現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > もはやワゴンの名は絶滅!? クラウンエステートにアコードツアラーも!! なぜワゴンって名前を次々と捨てるのか!?!

ここから本文です

もはやワゴンの名は絶滅!? クラウンエステートにアコードツアラーも!! なぜワゴンって名前を次々と捨てるのか!?!

掲載 17
もはやワゴンの名は絶滅!? クラウンエステートにアコードツアラーも!! なぜワゴンって名前を次々と捨てるのか!?!

 エステートにツーリング、アバント、バリアント、ブレーク……。これらはすべてステーションワゴンを指す名称だが、肝心のワゴンという言葉を聞かなくなって久しい。かつて一世を風靡したステーションワゴンの車名に迫ってみたい。

文/奥津匡倫(Team Gori)、写真/ホンダ、トヨタ、BMW

もはやワゴンの名は絶滅!? クラウンエステートにアコードツアラーも!! なぜワゴンって名前を次々と捨てるのか!?!

■ワゴンブームがピークだった!? 続々とワゴンの名が消滅……

現在も新車で買えるステーションワゴンのひとつであるカローラツーリング。ワゴンとは名乗っていない

 かつての日本ではワゴンの一大ブームがあった。ワゴンと言っても今日言われているようなワンボックスやSUVではなく、セダン派生のステーションワゴンのこと。

 そんなステーションワゴンには、メーカーや車種によって呼び名が異なるという特徴があった。

 ほとんどのものは結局のところ、ステーションワゴンではあるのだけれど、どういうわけかワゴンを名乗るモデルは意外に少なかったりする。

 国産車を例に見てみると、クラウンワゴンは最終モデルとなる11代目で「エステート」を名乗るようになった。

 カローラワゴンも4代目から「フィールダー」へ、さらにその3代後に「ツーリング」とたびたび名称を変更している。

 トヨタだけではない。アコードワゴンも最終モデルとなった5代目から「ツアラー」へと名前を変更した。

 アコードの場合、ヨーロッパではその前の代より「アコードツアラー」だったこともあり、それに統一したという見方もできるが、ワゴンと名乗りたくなくなった事情があったのだろう。

■働くクルマのイメージが強い!? 日本は超特殊市場

ワゴンを名乗らない海外製ステーションワゴンの代表選手、BMWツーリング。カローラと同じ名称で、もっともポピュラーな呼び名か


 輸入車でも「ステーションワゴン」は少ないが、欧米ではその地域でワゴンを指す言葉(エステート、ブレークなど)が車名に採用されていることが多く、車名を見ればワゴンとわかるものが多い。

 転じて日本、ワゴンブームの時は多くのモデルがワゴンを名乗っていたのに、時を経てそれらはいろいろと変化していった、なぜか。

 日本ではワゴンブームが来る前まではワゴン=ライトバンだったから、ワゴン=働くクルマのイメージを持つ人がいる。

 中でも年配者に多かった印象で、ワゴンブームの時も頑ななまでにワゴンを拒む人がいた。

 でも、ブーム時の名称はワゴンだったことを考えると、それだけの理由とは考えにくい。

■新しい価値観を演出するのが目的!? 使われなくなったワケ

アコード・ツアラー。どことなくワクワク感のある名称だが、その中身はステーションワゴン。ミニバン人気に押され? この代でカタログ落ちしてしまった。

 アコードもカローラもクラウンも、ワゴンを名乗らなくなった頃にはもうワゴンブームは過ぎ去り、居住性や積載性に勝るミニバンがすでに全盛となっていた。

 そこで、それらとは違った価値観を演出するため、これまでのワゴンとは違うものですよ、と印象付けるための改名だったのだろう。

 アコードワゴンと言われればどんなクルマか即座に想像できてしまうが、アコード・ツアラーと言われればすぐにワゴンとは気づかない。

「ツアラー」とは旅行者などの意味を持つ単語だが、そのクルマに乗って出掛ける楽しい旅行を想起させるようで、シンプルにワゴンと言われるよりも、何となくワクワクするような……。

