9月20日、マツダは、新型SUV「CX-30」の日本仕様を発表した。今年の3月におこなわれたジュネーブ・モーターショーでお披露目されたCX-30は、コンパクトなSUVである。
「マツダ3」と基本プラットフォームを共用するCX-30は、全長4395mm、全高1540mm、ホイールベース2655mm。マツダのSUVのなかでは、全長4275mm/ホイールベース2570mmの「CX-3」と、全長4545mm/ホイールベース2700mmの「CX-5」の中間の大きさだ。
レーシング・マシンもEVだらけ! フランクフルト・ショー2019レポート【第2弾:モータースポーツ編】
【主要諸元(20S プロアクティブ ツーリング セレクション)】全長×全幅×全高:4395mm×1795mm×1540mm、ホイールベース:2655mm、車両重量:1400kg、乗車定員:5名、エンジン:1997cc直列4気筒DOHC(156ps/6000rpm、199Nm/4000rpm)、トランスミッション:6AT、駆動方式:FWD、タイヤサイズ:215/55 R18、価格:273万3500円(OP含まず)。Sho Tamuraエントリーグレード(16インチ)を除きホイールサイズは18インチ。Sho Tamura最大の特徴は、「デザインと室内空間(の広さ)の両立をはかった」と、マツダがうたうパッケージングだ。「目指したのは世界でもっとも美しいクロスオーバーSUV」と、マツダの担当者は話す。たしかにスタイリッシュである。
そして、長めのホイールベースを活かした室内は広々としているし、リア・テールゲートもバンパーレベルから開くから実用性にも優れる。都市部で増えている大型車輪をそなえたストローラー(ベビーカート)も、折りたたみ式であれば、難なく収まるという。
インテリア・デザインはマツダ3とほぼおなじ。8.8インチのインフォテインメント・システム用ディスプレイは全グレード標準。Sho Tamuraドアライニングにメッキパーツやホワイト・ステッチを随所に使う。一部はシートとおなじカラーになる。Sho Tamura運転席10ウェイ電動調整機構およびドライビングポジションメモリー機能は、プロアクティブ ツーリング セレクション、Lパッケージに標準。Sho Tamuraリアシートのバックレストは60:40の分割可倒式。電動テールゲートはエントリーグレード「20S」を除き全車標準。Sho Tamuraラゲッジルームのフロア下には、小物入れもある。なお、Boseサウンドシステム(12スピーカー)装着車両には、サブ・ウーファーも設置される。Sho TamuraSKYACTIVE-X搭載グレードも設定パワーユニットは3種類用意されている。1997cc直列4気筒ガソリン・エンジン(最高出力156ps/最大トルク199Nm)、1756cc直列4気筒ディーゼルターボ・エンジン(最高出力116ps/最大トルク270Nm)、ガソリンエンジン+モーターのマイルドハイブリッド仕様「スカイアクティブX」だ。なお、スカイアクティブXの詳細スペックは現時点では発表されていない。
ガソリン・エンジンは、筒内直接噴射と可変バルブタイミング機構を備えるミラーサイクルの自然吸気型である。「ターボチャージャーを持たないぶん、自然な吹け上がりを楽しませるエンジン」と、マツダの担当者は話す。
もし、より強大なパワーを望むのであれば、2020年初頭の導入予定といわれるスカイアクティブXを選べばよい。発進時や急加速時など、電気モーターのアシストによってトルクを上積みする。
ガソリン・エンジン「スカイアクティブG」搭載モデルのスペックは1997cc直列4気筒DOHC(156ps/6000rpm、199Nm/4000rpm)。WLTCモードの燃費はFWDモデルが15.4km/L(6AT)、16.2km/L(6MT)。4WDモデルが14.8km/L(6AT)、15.6km/L(6MT)。Sho Tamuraディーゼルターボ・エンジン「スカイアクティブD」搭載モデルのスペックは1756cc直列4気筒DOHC(116ps/4000rpm、270Nm/1600~2600rpm)。WLTCモードの燃費はFWDモデルが19.2km/L、4WDモデルが18.4km/L。トランスミッションは6ATのみの設定。Sho TamuraちなみにスカイアクティブXは、マツダ3にも搭載される。ただし使用燃料が、当初予定していたレギュラーからハイオクに変更されるのに伴い、導入時期が遅れる可能性が高いという。
CX-30の駆動方式は、FWD(前輪駆動)と「i-Active AWD」と呼ぶ電子制御式4WDの2つ。後者には、オフロード用のトラクションアシスト・システムも備わる。
トランスミッションは6ATのほか、ガソリン・エンジン搭載モデルでは6MTも選べる。電動パーキングブレーキは全車標準。Sho Tamura4WDモデルには悪路走破性を高める「オフロード・トラクション・アシスト」システムが搭載される。Sho Tamuraメーターパネルはフルカラーのマルチ・インフォメーション・ディスプレイ付き。ヘッドアップ・ディスプレイは全車標準。Sho Tamura価格は239万2500円から開発責任者の佐藤尚人主査は、「マツダ3の開発と同時進行で作りました」と言う。たとえばボディ骨格は、マツダ3とおなじく接着材の使用範囲をひろげ、剛性を高めるとともにしなやかさをもたせたという。
もうひとつは「減衰節(げんすいぶし)」と呼ぶ構造の採用だ。振動エネルギーが集まるところに減衰節構造を採用して、エネルギーを吸収、低振動と低騒音を実現したという。
シートの座り心地もよい。今回、編集部が参加した事前説明会では公道試乗はできず、会場になったミュゼオ御殿場(静岡県御殿場市)敷地内を短時間、低速で運転したのみだったが、からだはシートによくフィットした。リアシートにも20分ほど座ったが、座り心地はよかった。
「グレージュ」と呼ぶ落ち着いたホワイトの座席。Sho TamuraLパッケージのシート表皮はレザー。リアシートはセンターアームレスト(カップホルダー付き)と専用エアコン吹き出し口が備わる。Sho Tamuraからだをあずけると、脊髄が正しいカーブを描き、姿勢がよくなるように感じた。マツダ3のシートとおなじ感覚である。
シートも含めインテリアのクオリティは高い。マツダ3に通じるしっとりした感触のレザーや、統一性をもたせたダッシュボード・デザインは、ドイツ車にもひけをとらない。
ネイビー・ブルーのインテリア・カラーは、Lパッケージ以外で選べる。ドアライニングに使われる素材も、一部(アームレスト部分など)がネイビー・ブルーになる。Sho TamuraちなみにCX-30には、マツダ3を含むほかのマツダ・モデルにはない「ネイビーブルー」と呼ぶ深いブルーのインテリア・カラーの用意がある(「Lパッケージ」は除く)。
さらに、運転中の安心感を高めるために視界のよさを重視したという。視界改善のためにリア・クオーターピラーにウィンドウをひとつ設け、ピラーの角度も調整し、ドライバーズ・シートからの死角を減らすのに腐心したそうだ。
価格はガソリン・エンジン「スカイアクティブG」を搭載するグレードが239万2500円から303万500円、ディーゼルターボ・エンジン「スカイアクティブD」を搭載するグレードが288万7500円から330万5500円。ともに2019年10月24日に販売開始される。
マイルド・ハイブリッド仕様の「スカイアクティブX」は、329万4500円から371万3600円。こちらの販売開始は2020年1月下旬以降になるという。
文・小川フミオ 写真・田村翔
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