■EVの「N-VAN」ってどんなモデル?
ホンダの新型軽商用バン「N-VAN e:」が2024年10月10日に発売されることが発表されました。
新型N-VAN e:は、商用モデルとしてだけでなく、レジャーユースのユーザーからも幅広い支持を集めている「N-VAN」の電気自動車版ということで、満充電で245km(WLTCモード)の航続距離を誇ることも話題となっています。
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価格は、もっともベーシックな「e:L4」が269万9400円と、136万5100円から選べるN-VANと比較すると非常に高額にも思えます。
しかし、事業用登録(いわゆる黒ナンバー)であればLEVO補助金が約100万円支給されるほか、東京都の場合はZEV補助金が35万円さらに支給され、実質135万円ほどとなり、ガソリン車と大差ない価格で購入することができるのです。
果たして、N-VAN e:はどんなユーザーに向いているモデルと言えるのでしょうか。
まず大前提として事業用登録をすることで、補助金が約100万円支給される(自家用だと55万円)ため、ビジネスで軽バンを使用しているユーザーが最も向いていると言えるでしょう。
その中でも航続距離が245kmとなっているため、長距離走行を主とするユーザーよりも、近距離移動がメインとなる軽貨物運送業のユーザーや、走行ルートが決まっているユーザーがより適しています。
もちろん急速充電を使用すれば約30分で80%までの充電が可能となっているので、休憩がてら充電するというのもアリですが、時間に追われることの多い運送業で使用するのであれば、満充電で走りきれる範囲で使用するのがベストとなるハズです。
またN-VAN e:はモーター駆動であるため、162Nmという大トルクを瞬時に発生することができるのも魅力のひとつ。
この数値はN-VANのターボモデルの1.5倍以上のものとなり、常に最大積載量付近まで荷物を積むことが多いユーザーにとってはストレスのない走りが味わえるというのもメリットとなりそうです。
ここまではベーシックグレードのe:L4について考えてきましたが、「e:FUN」というグレードでは、N-VANの「FUNシリーズ」と同様に、乗用車的なエクステリアデザインやリアシートピローなども備わるため、平日はビジネス、週末はレジャーと、オンとオフを両立したい人にもピッタリ。
特に急速充電ポートが標準装備となっているため(他グレードはメーカーオプション)、アウトドアレジャーなどではそこから家電に給電することもでき、走る蓄電池として活用できる点も魅力的です。
さらに、N-VAN e:には、Honda ONなどのリース契約限定の商用ユースに特化した「e:G」と「e:L2」も用意されています。
どちらも専用ダッシュボードを装着したことで、N-VANに比べて95mm室内長を伸ばしたほか、助手席側のフロア高を120mm下げて使い勝手を向上させているのがポイント。
e:Gは運転席のみのワンシーター、e:L2は助手席側のシートを廃し、前後タンデム仕様の2人乗りとなっており、どちらも助手席側に長尺物を積載しやすい仕様となっています。
この2グレードはリース契約となり、車両や付属品、登録諸費用はもちろん、税金や車検・点検、消耗品代まで全部コミコミで、事業用登録の場合は補助金の申請までおこなってくれる(補助金分は月額料金から差引)ため、ビジネスユースで検討している人にとっては非常にオススメできるものと言えるのではないでしょうか。
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