 モデル生き残りのため、違った価値観を演出するため、ホンダも含め、各社で行われたステーションワゴンの改名。

 しかし、名前はそれまでと違っても中身はステーションワゴンである。改名したにも関わらずアコードやクラウンのワゴンはその代限りとなってしまった。

 やはり、名前だけでは新しい価値観の創造までは難しかった、ということなのだろうか……。

こんな記事も読まれています

トヨタが新たな「新型3列SUV」を生産!? 異なる2車種が26年登場か 米国BEVに14億ドル投資
トヨタが新たな「新型3列SUV」を生産!? 異なる2車種が26年登場か 米国BEVに14億ドル投資
くるまのニュース
【インタビュー】MotoEマシン、ドゥカティ「V21L」に備わる独自の電気ブレーキと冷却システムとは
【インタビュー】MotoEマシン、ドゥカティ「V21L」に備わる独自の電気ブレーキと冷却システムとは
バイクのニュース
【MotoGP】25台中15台クラッシュの大波乱、スプリントレースは「赤旗中断にすべきだった」のか。転倒ビニャーレス主張
【MotoGP】25台中15台クラッシュの大波乱、スプリントレースは「赤旗中断にすべきだった」のか。転倒ビニャーレス主張
motorsport.com 日本版
トヨタの名車2000GTならぬ3000GTで登場!! 元々オープンカーの設計だったの……紆余曲折あった70スープラ
トヨタの名車2000GTならぬ3000GTで登場!! 元々オープンカーの設計だったの……紆余曲折あった70スープラ
ベストカーWeb
GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】
GW明けに新車を狙うなら、このお買い得な人気モデルは、絶対に外せない!【2024春商戦・トヨタ注目モデル4選】
月刊自家用車WEB
群馬の朝は早い! 3時発東京行き「超早朝バス」日本中央バスが運行へ その使い道は?
群馬の朝は早い! 3時発東京行き「超早朝バス」日本中央バスが運行へ その使い道は?
乗りものニュース
RB、F1マイアミGPでアップデートを予定。「中団トップ争いに踏みとどまるため」とメキーズ代表……ライバルのハースを突き離せるか?
RB、F1マイアミGPでアップデートを予定。「中団トップ争いに踏みとどまるため」とメキーズ代表……ライバルのハースを突き離せるか?
motorsport.com 日本版
EVのリチウムイオン電池は「温度管理」が大切だった! 走行性能だけじゃなく充電性能に劣化度合いまで温度で大きく変わる!!
EVのリチウムイオン電池は「温度管理」が大切だった! 走行性能だけじゃなく充電性能に劣化度合いまで温度で大きく変わる!!
WEB CARTOP
話題のマツダ『EZ-6』、詳細スペックを公開! 後輪駆動でBEVは600kmの航続距離に
話題のマツダ『EZ-6』、詳細スペックを公開! 後輪駆動でBEVは600kmの航続距離に
レスポンス
内外装とグレード見直し 2代目ホンダ・ヴェゼルがマイチェン アクセントカラーや新色採用も
内外装とグレード見直し 2代目ホンダ・ヴェゼルがマイチェン アクセントカラーや新色採用も
AUTOCAR JAPAN
「トンネルできると便利」京都・新名神への新ルート! 長さ3km鷲峰山トンネルに待望の声 犬打峠の府道バイパス2024年度開通
「トンネルできると便利」京都・新名神への新ルート! 長さ3km鷲峰山トンネルに待望の声 犬打峠の府道バイパス2024年度開通
乗りものニュース
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第3回】マラネッロの改革
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第3回】マラネッロの改革
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】最も簡単なところで転倒してしまった……マルク・マルケス、ドゥカティでの初Vを逃すもポジティブ姿勢「勝利に近づいている」
【MotoGP】最も簡単なところで転倒してしまった……マルク・マルケス、ドゥカティでの初Vを逃すもポジティブ姿勢「勝利に近づいている」
motorsport.com 日本版
センチュリーにロールスロイス……2000万円超えは当たり前の日本で買える高級車!! 超高級車はどうやって進化していく?
センチュリーにロールスロイス……2000万円超えは当たり前の日本で買える高級車!! 超高級車はどうやって進化していく?
ベストカーWeb
GRスターレット爆誕! 既に開発はスタートか!? 1トン切りに280万円ってアツすぎる!!
GRスターレット爆誕! 既に開発はスタートか!? 1トン切りに280万円ってアツすぎる!!
ベストカーWeb
【平嶋夏海】さんとインカム通話体験ができる!「MIDLAND応援キャラバン」が始まった  
【平嶋夏海】さんとインカム通話体験ができる!「MIDLAND応援キャラバン」が始まった  
モーサイ
なぜ車の「サンルーフ」減った? 昔は「あこがれの装備」なのに… 装着するとデメリットも? 近年は「ガラスルーフ」が増加に
なぜ車の「サンルーフ」減った? 昔は「あこがれの装備」なのに… 装着するとデメリットも? 近年は「ガラスルーフ」が増加に
くるまのニュース
【写真蔵】ホンダの新グローバルEV「0(ゼロ)シリーズ」、2つのコンセプトモデルを公開
【写真蔵】ホンダの新グローバルEV「0(ゼロ)シリーズ」、2つのコンセプトモデルを公開
Webモーターマガジン

みんなのコメント

17件
  • ....
    マツダは無かった事にされましたね
  • kto********
    今や大半の普通車がSUVかワンボックスになってしまった日本。トランク付きのセダンはほぼ絶滅危惧種。
    しかし、よく考えたらSUVも車高を下げればステーションワゴンなんだよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村