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スーパー耐久:富士24時間のST-Xは予選から白熱!? 松田のMP Racing加入はライバルも意識

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スーパー耐久:富士24時間のST-Xは予選から白熱!? 松田のMP Racing加入はライバルも意識

 7月30日、富士スピードウェイで開催されたピレリスーパー耐久シリーズの公式テスト。午前のセッション1、そして夜間走行もウエットコンディションとなってしまったが、そんななかでも2020年に向けて注目すべきポイントがいくつか見られた。最高峰であるGT3カーを使うST-Xでは、2020年モデルのニッサンGT-RニスモGT3を走らせるMP Racingに二度のスーパーGT王者、フォーミュラ・ニッポン王者である松田次生が加入。9月の第1戦富士24時間では、注目のエース格のドライバーたちによって予選から白熱の展開となりそうだ。

 近年さまざまなクラスに多くのエントラントが集まり、盛り上がりをみせているピレリスーパー耐久シリーズ。FIA-GT3車両を使うST-Xクラスは、そんなスーパー耐久のなかでも最速のクラス。2020年に向けて、2月末の公式テストの後は新型コロナウイルスの影響でスケジュールも変更され、その間に台数の変動はあったものの、今回のテストでは5台が参加した。

スーパー耐久富士公式テスト:D'station Vantage GT3が好調を見せるも、ST-Xクラスは接戦の予感

 テストではウエットとなったセッション1、ドライのセッション2、さらに霧雨のなかで行われた夜間走行では、いずれも777号車D'station Vantage GT3を駆る藤井誠暢がトップタイムをマーク。セットアップも進んだようで、チームメイトの星野敏、近藤翼も好タイムを記録しており好調ぶりをみせる。さらに第4ドライバーの金丸ユウも周回を重ねた。

 一方で、そのタイム差はわずかだ。ドライとなったセッション2では、D'station Vantage GT3の藤井がマークした1分41秒103に対し、MP Racingの9号車ニッサンGT-RニスモGT3を駆る松田が1分41秒123、今季ダイシンカラーとなったGTNET MOTOR SPORTSの81号車ニッサンGT-RニスモGT3の星野一樹が1分41秒313、aprが走らせる31号車レクサスRC F GT3の中山雄一が1分41秒873をマークし、僅差となっている。

 多くのチームで名前が出たのは、やはりMP Racingに加入することになった松田次生の存在だ。MP Racingでチームメイトとなる影山正美も「やっぱり速い」とうなる。ライバルからマークされる存在なのは間違いないだろう。松田は2019年にニュルブルクリンク、スパ、さらにドバイとニッサンGT-RニスモGT3で24時間レースに挑んでおり、車両への慣れも十分。今季の富士24時間挑戦は、日本国内の24時間レースでは、2007年にフェアレディZで十勝24時間に参戦して以来で、「緊張感があるスーパーGTと違って、みんなでワイワイやっている雰囲気がありますよね(笑)」とリラックスした様子で語った。

 ただ、松田はGT-Rの経験が豊富とはいえ、「昨年はプロしか乗っていないクルマだったので、それは乗りこなせるのですが、スーパー耐久でそういうセットアップにしてしまうと、クルマを所有されるジェントルマンドライバーが乗れなくなってしまいます。そこは臨機応変に対応していかなければならないと思っていますし、僕たちがしっかり与えられた仕事をこなすという、スーパー耐久のスタイルがあります」という。

 そしてやはり、松田自身も強力なライバルたちの存在を意識する。「ラインアップを見るとGTNETもドライバーを揃えてきましたし、aprのレクサスも、D'stationのアストンマーティンを見てもすごく強力ですよね」と松田。

「ひさびさにしびれるレースになると思いますが、僕たちが乗ることができる時間も限られているので、やはり勝敗のカギを握っているのはジェントルマンドライバーだと思います。そこをしっかりと僕たちがサポートしつつ、なんとかいいレースをしていければと思っています」

 松田の言うとおり、GTNETもaprもD'stationも、さらにこの日美しいボディを披露したMercedes-AMG Team HIRIX Racingも非常に豪華なラインアップを誇る。各車のエースたちによる1周のアタックは大いに楽しみで、9月の富士24時間は予選から激しいものになりそうだ。

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みんなのコメント

1件
  • 松田さんにとっては同じGTRでもスーパーGTの500クラスとはチームメイトもタイヤも違うので戸惑うこともあるけど頑張って欲しいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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