐ人たちがいる。そんなオーナーと貴重な愛車を7日連続でご紹介! 本日は前回に引き続きデイトナ24時間仕様(今回は1981年仕様)を紹介しよう。(取材・文:増田 満/写真:伊藤嘉啓)

後期型ターボ車をベースにテールまわりも当時の仕様に変更
サバンナRX-7の初代SA22Cがデイトナ24時間レースで大活躍した理由として、小さくコンパクトなボディとロータリーエンジンの組み合わせが挙げられる。ベース車のボディ全長は4285mmでしかなく、全幅も1675mmしかない。だから車両重量は1トンを少々超えるわずか1005kgだ。そこに573cc×2の12A型ロータリーエンジンが載っているのだから遅いわけがない。

トヨタ決算発表会で明らかにされた“21年末までに投入する新モデル18車種”を大予想【スクープ】

SA22C時代の12A型は130psの最高出力となっていたが、1983年のマイナーチェンジで追加されたターボモデルでは165psにまで出力アップを果たした。まさにピュアスポーツカーに相応しい動力性能だったと言える。その後期ターボモデルをベースに、1981年のデイトナ24時間レース仕様車を再現したのが、このクルマだ。

基本的なボディワークは前回紹介した赤いデイトナ24時間レース2位入賞車と同じ仕様だ。デイトナ用と呼ばれる社外オーバーフェンダーやフロント・リアのスポイラーを装備して、カラーリングを再現している。前回紹介したクルマと同じく後期モデルのターボ車をベースにしているものの、バンパーなどのパーツは前期モデルから移植して、1981年のデイトナ参戦時と同じボディを再現しているところもこだわりだ。

このクルマも連載の第二回と三回目に登場したサバンナRX-3オーナーである成田秀喜さんが製作したもの。赤いRX-7と同じように当初は成田さん自らステアリングを握って楽しんでいたが、RX-3と同時にサーキットが走れるよう友人に託している。その友人が元吉和洋さん。サーキットでマツダ車関連のイベントがあるときは、成田さん始め友人たちとRX-3、RX-7混成部隊で走行するのだ。

フロントストラットはS13シルビア用
デイトナ24時間レース優勝車らしく、エンジンや足回りもしっかり手が入っている。まずエンジンは12Aターボから13Bに載せ換え、吸気をブリッジポートとしている。キャブレターはやはり定番のウエーバー・ダウンドラフトタイプとして、排気系はワンオフしたエキゾーストパイプとマフラーに変更。これにより当時のレーシングカーよりも高いパフォーマンスを手に入れている。

エンジンに合わせて足回りはフロントにピロアッパーによる車高調を装着。この車高調はS13シルビアのストラットを使ったもので、ブレーキキャリパーもS13のものがそのまま使われいる。ノーマルのSA22Cに比べたら圧倒的に止まる仕様になっている。リアショックは強化タイプとされ、いわゆるレーサスと呼ばれるサスペンションコイルが使われている。

だが、極端に低い車高というわけでもなく、フロントのスポイラーが低さを演出しているといったほうが的確。なぜこの車高かといえば、このSA22Cにも登録書類が残されているから、改造申請して公認車検を取得することが可能だからだ。現在は登録していないが、いずれ公認車検を取得して街乗りにも使いたいということだ。

ロータリーマニアのバックナンバー

[ アルバム : サバンナRX-7「1981年デイトナ24時間仕様」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索
RX-7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村