こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回はCityTrialJapanの決勝と、個人的考察も含めてレポートしていきます。
前日の予選で使われたセクションは、決勝仕様に変更されていました(実行委員長藤原選手が夜に作業したそうです)。
【画像】岸田彩美さんが観戦した「CityTrialJapan」の様子を画像で見る(15枚)
実は決勝当日朝から雨模様でした。各セクションには、滑り止めのための金網が取り付けられているのですが、雨が降るとより滑りそうなイメージがありますよね。
意外なことに金網に対してまっすぐに走ればそこまで滑らないんだとか。しかし大木セクションでは、木の内側、つるりとした面が濡れてしまうと、氷の上を走っているような感覚と同じなんですって。もはや恐怖ですね……。滑る木から木へと飛び移るセクションは、雨によって難易度がグンと上がりました。
そんな厳しいコンディションの中、前日の予選で勝ち残った上位10名のうち6名がファイナル進出となりました。
悪天候にもかかわらず、前日の予選日よりもお客様の数が増えたのは一目瞭然でした。
心配された天気も午後になると一気に好転し、セクションも乾いてきてコンディションが良くなり、熱気と暑さで溶けそうになるほどでした。
今回見事優勝を果たした黒山健一選手は、一番高いセクションで喜びを爆発させていました。しかもこのレースが終わってすぐトライアル世界選手権のトライアル2クラスに出場するためにフランスへ飛び立ちました。参戦車両はヤマハの電動マシン「TY-E 2.0」です(現在は電動クラスがありません)。
City Trial Japanのヤマハ・ブースにて車両が展示されていたのですが、まだまだ開発段階である電動トライアルマシンであり、乗り方もパワーも全然変わってくるそうです。他の選手はガソリン車で戦うわけですから、イコールコンディションではない中健闘しています。今後の電動トライアル車にも注目ですね。
2位は野崎史高選手 力強いライディングが目を引く野崎選手ですが、今大会は2位を獲得。9月4日に行われた全日本トライアル中国大会では優勝を果たしており、あと2戦を残し3位につけており、どんな走りになるか、注目です。
3位は氏川政哉選手 ホンダのファクトリーマシンを操る期待の若手ライダーで、人工セクションは得意だそうです。2020年に開催されたCity Trial Japanでも3位獲得しています。
4位は柴田暁選手 今年からマシンをTRRSに変え、チームも変わりました。柴田選手と小川選手しか攻略できなかったきっかけのない飛びつきのステアケースに登り切った時は大きな歓声が上がりました。。
5位は小川友幸選手 ランキングトップを走り続けている小川選手ですが、今大会で足を怪我してしまったそうです。痛みを我慢してのライディングでした。
6位は廣畑伸哉選手 まだ高校生の廣畑選手は、IASクラスに昇格して2年目となるシーズンとなります。ぐ今年はスペインへ練習に行ったそうで、多くの刺激も受けたのでしょう。成績もどんどん上がっています。目が離せませんね。
コロナ禍ということもあり、サイン会などはありませんでしたが、次回開催されるときはもっと開放的に、お客さんとの交流ができるようになるといいなと思います。
まだ今シーズンの全日本トライアル選手権は2戦を残しています。この大会をきっかけに自然を相手に戦うトライアルもぜひ観戦してほしいです。次戦は近畿大会・10月9日に湯浅トライアルパーク、そして最終戦は東北大会・10月23日にスポーツランドSUGOにて開催です。
最後のおまけ、川崎重工業のミュージアム、カワサキワールドへ初めて立ち寄りました。
入場料は大人900円で神戸海洋博物館内にあります。私にとって、カワサキはバイクのイメージが強いメーカーですが、生活の中には多くのカワサキ製品が溶け込んでいることに驚きでした。
例えば東京隅田川にかかる永代橋・清州橋をはじめ25橋の道路橋を製作。
さらにドクターヘリやカーフェリーなども作っており、創業時は川崎造船所だったのですね。
また、川崎重工の歴史を学びつつ、バイク車両の展示や実際に車両に乗って楽しめるライディングシュミレーターは絶対に体験したほうが良いでしょう!
ジョナサン・レイ選手ならぬアヤミン・レイになりきり、バイクを傾けて、まさに自分がレースに参戦しているみたい。バイクをここまで傾けて走る機会はないので、ああこんな感じで走るのね……と改めて自分のフォームを写真で振り返って見るとかなり変でした(笑)。力が入りすぎですね。。。
もしお近くに行かれた際はぜひこちらのミュージアムも足を運んでみて下さいね。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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