独フォルクスワーゲンは11月3日、8代目「ゴルフ」のトップグレードとなる新型「ゴルフR」をワールドプレミアした。
「GTI」や「GTD」といったパフォーマンスグレードが順次追加されてきたゴルフ8だが、そのトリを飾るゴルフRがついに姿を現わした。フロントに搭載する2.0L直4は先代より27hp向上した315hpを発揮(数値は全て米国モデル)。最大トルクも380Nmから420Nmまで強化され、0-62mph(約100km/h)加速は4.7秒とアナウンスされる。パワーアップは予想されていたものの、300hpを大きく超える出力はホットハッチとしては相当過激で、一気に性能をレベルアップしてきた格好だ。組み合わされるトランスミッションは6速MTもしくは7速DSGとなる。
駆動方式は先代同様AWDとなるが、新型では前後輪間に加え左右後輪間の駆動力も可変配分可能なトルクベクタリング機構を装備。アジリティに富んだ走行性能を実現すべく、パワー配分はステアリングアングルやアクセルペダルのポジション等からシステムが自動的に判断するため、ドライバーは手元の「R」ボタンで好みのセッティングを呼び出すことができる。
さらに、ニュルブルクリンクを走り込んでチューニングを行った新型ゴルフRでは、ドライビングプロファイルに「コンフォート」、「スポーツ」、「レース」、「インディビデュアル」に加え、「スペシャル」及び「ドリフト」モードも用意。前者では先代より17秒ラップタイムを短縮したというニュルブルクリンク北コース用のセッティングが、後者ではタイヤの横滑りを許容するスタビリティコントロールのセッティングが、それぞれ呼び出せる。
エクステリアでは、フロントにモータースポーツスタイルのスプリッターを装備。各部のブラックアウトや19インチホイールによって迫力あるルックスとなっている。また、インテリアにも、ナッパレザーで覆われた最上級のスポーツシートが奢られ、ドライバーの身体をしっかりとホールドしてくれる。
先代から大きく飛躍してきた新型ゴルフR。国内導入が今から楽しみだ。
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最近のパワーインフレはすごいな