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ホンダ新型「フィット」は大変身したデザインで販売増なるか!? 全面刷新が成功したクルマ3選

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ホンダ新型「フィット」は大変身したデザインで販売増なるか!? 全面刷新が成功したクルマ3選

■人気モデルに続け! 全面刷新のホンダ新型「フィット」売れ行きはどうなる?

 2019年10月に公開された、4代目となるホンダ新型「フィット」は、先代モデルから外装が大きく変化したことが話題となっています。

ホンダ新型「フィット」を先行公開! デザイン変更や新たなHVシステム搭載など大幅進化

 クルマのデザインがフルモデルチェンジで大きく変わることは決して珍しいことではありませんが、新たなデザインがユーザーから不評で人気を落とす例もあれば、反対に新デザインが好評で販売を伸ばす例もあります。

 そこで今回は、フルモデルチェンジでデザインが大きく変わり、その後販売面で成功したクルマを3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「プリウス」

 量産ハイブリッド車のパイオニアであるトヨタ初代「プリウス」は、1997年に発売されました。2019年現在、プリウスは新車販売ランキングの上位を争う車種として知られていますが、発売直後は決して大ヒットといえるクルマではありませんでした。

 トヨタは2003年にプリウスのフルモデルチェンジをおこない、ハイブリッドシステムをTHSからTHSIIへ進化させるなど、あらゆる面において性能強化をおこないました。それと同時におこなわれたのが、ボディタイプの変更です。

 初代プリウスはセダンタイプが採用されていたのですが、2代目プリウスではハッチバックタイプのボディを採用。側面からみたときに、キャビンの中央付近が頂点となるトライアングル(三角形)をモチーフとしたデザインとなりました。

 老若男女に幅広く受け入れられるセダンから、新鮮な印象のハッチバックへ大胆に変更されたことに加え、世界的な環境意識の高まりもありハリウッドスターがこぞってプリウスに乗り始めたこともあり、人気は急上昇。

 2代目と同じくハッチバックボディを採用した3代目で人気はさらに高まり、新車販売ランキング首位獲得はもちろん、2010年と2012年には年間販売台数30万台を超えるという、過去にもあまり例のない大記録を2度も打ち立てる結果となったのです。

 その後、4代目プリウスにおいてもハッチバックボディが継続されてましたが、4代目プリウスはヘッドライトやテールランプの形状が個性的で、登場初期にはフロントフェイスについて「歌舞伎顔」と揶揄する声もありました。

 しかし、販売上位から転落することはなく、現在まで人気を維持しており、日本自動車販売協会連合会の2019年上半期(1月から6月)の新車販売ランキング(軽自動車、輸入車除く)は首位を獲得。2019年10月も4位にランクインするなど、販売面の好調を維持しています。

●トヨタ「シエンタ」

 トヨタ「シエンタ」は、2015年に2代目となる現行型が発売された小型ミニバンです。初代モデルの発売は2003年で、ホンダ「モビリオ」(「フリード」の前身モデル)や日産「キューブキュービック」などと共に、小型ミニバン市場を形成する1台となります。

 しかし、2008年にダイハツが同じ車格のコンパクトミニバン「ブーンルミナス」を発売し、トヨタにもOEM供給をおこなったことで「パッソセッテ」が新たに登場します。実質的な後継車の登場により、シエンタは2010年に販売を一旦終了しました。

 ところがパッソセッテ/ブーンルミナスの販売が想定より振るわなかったことから、シエンタは初代モデルのまま2011年に再販されます(パッソセッテ/ブーンルミナスは2012年に販売終了)。そして2015年に全面刷新を受け、商品力が大きく向上した2代目が登場しました。

 シエンタの初代モデルと2代目モデルを比較すると、2代目は“涙目”のようにも見えるヘッドライトや、有機的な曲面が多用されたボディが特徴的です。外装デザイン面に関しては、個性が強まったという印象を受ける人も存在するようです。

 しかし、発売直後から現在に至るまで販売面は好調で、2019年8月、9月の新車販売ランキング(軽自動車、輸入車除く)ではミニバン初の1位を記録しました。10月の新車販売ランキングでも、2位を記録しています。

■20年ぶりのフルモデルチェンジで大変身! いったいどんなクルマ?

●スズキ「ジムニー」

 スズキ「ジムニー」は、SUVタイプの軽自動車のなかでも、とくに悪路走破性を追い求めた硬派なモデルとして知られるモデルです。2018年7月に、フルモデルチェンジが20年ぶりにおこなわれ、4代目となる現行モデルが登場しました。

 1998年に発売された先代の3代目ジムニーは、全体的に丸みを帯びた落ち着いたデザインが採用され、初代や2代目の直線基調のデザインとは異なる雰囲気を持つことが特徴でした。

 マイナーチェンジや特別仕様車の設定などはおこなわれてきたものの、基本的なデザインや設計を大きく変えずに生産が続けられたことから、2008年には「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しています。

 しかし、4代目では再びスクエアなデザインへ原点回帰します。軽自動車屈指の走破性をイメージさせるフォルムが採用され、一部では「メルセデス・ベンツ『Gクラス』をイメージさせるデザイン」とも評されるなど、見た目の変化が大いに話題となりました。

 優れたデザイン性に加え、ラダーフレームと機械式副変速機付パートタイム4WDシステムがもたらす高い走破力が評価され、4代目ジムニーは発売直後から人気モデルとなり、納期は2019年現在に至るまで長期間を要する状況となっています。

※ ※ ※

 4代目となる新型フィットは、全体的に丸みを帯びたフォルムとなっていることが特徴です。

 アニメーションに登場するロボットのようなスポーティさを感じさせる3代目フィットとは異なり、4代目はくりっとした目をイメージさせるヘッドライトや、角の取れたボディなど、見る人に威圧感を感じさせないデザインとなっています。運転のしやすさにもこだわられていて、新設計の細いAピラーにより、運転時の視界もこれまでにないほど開放感のあるつくりです。

 新型フィットが発売されるのは、2020年2月の予定となっています。大きく変更されたデザインが果たして好評となるのか、2020年のコンパクトカー市場に注目です。

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