世界ラリー選手権(WRC)に参戦するToyota Gazoo Racingは2023年シーズンに先立ち、日本人ドライバーの勝田貴元をファクトリーチームへ昇格させたことを発表。勝田は第2戦ラリー・スウェーデンで初めて、Toyota Gazoo Racing WRTの3号車『GRヤリスRally1』のステアリングを握ることとなるが、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは「これ以上プレッシャーを与えるつもりはない」と語っている。
勝田はこれまでトヨタのWRCチャレンジドライバー育成プログラムを通して、2020年からWRCでコンストラクターズポイント対象外のGRヤリス4台目を走らせてきた。
■トヨタWRC、勝田貴元昇格の理由を語る「彼は準備ができている」。4台目持て余す一部ラリーではカスタマー向けにレンタルも?
しかしエサペッカ・ラッピが2023年にヒョンデへ移籍しフルタイムシートを得たことで、WRCにスポット参戦する8度のWRC世界王者セバスチャン・オジェとシェアする形で、勝田が3台目のGRヤリスをドライブするチャンスを得た。
勝田にとっては、ラリー・スウェーデンがファクトリーチームでの初ドライブ。ラトバラ代表も勝田も、ファクトリー昇格によるプレッシャーの存在は認めているものの、チーム側から過度なプレッシャーがかけられることはないという。
「ファクトリーチームに入ったばかりでプレッシャーもあるだろうが、我々としてはこれ以上彼にプレッシャーをかけるつもりはない。彼にもこれ以上プレッシャーを背負い込んでほしくない」
そうラトバラ代表は語る。
「我々としてもこれ以上プレッシャーはかけない。彼が去年と同じ仕事を続けることができれば、それで充分だ。彼が同じリズムで走り続けることができれば、我々としては完璧なんだ」
勝田は2022年シーズン安定した走りを見せ、13戦中12戦でドライバーズポイントを獲得。母国開催となったラリー・ジャパンでは3位表彰台を掴み、同シーズンのランキングでも5位となった。
スウェーデンでの雪上ラリーを前に、勝田はより大きなプレッシャーを感じているものの、昨年と同じ姿勢でこのイベントに挑むと語った。
「もちろん、以前よりも少しプレッシャーはあります。しかし、ここが僕の本当に望んでいた場所だと言っても過言ではありません」
そう勝田は語る。
「確かにチャレンジングなところもありますが、それを乗り越えてチームに良いポイントをもたらせたらと思います。自分のベストを尽くすことに変わりはありません」
「このコースは僕にとっても馴染みがあるので、雪上ラリーに戻ってくることにワクワクしています」
「チームは昨年から雪上でのマシンを改善するために大きなステップを踏んできたと思いますし、(テストでは)信じられないほど良いフィーリングでした」
「それが僕らにより大きな自信とスウェーデンでの良い結果をもたらしてくれることを願っていますが、他チームも改良と開発を続けているので、僕らもフルアタックで臨まなければいけません」
ラリー・スウェーデンへ向けて、勝田はフィンランド・ラリー選手権第2戦クピオへ参戦した。このラリーでは元チームメイトのラッピと競い合う形となった。勝田は序盤はラッピに次ぐ2位をキープしていたが、全8ステージのうちステージ5でコースオフを喫し、ラリーを終えている。
WRCラリー・スウェーデンは2月9日(木)の夜、ウメオで行なわれるスーパーSSで幕を開ける。
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