環境性能と損得勘定のどちらを選ぶか
一般的にハイブリッド車は、ノーマルエンジン車に比べて燃費性能が優れる。しかし、車両価格はハイブリッド車の方が高い。そもそもハイブリッド車の目的は、二酸化炭素の排出量や化石燃料の使用量を抑えることで、お金の節約ではない。損得にかかわらず、燃料消費を抑えるのが本筋だが、現実的にクルマを買う時は損得勘定も大切だ。 そこでハイブリッド車とノーマルエンジン車の価格差を、燃料代の差額で取り戻すには、どのくらいの距離を走る必要があるのか計算してみたい。
2021年より強化される二酸化炭素排出規制!エンジン車の価値は暴落するか?
ハイブリッドが価格差を埋めるには12万km必要
まず、トヨタ・カローラフィールダーを取り上げる。ノーマルエンジンを搭載する1.5G・W×B(217万800円)とハイブリッドG・W×B(253万6920円)を比べると、排気量や装備面の内容もほぼ同じだ。 燃費は、ノーマルエンジンのJC08モード燃費はリッターあたり23km(以下km/L)、ハイブリッドは34.4km/L。実用燃費がJC08モードの85%、レギュラーガソリン価格が1L当たり150円で計算すると、1kmの走行に要するガソリン代はノーマルエンジンが7.6円、ハイブリッドは5.1円だ。つまりハイブリッドは1km当たり2.5円安い。
一方、ノーマルエンジンの1.5G・W×Bと、ハイブリッドG・W×Bの価格を比べると、ハイブリッドが36万6120円高い。ハイブリッドはエコカー減税が免税(100%減税)、1.5G・W×Bは減税だから、購入時に納める「税額」ではハイブリッドが6万200円安くなる。この金額を36万6120円の価格差から差し引くと、実質差額は30万5920円に縮まる計算だ。
この実質差額をハイブリッドが1km当たり2.5円の節約で取り戻すには、12万km少々の走行を必要。現在はレギュラーガソリン価格が150円/Lと高いので、12万km少々でも取り戻せる距離は短いと考えたい。もしレギュラーガソリン価格が120円/Lに下がると、15万kmくらいに伸びてしまう計算となる。
ハイブリッドはエコカー減税で約17万円節税
次はトヨタ・アルファードで考えたい。2.5リッターのノーマルエンジンを搭載するG・4WD(445万6080円)のJC08モード燃費は12km/L、2.5リッターのハイブリッド(E-Four/4WD)を搭載するハイブリッドG(499万7160円)は18.4km/Lだ。 実用燃費がJC08モードの85%、レギュラーガソリン価格が1L当たり150円として計算すると、1kmの走行に要するガソリン代はノーマルエンジンが14.7円、ハイブリッドは9.6円になる。1km当たりハイブリッドは5.1円安い。
両グレードの価格差はハイブリッドが54万1080円高いが、エコカー減税の違いで購入時の税額はハイブリッドが17万2900円安く、実質差額は36万8180円に縮まる。
この金額をハイブリッドの1km当たり5.1円の節約で取り戻せるのは、7万2000kmを走った頃だ。カローラフィールダーの12万kmに比べると大幅に短い。それは、アルファードは高価格車なのでエコカー減税の減税額が開いたため。カローラフィールダーのハイブリッドは税金が6万200円安いが、アルファードなら17万2900円も安くなるからだ。 さらにノーマルエンジンとハイブリッドの1km当たりの燃料代の差も大きいから(カローラフィールダーは2.5円だがアルファードは5.1円)、アルファードのハイブリッドは取り戻せる距離が短くなるわけだ。
読者諸兄がノーマルエンジンとハイブリッドで選択に迷った時は、上記の計算をご自分で試してみると良いだろう。
大雑把に選択の目安をいえば、1年間の走行距離が1.5万kmを超えると、ハイブリッドを選ぶ価値が高まる。アルファードなら約5年、カローラフィールダーでも8年で、ノーマルエンジンとの価格差を取り戻せる。逆に1万km前後であれば、ノーマルエンジンの方がトクすることが多い。
ただし冒頭で述べたように「価格差を取り戻せないから、ハイブリッドは選ばない」という考え方はエコロジーの本質からはずれる。「損得勘定を計算して、取り戻せないことは分かったけれど、やっぱり環境に優しいからハイブリッドを選ぶ」という選択こそが正しい。 グレード選びなどを含めて、損得勘定は参考程度にとどめたい。あるいは選択に迷った時の判断材料だ。ご自分の価値観とか、好みを優先していただきたい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産「新型セレナ」発売に反響多数! 「待ってました」「魅力的」 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加へ! 待望の「性能向上モデル」14日発売
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?