電気のメルセデス・ベンツGクラスがついに日本上陸！ 価格は2500万円超──GQ新着カー

メルセデスの電気自動車初の革新的な4輪独立式モーターを搭載へ！

専用の内外装デザイン

10月23日、メルセデス・ベンツ日本は、Gクラス初の電気自動車「G 580 with EQ Technology Edition1(エディション ワン)」の日本仕様を発表した。

エクステリアはGクラス伝統のスタイリングはそのままに、後端を持ち上げたボンネットフード、リアホイールアーチに加えられたエアカーテンなど随所に電気自動車専用のディテールをあしらう。また、テールゲートにはスペアタイヤに代わってスタイリッシュなデザインボックスを装備。ボックス内には充電ケーブルや工具などが収納可能だ。

さらにフロントマスクには、先進的な表情を与えるブラックパネルラジエターグリルをオプションで設定する。

インテリアもまたGクラス伝統のデザインを踏襲。ただし、デフロック機能のスイッチ周辺はG 580専用に再設計され、G-TURNやG-STEERINGの起動スイッチがレイアウトされた。

荷室容量は620～1,990Lを確保。開口の大きなテールゲートは積み下ろし時の利便性に優れる。また、リヤシートは60:40の分割可倒式となっており、用途に合わせて自在にアレンジ可能だ。

搭載するパワートレインには、革新的な4輪独立式のモーターを搭載。4輪それぞれのホイール近くに永久磁石同期モーターを配置。4つのモーターはラダーフレームの前後アクスルに2つずつ組み込まれ、短いシャフトによって車輪を駆動。最高出力108kWの各モーターは、システムトータルで587ps（432kW）/1,164Nmを発揮する。

組み合わされる大容量リチウムイオンバッテリーは116kWh。合計216個のセルを12のモジュールに収めたモジュラーデザインを採用する。最大4mm厚のスチール製ラダーフレームに組み込まれたバッテリーは、車両の低重心化に貢献すると同時に車体剛性を大幅に高めています。また、泥や水の侵入を防ぐため、バッテリーはねじり剛性に優れたケースに収められている。大容量リチウムイオンバッテリーと高効率なモーターによって、一充電航続距離は530kmを実現した。

充電システムは、交流普通充電（AC 200V）および直流急速充電（CHAdeMO）に対応。交流普通充電は出力6.0kWまで、直流急速充電は出力150kWまで対応する。充電の設定や状況は、MBUXやMercedes-Benzアプリなどで確認可能だ。

専用のオフロード機能が凄い！新型G 580 with EQ Technology Edition1は、高いオフロード性能も有する。

Gクラスの卓越したオフロード性能の象徴である伝統のラダーフレームは、4輪独立式モーターおよび大容量リチウムイオンバッテリーを搭載するため、さらに強化。また、ド・ディオン式のリジットリアアクスルも新たに開発された。

さらにトルクベクトリングを用いた仮想ディファレンシャルロックを搭載。各輪のトルクを正確に制御することでディファレンシャルロックと同様の効果を生み出し、険しい地形においても瞬時に必要なだけのトラクションを発揮する。

革新的な「G-TURN」機能を搭載。オフロードの未舗装路等で最大2回転まで旋回可能だ。例えば前方に障害物が現れ、それ以上先に進めなくなった場合、左右の車輪を逆回転させることで左右いずれかの方向に自在に方向転換出来る。なお、本機能は公道では使用不可だ。

もうひとつの「G-STEERING」は、オフロードの未舗装路等走行時に大幅に回転半径を縮小する。各輪のモーターの駆動トルクを個別に制御し、後輪軸を中心に旋回。これにより、タイトなコーナーでもステアリングを切り返すことなく曲がれるという。なお、本機能も公道では使用不可だ。

特別なサウンドで乗車体験を高める「G-ROAR」も搭載。V8サウンドにインスパイアされたドライビングサウンドを車内外で再生する。サウンドは加速や車速、モーター負荷、騒音レベル、DYNAMIC SELECTのモードに応じて変化し、他の電気自動車とは全く異なる走行体験をもたらすという。また、ドアの開閉や車両のオン/オフ操作時にも印象的なサウンドで乗員の気分を盛り上げるそうだ。

新型G 580 with EQ Technology Edition1の価格は¥26,350,000。ステアリング位置は左右用意。

文と編集・稲垣邦康（GQ）

Comments

[**********]

禁止されてるとはいえ、公道で「G-TURN」をキメるヤツが出てくると思う。。。