現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 止まらないクルマの重量化 軽さを武器にした1トン未満の国産車5選

ここから本文です

止まらないクルマの重量化 軽さを武器にした1トン未満の国産車5選

掲載 更新
止まらないクルマの重量化 軽さを武器にした1トン未満の国産車5選

■クルマが重くなる一方で軽量なモデルも増えつつあり

 最近のクルマは、昔に比べ衝突安全性が高められ、車体も大きくなり、先進安全装備や、ハイブリッドシステムなどの搭載でどんどん重くなってきています。その一方でいまだに1トンを切るような軽量なクルマもあります。

軽はやっぱり不安? 普通車と比べると軽自動車の安全性は劣るのか

 軽いということは、クルマの「走る・曲がる・止まる」という運動性能が向上するのに加え、加速時の燃料消費も抑えることができ、道路へのダメージも軽減されます。

 さらに、新車購入時や車検の時にかかる重量税も安くなります。1.5トン以下で2万4600円ですが、1トン以下なら1万6400円となり2年で8200円お得です。つまり、軽いことはいいことずくめなのです。そこで、新車で買える軽量な国産普通車のなかから車両重量の軽い順に5車種を厳選して紹介します。

●スズキ「スイフト(840kg)」

 現行の4代目スズキ「スイフト」は2016年に誕生しました。元々歴代「スイフト」は軽量なクルマでしたが、新型「スイフト」では、シャシの材料や設計を見直し、さらなる軽量化と高剛性化を両立しています。

 その結果「スイフト XG」の5速MTで840kgという重量を実現。もはや軽自動車並と言っていいでしょう。軽量化の恩恵で「スイフト」はスポーティな走りのコンパクトカーとして注目されました。

●スズキ「イグニス(850kg)」

 スズキ「イグニス」は2016年にデビューし、現在まで大きなモデルチェンジをおこなっていません。開発当初から「スイフト」と同様に軽量、高剛性なシャシをベースに作られています。

 重量は「イグニス HYBRID MG」で850kgとなっています。特筆すべきはハイブリッドでありながら軽量化を実現していることです。「スペーシア」などと同様に、リチウムイオン電池と、発電機をモーターとして使いエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」となっており、パワーを補いつつ低燃費にも寄与しています。

●三菱「ミラージュ(900kg)」

 2000年に先代「ミラージュ」の生産が終わり、12年後の2012年に新型「ミラージュ」としてデビューしました。現行の「ミラージュ」は車格も先代よりひと回り小さくなり、生産はタイで行なわれています。

 軽量、高剛性のシャシに3気筒1リッターのエンジンを組み合わせ、「ミラージュ M」で900kgという軽量な車重を実現した、安価なベーシックカーとなっています。ただし、基本設計の古さは否めず、先進安全装備も搭載していないため、販売は苦戦を強いられています。

■なんと3ナンバー車で1トン以下!

●トヨタ「パッソ(910kg)」

 今回ピックアップした5車種のなかではもっとも新しいのが「パッソ」です。2018年10月にはマイナーチェンジを行ない、若干のデザイン変更が行なわれました。トヨタとダイハツの共同開発車で、ダイハツ「ブーン」としても販売されています。

 先進安全装備「スマートアシストIII」も用意され、エンジンは3気筒1リッターの1種類。価格も安価なベーシックカーとなっています。車重は「パッソ」の全グレードで910kgとなりますが、なんと4WDモデルでも960kgと1トンを大きく下回っています。ダイハツによる軽自動車作りのノウハウが活かされた結果です。

●スズキ「バレーノ(910kg)」

 スズキ「バレーノ」を見たことがあるでしょうか。というくらいレアなクルマです。エンジンは1.2リッターと1リッターターボの2種類で、自然吸気の「バレーノ XS」が910kg、ターボの「バレーノ XT」で950kgとなっています。

