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“イタリアの名カロッツェリア”ベルトーネが「復活第2弾」を発表! 往年の名車が現代的解釈で蘇った“新「ランナバウト」”の魅力とは

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“イタリアの名カロッツェリア”ベルトーネが「復活第2弾」を発表! 往年の名車が現代的解釈で蘇った“新「ランナバウト」”の魅力とは

意欲的プロジェクトを次々発表する新生ベルトーネ

 イタリアの名カロッツェリア・ベルトーネが、新たな一歩を踏み出しました。2024年、モダンなスーパーカーから往年の名作を現代的に解釈したモデルまで、意欲的なプロジェクトを次々と発表したのです。

【画像】これが見事に復活した名カロッツェリア発の新星「ベルトーネ ランナバウト」です(10枚)

 歴史あるカロッツェリアであるベルトーネは、2009年に深刻な経営危機に陥りました。

 トリノ近郊のグルグリアスコ工場はフィアットに売却。2011年には長年にわたって手がけてきた歴史的コンセプトカーのコレクションまで放出することを余儀なくされました。

 しかし、紆余曲折を経て、現在は新たな船出を果たしています。

 その立て直しの立役者となったのが、マウロ・リッチとジャン=フランク・リッチのリッチ兄弟。彼らが経営するイデアクティブという企業の資本の下、新生ベルトーネは活動を本格化させているのです。

 リッチ兄弟は豊かな経営資源を持つ実業家です。以前は、従業員2万人を抱えるエンジニアリング会社であるアッカ・テクノロジーズの経営者として、ダイムラーやフォルクスワーゲンとの取引をおこなっていました。しかし2021年に、アッカ・テクノロジーズの株式を売却。新たな投資先としてベルトーネを選んだようです。

 そんな新生ベルトーネの第1弾として2024年4月にモナコで発表されたのが「GB110」。

 ランボルギーニ「ウラカン」をベースとしたモデルで、1109馬力という驚異的なパワーを誇るツインターボエンジンを搭載。全く新しいカーボンボディで包み込んだスーパーカーです。

●伝統と革新の融合を体現した“ベルトーネ・クラシック”の第1弾

 さらに2024年11月、新生ベルトーネは野心的なプロジェクトを発表しました。

「ベルトーネ ランナバウト」と名づけられたこの新作は、1969年のトリノモーターショーで披露された伝説的なコンセプトカー、アウトビアンキ「A112 ランナバウト」を現代的に解釈したモデル。往年の名車を現代に蘇らせる“ベルトーネ・クラシック”シリーズの第1弾だといいます。

 オリジナルとは異なり、新型「ランナバウト」にはサイドドアが装備されており、完全なオープン仕様のバルケッタタイプと、着脱可能なルーフパネルを備えたタルガタイプの2バージョンが用意されます。

 パワーユニットは、55馬力を発生するオリジナルの1.1リッター4気筒エンジンから一転。500馬力以上を発生するV6エンジンへと進化しています。

 エンジンのサプライヤーは明らかにされていませんが、個人的には高性能エンジンの老舗であるコスワースやマーレ辺りではないかと先入観を持っています。

 価格は35万ユーロ(約5732万円)からとなっており、限定生産となることが予告されています。ただし、具体的な生産台数は明らかにされていません。

 また、こうした発表も、マーケットの反応を見極めようとする戦略なのか、それとも、当初から本当に少数生産を想定しているのかは不明です。

 一般的に、富裕層向けの限定車は、その希少性を明確にすることで購買意欲を刺激する傾向にありますが、ベルトーネの戦略は少し異なるようです。兎にも角にも、購買層の気分を害さないとよいのですが……。

 ちなみに、マウロ・リッチは燃料電池メーカーのイノセルの設立者でもあることから、将来的にはベルトーネのモデルにも燃料電池技術が採用される可能性が考えられます。

 伝統と革新を併せ持つ新生ベルトーネの今後には期待が高まるばかりです。

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みんなのコメント

3件
  • 光の翼
    歴史と伝統に裏打ちされたクラシックな車ね。その実、80~90年あたりのモーターショウに出てても違和感ない、という事でもあるけど
  • *****
    オリジナルのラナバウトは、ご存じフィアットX1/9の元ネタ。
    同車のシャープなイメージを、量産車たるX1/9は見事に昇華させた。
    これもひとえに、マルチェロ・ガンディー二の冴えわたる技の成果。

    …なんて書いてたら、そのX1/9が欲しくなってきた…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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