2021年の東京国際映画祭でも上映され話題を集めた『スワンソング』は、老人ホームで静かな余生を過ごしていた元美容師の男性が、かつての顧客の死をきっかけに、もう一度“生きよう”と決意する姿を描くヒューマンドラマです。
本作の主人公であり、かつてヘアメイクドレッサーとして人気サロンを経営していたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”を演じるのは、映画界の生ける伝説、怪優ウド・キアー。初期の『悪魔のはらわた』(1973年)から、近年はラース・フォン・トリアー作品への出演でも知られるキアーが、その強烈な個性はそのままに、時には激しく感情をあらわにし、時には静かに哀感を漂わせ、共感を誘う名演技を披露。「スワンソング=人生最後の仕事」への逡巡をエモーショナルに表現しています。
ヘアメイクの現役生活をずっと以前に退き、老人ホームでひっそりと暮らしていたパットのもとに、思わぬ依頼が舞い込みます。かつての顧客であり街で一番の金持ちだったリタが、遺言で「パットに死化粧を」とお願いしていたというのです。一度は「ぶざまな髪で彼女を葬って」と断ったパットでしたが、すっかり忘れていた生涯の仕事への情熱、友人でもあるリタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在に想いを馳せ、ついに老人ホームを抜け出しますが……。
人は人生の最後に、何を遺すことができるでしょうか? 多くの人と出会い、過去の自分と向き合うことで決意を固めていくパットの姿は、世代を問わず多くの人の心を打つはずです。監督のトッド・スティーブンスは、10代の頃に出会った美容師ミスター・パットをモデルに、本作の主人公を誕生させました。自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、エイズが蔓延した1990年代から現在に至るゲイカルチャーを真摯に見つめ、ゲイカップルの描き方にも愛が満ちあふれています。
ミスター・パットは実にパンチの効いた人物ですが、演じるウド・キアーは『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)でマイク(リバー・フェニックス)とスコット(キアヌ・リーブス)に盗品のバイク(ノートンのコマンド750)を売りつけられるエキセントリックな紳士、ハンス役でも有名です。あの登場した瞬間にスクリーンに漂う“只者ではない”オーラは、この『スワンソング』でも遺憾なく発揮されています。
人が何かを始めるのに“遅すぎる”ことはないのだ、と背中を押してくれる『スワンソング』は、2022年8月26日(金)よりシネスイッチ銀座、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開です。
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