 特筆すべき点は、スズキ「バレーノ」は全幅が1745mmあり、3ナンバー車で、もっとも軽量なクルマです。生産はインドで行なわれています。

 スズキによる軽量化技術の集大成ともいえる一台です。

※ ※ ※

 今回紹介した5車種以外にも、国産車では日産「マーチ」が940kg、輸入車ではフォルクスワーゲン「UP!」が930kg、スマート「フォーツー」で960kg、特殊なモデルですがロータス「エリーゼ」で841kgとなっているなど、まだまだ軽量なクルマが存在しています。みなさんも調べてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに、現行国産車でもっとも軽いのは軽自動車のスズキ「アルト F(5速MT)」で、車重はなんと610kgしかありません。スズキの軽量化技術には本当に驚かされます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【欧州】トヨタ“2代目”「C-HR」なぜ日本で売らない!? 最新版は“プリウス顔”の超カッコイイ「クーペSUV」に! 初代「大ヒット」でも未導入な理由とは
【欧州】トヨタ“2代目”「C-HR」なぜ日本で売らない!? 最新版は“プリウス顔”の超カッコイイ「クーペSUV」に! 初代「大ヒット」でも未導入な理由とは
くるまのニュース
三菱ケミカルの植物由来プラ、ホンダ『X-ADV』に初採用
三菱ケミカルの植物由来プラ、ホンダ『X-ADV』に初採用
レスポンス
これが新型プレリュードの市販型!?マジカルシフト「Honda S+ Shift」をひっさげて、北米には2025年後半、欧州市場には2026年初頭から投入
これが新型プレリュードの市販型!?マジカルシフト「Honda S+ Shift」をひっさげて、北米には2025年後半、欧州市場には2026年初頭から投入
Webモーターマガジン
日産の軽&コンパクトカー!! [ルークス]と[ノート]買うならどっちだ!?
日産の軽&コンパクトカー!! [ルークス]と[ノート]買うならどっちだ!?
ベストカーWeb
1/22申込締切【Season3】中西孝樹の自動車・モビリティ産業インサイトvol.2「水素社会実現に向けたトヨタの取組み」
1/22申込締切【Season3】中西孝樹の自動車・モビリティ産業インサイトvol.2「水素社会実現に向けたトヨタの取組み」
レスポンス
“ランクル顔”のトヨタ「ルーミー」が完成!? まるで本格四駆な「ランドクルーミー」ESBのカスタム仕様! 東京オートサロン2025で公開へ!
“ランクル顔”のトヨタ「ルーミー」が完成!? まるで本格四駆な「ランドクルーミー」ESBのカスタム仕様! 東京オートサロン2025で公開へ!
くるまのニュース
「ミニバンなんて一生乗るかよ」なライターが一瞬で虜に! 15年落ち16万kmのヴォクシーを買ったらあまりの快適さに感動不可避だった!!
「ミニバンなんて一生乗るかよ」なライターが一瞬で虜に! 15年落ち16万kmのヴォクシーを買ったらあまりの快適さに感動不可避だった!!
WEB CARTOP
ブガッティの新境地! スーパーカーを飾る超ラグジュアリーなガレージ「ブガッティ・エディションFG-01ガレージ」が発売
ブガッティの新境地! スーパーカーを飾る超ラグジュアリーなガレージ「ブガッティ・エディションFG-01ガレージ」が発売
VAGUE
スズキ スイフトスポーツの最終モデルを2025年に発売
スズキ スイフトスポーツの最終モデルを2025年に発売
Auto Prove
「ネオクラシック」バイクの傑作! カワサキ「Z900RS」“フルカスタム”車両登場! 漆黒ブラック×鮮烈イエローボディが”渋い”! ストライカーワークスから発売
「ネオクラシック」バイクの傑作! カワサキ「Z900RS」“フルカスタム”車両登場! 漆黒ブラック×鮮烈イエローボディが”渋い”! ストライカーワークスから発売
くるまのニュース
日本でのMotoGP人気を上げるために「これまでできなかったこと」をやりたい。中上貴晶が考える”開発ライダー”以外の新たな役割
日本でのMotoGP人気を上げるために「これまでできなかったこと」をやりたい。中上貴晶が考える”開発ライダー”以外の新たな役割
motorsport.com 日本版
キャデラックF1は経験あるドライバーとアメリカ人のラインアップを目指す。ファンが期待するリカルドは加入説を否定
キャデラックF1は経験あるドライバーとアメリカ人のラインアップを目指す。ファンが期待するリカルドは加入説を否定
AUTOSPORT web
トヨタ育成のホープ、それぞれのSFテスト。昇格目指し「人生をかけて」臨んだ野中誠太、胃もたれ寸前の“特濃”経験を消化中の小林利徠斗
トヨタ育成のホープ、それぞれのSFテスト。昇格目指し「人生をかけて」臨んだ野中誠太、胃もたれ寸前の“特濃”経験を消化中の小林利徠斗
motorsport.com 日本版
スズキ、「スイフトスポーツ」にファイナルエディション 2025年11月まで期間限定生産
スズキ、「スイフトスポーツ」にファイナルエディション 2025年11月まで期間限定生産
日刊自動車新聞
「水平対向エンジン搭載」スバルの個性派SUV「レヴォーグ レイバック」が着実進化! 全身“黒コーデ”の精悍な特別仕様車に注目です
「水平対向エンジン搭載」スバルの個性派SUV「レヴォーグ レイバック」が着実進化! 全身“黒コーデ”の精悍な特別仕様車に注目です
VAGUE
最新は最良か!? BMWのツーリングウエッポン 新型「R 1300 GSアドベンチャー」をスペインで試す!
最新は最良か!? BMWのツーリングウエッポン 新型「R 1300 GSアドベンチャー」をスペインで試す!
バイクのニュース
「このルックスの良さは反則でしょ!」BMWの新型レトロスポーツ『R 12 S』に、SNSでは絶賛の声
「このルックスの良さは反則でしょ!」BMWの新型レトロスポーツ『R 12 S』に、SNSでは絶賛の声
レスポンス
「ハチロク顔4ドアセダン」がスゴかった! 前から見たら初代86も…横からはセダン!? 学生手掛けた「謎のハチロクカスタム」とはなんだった?
「ハチロク顔4ドアセダン」がスゴかった! 前から見たら初代86も…横からはセダン!? 学生手掛けた「謎のハチロクカスタム」とはなんだった?
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

172.7233.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8369.8万円

中古車を検索
スイフトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

172.7233.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8369.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村