現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「寒冷地仕様」は南国で乗ってもメリットばかり! モーターやバッテリーまで「強化」されるその中身

ここから本文です

「寒冷地仕様」は南国で乗ってもメリットばかり! モーターやバッテリーまで「強化」されるその中身

掲載 5
「寒冷地仕様」は南国で乗ってもメリットばかり! モーターやバッテリーまで「強化」されるその中身

 この記事をまとめると

■寒冷地仕様はメーカーオプションのひとつとして新車購入時に選ぶことができる

なんちゃってヨンクだらけの今こそ乗りたい「悪路御用達」の男前国産SUV4選

■寒い地域でも安心してクルマを使えるように寒さ対策が施されている

■寒冷地以外でも使用にもほぼデメリットはなくメリットの方が大きい

 雪国や寒い地域でクルマに乗るなら寒冷地仕様を選ぶのが賢明

「寒冷地仕様」というのは、新車を購入するときのメーカーオプションのひとつ。文字どおり、冬の寒さが厳しく、積雪量の多いような地域でも、より安心してクルマが使えるように、寒さ対策を施した仕様になっている。寒さの厳しい地域の人や、雪国に出かける機会が多い人などは、購入時に「寒冷地仕様」をオーダーするのが賢明だ。

 その具体的な中身を見てみよう。トヨタのカローラツーリングを例にすると、下記の部分が標準仕様と異なっている。

・LLCの濃度 標準車のLLCは30%だが、寒冷地仕様は50%。LLCの凍結温度は、濃度30%でマイナス15度。濃度50%だとマイナス35度になる。

・フロントウィンドウデアイサー 雪だまりや凍結でワイパーが動かなくならないように、フロントガラスのワイパー接触部に電熱線が入っている。

・強化ワイパーモーター 雪は雨より重たいので、ワイパーモーターも強化品。

・ウォッシャータンク容量のアップ 雪道ではウォッシャー液を噴霧する機会が増えるので、ウォッシャータンクの容量を、標準の2.5リットルから4.8リットルへ増大。

・強化スターター 低温時の指導性を高めるためにスターター容量も強化。標準のスターターモーターが、1.0kWに対し、寒冷地仕様は1.2kWもしくは1.6kWに。

・バッテリーとオルタネーターの容量アップ カローラツーリングの寒冷地仕様のリストには入っていなかったが、極寒での始動性を考え、バッテリーの大容量化やそれに合せて発電量の多いオルタネーターにするのも、寒冷地仕様の定番メニュー。

・ヒーター付きドアミラー 霜・露・雨を取り除くために、ドアミラーにヒーターが入っている。

・電気式補助ヒーター エンジン始動後、冷却水の水温が上がるまでヒーターの効きが悪いので、水温が上がるまで暖房を補助するための電気式補助ヒーターが用意されている。

・リヤヒーターダクト 後席の暖房効率を高めるために、リヤシートの足もとに温風を送るダクトがつく。

 寒冷地仕様車を暑い地域で乗ってもデメリットはほとんどない

 その他、下まわりの雪入り対策としてリヤアンダープロテクターなどもあり、またウインターブレード(ワイパー)やリヤフォグなども重宝する。

 ちなみに北海道地区では、わざわざ寒冷地仕様を指名しなくても、寒冷地仕様が全車標準装備になっている(北海道地区価格)。

 中古車などで買う場合、寒冷地仕様を南国の真夏に使ってもまったく問題はないし、新車でも価格以外のデメリットはない。むしろ電気の容量に余裕があってメリットの方が多いぐらいだが、寒冷地以外で「寒冷地仕様」のクルマを使用するなら、LLCの濃度を地域の寒さに合せて交換すること。

 そして中古車なら、融雪剤の影響でシャシーの下まわりが錆びていないかどうかを入念にチェックしておこう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
くるまのニュース
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
レスポンス
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
レスポンス
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
くるまのニュース
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
レスポンス
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
Auto Messe Web
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
motorsport.com 日本版
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
くるまのニュース
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
レスポンス
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
WEB CARTOP
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
WEB CARTOP
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
AUTOSPORT web
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
motorsport.com 日本版
約400台のキャンピングカーが全国から集結、過去最大規模に…ジャパンキャンピングカーショー2025
約400台のキャンピングカーが全国から集結、過去最大規模に…ジャパンキャンピングカーショー2025
レスポンス
トヨタ「“SUV”ミニバン」がスゴイ! ド迫力の「斬新ドア」×巨大オフロード4WD! タフすぎる「シエナ」“冒険”仕様とは
トヨタ「“SUV”ミニバン」がスゴイ! ド迫力の「斬新ドア」×巨大オフロード4WD! タフすぎる「シエナ」“冒険”仕様とは
くるまのニュース
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
THE EV TIMES
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #15|シトロエン BX
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #15|シトロエン BX
くるくら

みんなのコメント

5件
  • ちなみに、わざわざ寒冷地仕様を指名しなくても、寒冷地仕様が全車標準装備のメーカーもある。
  • 車種によるよね
    現行プラドなんかはでっかいバッテリーが2個になるから
    交換費用が倍ですよ!
    ワイパーアームが立てやすくなってて標準に比べてアームが丸見えだったり。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

210.9256.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0346.2万円

中古車を検索
カローラツーリングの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

210.9256.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0346.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村