次期購入車のエンジンタイプはハイブリットが最上位、EVは25%
顧客満足度(CS)調査や消費者動向に関するリサーチ・コンサルティング会社であるJ.D. パワー ジャパンは、2021年6月に「コロナ禍のカーライフとモビリティ」に関するアンケート調査を実施した。
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今回はアンケート結果のリポート第4弾として、車の保有や購入検討エンジンタイプなどについて紹介していきたい。
調査概要
「コロナ禍のカーライフとモビリティ」に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年6月
対象者:20~69歳の計2,800名
調査主体:J.D. パワー ジャパン
次の買い替え時期は、約4割が「2~5年後」
現在自家用車を保有している人に、「次に自家用車を買い替えるとしたら、いつ頃を予定していますか」と尋ねたところ、買い替え時期を想定している人の中では、「4~5年後くらい」が最も多い22%、「2~3年後くらい」が17%だった。また「未定/買い替えるつもりはない」は38%という結果に。
現在保有している車が国産車か輸入車かで分けてみると、総じて輸入車保有者のほうが買い替え予定時期が早い傾向が確認できた。
若年層の約4割が「将来車を持ちたい」と回答
一方、現在自家用車を保有していない人に、「将来、自動車を保有したいと思いますか」と尋ねたところ、全体では「保有したいと思う」が24%、「保有したいとは思わない」が76%だった。
世代別に見ると、「保有したいと思う」割合は若年層が最も高く、39%という結果に。車離れが進んでいると言われる若年層だが、約4割が自家用車保有に積極的な考え方であることが確認できた。
一般的に、他の世代に比べ経済的余裕がなく運転経験も浅い若年層や女性をマイカー派に取り込むためには、サブスクをはじめとする新しい車の保有スタイルの普及や、自動車の安全性や魅力を訴求することも一つのカギと言えそうだ。
※若年層:20~34歳、ミドル層:35~44歳、プレシニア層:45~59歳、シニア層:60~69歳
車を保有したい理由、「生活する上で必要」に次いで「行動範囲が広がる」「プライベートな移動空間を持ちたい」が上位に
「今後、車の保有を検討すると思うのはどのような理由ですか」と尋ねたところ、「生活する上で必要」(72%)に次いで、「行動範囲が広がる」(47%)、「プライベートな移動空間を持ちたい」(30%)、「運転するのが好き」(28%)、「車で出かける機会が増える・増えそう」(27%)が上位に並んだ。
世代別に見ると、若年層では「行動範囲が広がる」(53%、対全体+6pt)「車で出かける機会が増える・増えそう」(45%、対全体+18pt)「プライベートな移動空間を持ちたい」(35%、対全体+5pt)「公共交通機関の利用を減らしたい」(18%、対全体+7pt)が他の世代よりも高い傾向だった。また「ステータスを感じる」についても他の年代より高くなっている(15%、対全体+5pt)。
レンタカーやカーシェアなど車を保有しない新しいカーライフの楽しみ方が広がりつつあるが、依然マイカーを持つことに価値を感じる人が一定数いることが確認できた。一般的に車が生活する上で不可欠ではない都市部に住む層や若い世代を取り込むためには、車の魅力や利便性はもちろん、マイカー保有がもたらす醍醐味や悦び、行動範囲の拡大といった側面を改めて訴求する取り組みが大切だと言えそうだ。
一方シニア層では「レンタカーやカーシェアは不便」(24%、対全体+7pt)、「レンタカーやカーシェアで他人と車を共有することに抵抗がある」(19%、対全体+6pt)、 「運転するのが好き」(31%、対全体+3pt)が他の世代よりも高い傾向が見られた。
シニア層の2割前後がレンタカーやカーシェアに対してネガティブなイメージを持っているようだ。レンタカーやカーシェアにおいては、幅広い年齢層を取り込む為の工夫が必要だろう。
※若年層:20~34歳、ミドル層:35~44歳、プレシニア層:45~59歳、シニア層:60~69歳
次に購入したいエンジンタイプ、ハイブリットがガソリンを上回る。EVは25%
「次に(将来)自家用車を購入するとしたら、どのようなエンジンタイプを検討すると思いますか」と尋ねたところ、最も多く挙がったのは「ハイブリット」(53%)、次いで「ガソリン」(48%)、「電気(EV)」(25%)、「プラグインハイブリット(PHV)」(18%)、「燃料電池/水素」が12%、「ディーゼル」が10%という結果に。ハイブリット車がガソリン車を上回る結果となり、すっかり国内に定着している現状が確認できた。
また、現状は日本でのEVのマーケットシェアが1%に満たないことを考えると、EVへの関心の高さがうかがえます。
ディーゼル車は燃料電池/水素車を下回り、最も低い結果となった。環境に配慮したクリーンディーゼルの開発が進み脚光を浴びたものの、2023年にはクリーンディーゼル車がエコカー減税の対象から外れることなどが影響しているのかもしれない。
しかし、国産車保有者、輸入車保有者、非保有者に分けてみると、ハイブリットが最も支持されているのは国産車保有者、ディーゼルが最も支持されているのは輸入車保有者、電気が最も支持されているのは非保有者というギャップがみられた。
また気がかりなのは、非保有者層と女性は「わからない/決めていない」という回答が多いことだ。
初めて車の購入を検討する層への情報提供に課題
現在車を保有していない層や女性はエンジンタイプへの関心が低い傾向にあるが、そればかりか、非保有者は車本来の機能や装備についての関心も買い替え層に比べると低いようだ。
J.D. パワーが行った別の調査(J.D. パワー2021年日本自動車セールス顧客満足度調査SM ※2)では、初めて新車を購入した層は、買い替えた層と比べ、走行性能、安全性、先進技術といった装備や機能面を重視している割合が少ない傾向も確認されている。
加えて、商談時に「最新技術/機能についての詳しい説明があった」「車に対する考え方や使用用途を理解した提案があった」について「そう思う」と回答した割合も買い替えた層よりも低い傾向だった。
このことから、車本来の装備や機能についての関心が低い、あるいは知識が不十分な層に対し、説明や提案が不十分である現状が推察できる。
自動車メーカー各社のディーラーには、女性やまだ車を所有したことのない層を含め、幅広い層に向け、それぞれの機能・性能をわかりやすく紹介し、一人一人の運転技術やニーズ、カーライフにあった機能・性能やエンジンタイプがわかりやすく伝わるような取り組みを期待したい。
※2 J.D. パワー 2021年 日本自動車セールス顧客満足度調査℠ : 2021年8月発表、新車購入後2~13か月が経過した国産および輸入車ブランドの乗用車保有者を対象に、乗用車を新車で購入した際の販売店の対応に関する満足度を聴取し明らかにする調査
構成/清水眞希
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