現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ネットで話題「農道のポルシェ」が本家ポルシェの価格を超えた!? 極上サンバーは何がスゴい?

ここから本文です

ネットで話題「農道のポルシェ」が本家ポルシェの価格を超えた!? 極上サンバーは何がスゴい?

掲載 更新 21
ネットで話題「農道のポルシェ」が本家ポルシェの価格を超えた!? 極上サンバーは何がスゴい?

■個性あふれる軽商用車、それがサンバー!

 SNSでは、「農道のポルシェ」ことスバル「サンバー」の中古車価格が本家ポルシェを超えたと話題になっています。
 
 いったいどういうことなのでしょうか。

【画像】青すぎる農道のポルシェ! 最後の仕様がカッコイイ!(22枚)

 サンバーは、日本独自の規格の商用車として、日常生活を支えてきたのが軽トラックや軽バンです。

 コンパクトかつ高い積載能力を持ち、なおかつ耐久性とコストパフォーマンスに優れていることから、海外にも愛好家が存在するほど、マニア受けするクルマでもあります。

 こうした軽商用車は、ダイハツ「ハイゼットトラック/カーゴ」やスズキ「キャリイ」や「エブリイ」が代表的ですが、かつては独特の魅力を持ったものも発売されていました。

 そのなかで、サンバーは現在でも販売自体はされていますが、2012年以降はハイゼットシリーズのOEM車となっているため、ハイゼットとエンブレムや細部以外で大きな違いはありません。

 しかし、2012年以前のスバルが自社生産していた時代のサンバーは、ほかの軽商用車と異なる特徴を持っていました。

 その最たるものが、リアにエンジンを搭載し後輪を駆動する「RRレイアウト」を採用しているという点です。

 通常、軽商用車のようなコンパクトかつ積載性が重要なクルマは、FRレイアウトがほとんどですが、サンバーでは「諸事情」によりRRレイアウトが採用されることになりました。

 この「諸事情」とは、初代サンバーが当時「国民車」と呼ばれた「スバル360」をベースに開発されたというものです。

 初代サンバーとスバル360のチーフエンジニアがどちらも百瀬晋六氏ということからも、両車が多くの共通点を持っていることがうかがえます。

 重量物であるエンジンをリア、つまり荷台下部に配置することで、積荷が少ない状態でも後輪に十分トラクションがかかり、坂道などでもパワー不足を感じることなくグイグイと走れるというメリットがありました。

 また、4輪独立サスペンションを持つ点も、ほかの軽商用車には見られない特徴です。

 RRレイアウトと4輪独立サスペンションを持つことによって、サンバーは軽商用車でありながら、走行性能に優れたクルマとして、いつしか敬意を込めて「農道のポルシェ」と呼ばれるようになりました。

 一方のポルシェは、世界でもっとも有名なスポーツカーブランドのひとつです。

 なかでも代表的車種でありアイコン的存在でもある「911」は、初代からRRレイアウトにこだわっており、RRといえば911といっても過言ではありません。

「農道で」という条件付きではありますが、そんな世界的名車に勝るとも劣らない魅力をもったサンバーは、歴代の軽商用車の中でも際立った存在であることは間違いないでしょう。

■歴史的瞬間!? 極上サンバーが911の中古車価格を超える!

 そんなサンバーですが、RRレイアウトを持った過去のモデルの中古車価格が、「本家」の911の中古車価格を超えたことが、SNSなどで話題になっています。

 RRレイアウトを持つ最後のサンバーである8代目モデルの新車価格は、最上級グレードでも120万円弱と、当時販売されていたクルマのなかでも安いもののひとつでした。

 一方、911は、新車価格1000万円オーバーは当たり前の高級スポーツカーです。

 しかし、2021年10月7日現在、香川県の中古車販売店から販売されている5速MT仕様のサンバーには、車両本体価格254万8000円という値札が付けられています。

 年式は2012年ということから、スバル製のサンバーとしては最終モデルということがわかります。

 驚くのは、この個体の走行距離が2150kmという点です。また、ワンオーナーの禁煙車ということから、ほぼ新車同然の状態といえそうです。

 キャンピングカー仕様など、特殊なカスタムが施されているものを除けば、RRレイアウト時代のサンバーの中古車の相場は高くても170万円程度ですが、この個体はそれを大きく上回る価格となっています。

 対する911ですが、2021年10月7日現在、もっとも安い個体では1998年式の996型が199万9000円で販売されています。

 この個体は、ベースグレードかつ、走行距離が約11万5000kmとやや多めではありますが、修復歴はなく、外装には大きなキズはありません。

 近年、996型以前の空冷エンジンを搭載したクラシックポルシェの価格高騰が激しく、1000万円以内で購入できる個体はほとんどありません。

 996型が唯一、比較的安価で手の届きやすい911となっていますが、状態の良い個体やMT車は徐々に価格が上昇しています。

 そのように考えると、「農道のポルシェ」が「本家」を上回ったのは、歴史的瞬間といえるかもしれません。

こんな記事も読まれています

アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
WEB CARTOP
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
レスポンス
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
motorsport.com 日本版
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
ベストカーWeb
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
くるまのニュース
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
AUTOSPORT web
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
motorsport.com 日本版
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
くるくら
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
乗りものニュース
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
レスポンス
BYDオートジャパン、EVのセダン「シール」発売 4WD仕様も 528万円から
BYDオートジャパン、EVのセダン「シール」発売 4WD仕様も 528万円から
日刊自動車新聞
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
バイクのニュース
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
くるまのニュース
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
VAGUE
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
ベストカーWeb
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
WEB CARTOP

みんなのコメント

21件
  • サンバーブルーリミテッドに乗っています。遅いけど雰囲気はすごくレーシーで本当に楽しい車です。最高の相棒です。
  • リアエンジンで空荷の時はどの軽トラよりもトラクションはいいが、荷物を積むとリアだけにバランスを取られるし、新鮮野菜や果物を運ぶ場合は下のエンジン熱が問題になる所はホンダアクティと同じ、スーパーチャージャーが選べた事が大きいが状態のいい中古は高騰中で手を出す金額ではない、俺なら最新のキャリィ農繁SPか金太郎ダンプを選ぶ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

104.5188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.0530.0万円

中古車を検索
サンバーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

104.5188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.0530.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村