現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「意識が高すぎる510ブルの現代版チューンド」心臓部はまさかのホンダK24仕様!

ここから本文です

「意識が高すぎる510ブルの現代版チューンド」心臓部はまさかのホンダK24仕様!

掲載 更新 93
「意識が高すぎる510ブルの現代版チューンド」心臓部はまさかのホンダK24仕様!

旧車のスタイリングに現行スポーツの性能をプラス!

K24A改4スロ仕様で見た目も楽しめるハイスペック旧車

「意識が高すぎる510ブルの現代版チューンド」心臓部はまさかのホンダK24仕様!

ダットサン510(日本名:ブルーバード)は、“プアマンズBMW”などと皮肉な俗称で呼ばれたりもしながらも、高性能で手軽なコンパクトカーとして北米で大ヒットした車両だ。

特に知られているのが、ピートブロック率いるBREレーシングがトランザムというアメリカのレースシリーズで活躍させたマシン。2.5L以下のクラスに参戦し、アルファロメオやBMWをライバルに死闘を繰り広げ、1971年、1972年と2年連続で選手権を征するなどして多くの伝説を残した。

そんな経緯もあり、アメリカを中心に世界中にマニアが存在し、多くの車両が現存しているのがこのモデルの大きな特徴だ。また、ここで紹介する1台だけでなく、大衆車でありながらコレクターによって逆輸入された車両も少なくないのもこのモデルの特徴だろう。

ここで紹介するのは、旧車から最新モデルまで幅広いカスタムを手がける神奈川県の“S&Aオートクリエイト”による作品だ。

最大の特徴は、心臓部にホンダのK型エンジンを換装している事。元々搭載されているL型4気筒エンジンをチューンするという方法もあるが、純正パーツは欠品だらけな上、チューニングに対する費用対効果も低い。そんなこともあり、エンジン換装を選択するオーナーも多いのだ。

チョイスしたエンジンは、i-VTECを搭載するホンダの名機K24。シビックタイプRのK20Aに対して、カムの作用角などが狭いため高回転の伸びでは劣るものの、排気量が大きい分トルク特性ではK24が大きく勝る。ちなみに、K24にも様々なモデルが存在するが、チューニングに向いているのはオデッセイアブソルート用との事。

スロットルにはアメリカのキンスラー社製57φの4連式をインストール。前方に大きく展開するロングEXマニは、S&Aオートクリエイトの中戸川代表が腕によりをかけて製作したワンオフ品。完全等長、超ロング、浅い集合角度などに拘った4-1集合タイプだ。制御はハルテック、DC5用のプラグインタイプを使用する。

ラジエターはS&Aオートクリエイトが良く使うというグリフィン社製。コアのサイズや厚み、ホースの取り出し位置などまでカスタムオーダー可能で、狭い旧車のエンジンルームレイアウトの自由度を高めてくれるという。

デフはインプレッサのR180を流用して、ATSのカーボンLSDをインストール。デフカバーは容量アップ仕様だ。また、ドライブシャフトはトロイアーミッシュ社の等速ジョイントタイプにして強化&リフレッシュ。ミッションはアダプターを介してS2000純正6速を装着する。

ホイールには前述したアメリカの名門、ピートブロック率いるBREレーシング製の15インチをインストール。タイヤサイズは前後共に195/55R15(コンチネンタル製)、オーナーの好みで一般的なカスタムセレクトより外径を少し大きめに設定する。

サスキットはビルシュタインを選び、ウィルウッドのブレーキを装備するなど各部の性能もバランス良く高めている。

ベース車両はアメリカから逆輸入された左ハンドルモデル。メーター類はタコ、スピード共に信頼性が高いスタック製のアナログタイプに変更。ステアリングはレナウン、シートはステータス製でシンプソン社の3インチベルトを装備する。

エクステリアは北米仕様そのもの。ちなみに、国内仕様との違いはガード&オーバーライダー付きバンパーやリヤマーカー、ダットサンのエンブレムなどだ。

なお、当初はSR20DETを搭載するつもりだったそうだが、すでにSRエンジンは入手困難になりつつあり、程度が良い個体も少ない事からK型エンジンにシフトしたという経緯がある。

結果的には、世界的なK型スワップブームの影響で多くのマニアとの交流が生まれるなど、オーナーのカーライフは広がることになったそう。

「シンプルに速さを追求するというのもありです。が、そこにカッコ良さをプラスしていくのが、S&A流のチューニングです」とは中戸川代表。

510ブルに現代でも通用する動力性能を与える事に成功したこの美しいチューンドは、そんな同店のコンセプトを体現した1台に他ならない。

●取材協力:S&Aオートクリエイト 神奈川県平塚市西八幡4-7-7 TEL:0463-23-8191

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
Webモーターマガジン

みんなのコメント

93件
  • 普通にカッコいいです。
    エンジン本体と車体のギャップがまたいいね。
    補機類はどこ行っちゃったんだ?w

    米西海岸住んでる時乗ってる人いたけど、
    速い云々ではなく楽しそうだったな。
  • タコ足が無茶苦茶かっこいい。
    OS技研のもこんなロングなタコ足だけと、それ以上だと思います
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.089.9万円

中古車を検索
Kの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.089.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村