現行のレギュレーションが2020年限りで満了を迎えるため、現在FIAとF1は新しいレギュレーション作成ために、パワーユニット・マニュファクチャラーとの会合を重ねている。この話し合いはPUワーキンググループと呼ばれ、昨年10月にリバティ・メディアが発表した提案を元に進められている。その提案とは、エンジンの骨格は現行同様1.6リッターV6ターボでMGU-Kを使用するハイブリッドだが、熱エネルギー回生システムであるMGU-Hは廃止するというものだ。
だが、スペインGPの金曜日の会見に出席したホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「FIAが打ち出している方向性については尊重し、同様に他のマニュファクチャラーの方向性にも敬意を払っています」と前置きしつつ、「このままMGU-Hが本当に廃止されることになれば残念です。MGU-Hは将来性のある最高峰の技術で、市販車領域にも関連しているので、ホンダはこのテクノロジーを維持したいというのが正直な考えです」と公の場で、ホンダの立場を初めて発表した。
パンクを恐れずミディアムで47周走り切ったボッタスの底力【今宮純のF1スペインGP採点】
興味深かったのは、田辺TDの発言を聞いていたメルセデスのマネージングディレクターを務めるアンディ・コーウェルが、ホンダに同調したことだ。
「MGU-Hの存在によって、F1のエンジンは熱効率は5%向上し、新たな技術革新を達成した。MUG-Hの廃止はF1にとって後退だ」
なぜ、ここに来て、このような発言が出て来たのか。それはMUG-Hの廃止は完全に決定していないからではないだろうか。
というのも、MUG-Hの廃止は2021年に新たに参戦してくるマニュファクチャラーが参入しやすくするために、技術的なハードルを下げることが目的だったからだ。したがって、MUG-Hを廃止したにもかかわらず、新規参入してくるマニュファクチャラーが出てこなかった場合は、現在の4マニュファクチャラーにとって、MGU-Hを廃止するというレギュレーションは改悪でしかない。
つまり、現時点でMUG-Hの廃止はあくまで『新規にマニュファクチャラーが参戦してくる場合』という条件付きであり、もし新規参入してくるマニュファクチャラーが出てこなかった場合は、『MUG-H復活』もありうるのではないか。
今後の話し合いの行方に注目したい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?