カワサキ「W」ブランドに新たなエントリーモデル登場
カワサキモータースジャパンは「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開し、「モーターサイクルショー2024」でも多くのライダーを魅了した「W」ブランドのエントリーモデル「W230」を2024年11月20日に発売すると発表しました。気になる価格(消費税込)は64万3500円となっています。
【画像】「超カッコイイ!」ついに発売決定したカワサキ新型「W230」を画像で見る(30枚以上)
「Z」ブランドと並ぶカワサキの看板モデルといえば「W」ブランドです。そのルーツは1965年に登場した「650-W1」で、大排気量の並列2気筒エンジンを搭載した同モデルは多くのライダーにとって憧れの的となりました。
そんな「650-W1」のDNAが復活したのが1999年登場の「W650」。ベベルギア採用で実現したクラシカルな造形の空冷エンジンは、走行性能はもちろんのこと、そのルックスも印象的でした
排ガス規制の影響で、2009年に一度カワサキのラインナップから姿を消した「W」ブランドですが、2011年発表の「W800」で見事に復活。以降「W」ブランドは、カワサキで根強い人気を集めるモデルへと成長を遂げます。
2025年に60周年を迎える「W」ブランドですが、その最新モデルとして登場するのが2024年11月20日に発売予定の新型「W230」です。
250ccクラスの新しいレトロスポーツモデルで、「W」ブランドならではの古き佳き時代をイメージしたトラディショナルなスタイルと、鼓動感のある味わい深い乗り味を継承。扱いやすい軽量な車体と低いシート高を併せ持つ1台に仕上がっています。
●クラスを超越した美しさとビンテージ感を演出
「W」らしい伝統のスタイリングを継承する新型「W230」は、クラシックなモーターサイクルを愛する人々も納得のシンプルで時代を超越した美しさを備えているのが最大の特徴です。
プロポーションは、歴代の「W」からインスピレーションを受けたクラシカルなシルエットが印象的。ティアドロップ形状のフューエルタンクがタイムレスな美しさを引き立てる一方、特別にデザインされた立体的なエンブレムが目を惹きます。
レトロスタイルのヘッドライトとテールライトは、「W」ブランド伝統の丸型を採用。メーターパネルも丸型のレトロスタイルで、視認性に優れた古典的デザインとイマドキの液晶ディスプレイによる豊富な情報表示を両立させています。
シート表皮、スチールフェンダー、スポークホイールといった各部のディテールもクラスを超越した美しさとビンテージ感を演出。このモデルならではの魅力を感じさせてくれます。
そんな新型「W230」が搭載するエンジンは、ルックスとライディングフィールの両面において独自のキャラクターを構築しています。
最新のエンジンでありながらクラシカルなルックスを実現すべく、シリンダーヘッドに大きく丸みを帯びたフィンを採用するなど、エンジンパーツの造形にもこだわっています。
エンジンに組み合わされるキャブトンタイプのマフラーは、美しさとクラシックなスタイリングを演出。併せて、深い低音と加速時の鼓動感を生み出すよう調整されています。クルージング時には排気音量が風の音とほぼ同レベルになるよう調整されるなど、心地いいライディングフィールの実現にも貢献しているといいます。
スリムでコンパクトなシャシーにより、幅広いライダーに扱いやすいハンドリングを提供してくれる点も新型「W230」の見どころです。
ライダーの足つき性が考慮された設計のほか、ハンドルバー、シート、ステップの位置もリラックスした姿勢で乗れるようアップライトなポジションに設定し、車体姿勢を適切に保ちやすいよう配慮されています。
そんな新型「W230」に搭載されるエンジンは、232ccの空冷4ストローク単気筒。同じく今秋発売予定のオフロードバイク「KLX230」と同系統のSOHCユニットで、最高出力18ps/7000rpm、最大トルク18Nm/5800rpmを発生します。
ボディサイズは、全長2125mm、全幅800mm、全高1090mm、ホイールベース1415mmで、シート高は745mm。車両重量は143kgと軽量で、どんなライダーでも乗りやすい1台に仕上がっていることがうかがえます。
昨今、クラシカルなデザインのモデルが人気を得ている日本のバイク市場ですが、カワサキ新型「W230」もスマッシュヒットを記録しそうです。
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