自動車メディア業界には、大先輩たちがたくさんいるが、よく聞かされるのが「あの頃のクルマは良かったな~」という話。
もちろん昔の名車も素敵だとは思うが、業界で若手の私からすると、「今のクルマだってすごく良いモデルあるのに!」ということ。若い世代の人たちに希望を持ってもらうために、最近のクルマの中から、ぜひ若い世代の人たちに触れて欲しい素敵なクルマを選んでみました。
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文/伊藤梓、写真/SUZUKI、HONDA、MAZDA
伊藤梓(いとう・あずさ)。デザイン関係の仕事からカーデザインに興味を持ち、カーグラフィック編集部の門を叩く。名門編集部での修行後はフリーランスとして自動車の魅力をイラストなどでも伝えている女性ジャーナリスト
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■コンパクトカー部門:スズキ スイフト
パワーユニットは低価格のガソリンエンジン、EV走行も可能なハイブリッド、加速時にモーターがアシストするマイルドハイブリッドの3タイプから選択可能な点も魅力
若い人たちも触れる機会の多いコンパクトカー。その中で、ぜひ一度は触ってみてほしいのが、スズキのスイフトだ。スイフトのすごいところは、どんな人でもクルマを好きになる要素をたっぷり含んでいること。
まずは、軽自動車とほとんど変わらない(むしろ安い)137万円台~という価格設定。この車両価格だけでも、クルマを購入するハードルは下がりそう。クルマに興味のない女性から、バリバリのクルマ好きの男性まで、どんな人にでも似合うオールマイティーなデザインも◯。
なにより運転した時の楽しさがピカイチ! くるくると小回りのきく小気味の良いハンドリングはスイフトならでは。クルマに興味がなかったり、「運転するのが怖い」とか「億劫」と思っている人でも、スイフトならそれも楽しい時間に変えてくれそう。
1.4Lの直噴ターボエンジンを搭載し、専用サスペンションで武装したスイフトスポーツを上級モデルに設定している
もし、運転が好きになって「もっと楽しいクルマが欲しい……」と思った時には、上級グレードにスイフトスポーツという最高オブ最高なモデルもあるので、そちらにレベルアップするのもおすすめ。
■軽自動車部門:ホンダ N-WGN
機能を追求した結果生まれたシンプルなデザインで、長く付き合えそうな雰囲気がある
最近の軽自動車は、立派な装備がたくさん付くようになり、豪華で便利で大きいクルマがどんどん増えてきている。
「軽自動車でなんでもできてお得!」という意見もあると思うが、軽自動車の本来の良さを味わうなら、個人的にはもう少しシンプルで、自分の生活に身軽に寄り添ってくれるようなクルマがいいなと感じる。
軽自動車で全て完結するのも賢い使い方かもしれないけれど、いちクルマ好きとしては「いずれは軽自動車以外のクルマも乗ってみたい」という気持ちも抱いてもらいたい……。
そんな願いを叶えてくれそうなのが、ホンダ N-WGNだ。サイズ感は、大きくもなく小さくもない丁度いい塩梅のトールワゴンで、愛嬌のある表情ながらも、全体的に過度な装飾がない、至ってシンプルなデザインが◯。
一見、余計なものが無いように見えて、荷室などの使い勝手は抜群。ガバッと大きく開くテールゲートと、二段使いできる荷室は、買い物やアウトドアなど、様々なシーンに合わせてしっかりと使えそう。
荷室には仕切りを設け、上下2段に積載可能。床は低く設定されており、荷物の積み降ろしもしやすい
さらにN-WGNは、運転してもとても心地の良いクルマだ。適度に柔らかいサスペンションとスムーズなハンドリング。いつの間にか自分のリズムにぴったり合っている感覚になる。
今の若い世代は、どちらかと言えばミニマリスト寄りが増えていると思うので、シンプルで心地いい肌触りのN-WGNは、そんな人たちの生活にもすんなり馴染みそうな気がする。
■SUV部門:スズキ ジムニー シエラ
軽自動車のジムニーには設定のないオーバーフェンダーを採用しており、本格4WDとしてのタフさが強調されている
いつまで経っても人気の衰えないSUV。若い人たちにおすすめしたいモデルはたくさんあるけれど、「一番身近で触れやすいSUVは何だろう?」と考えてみて、ジムニーシエラを選択。
何はともあれ、この角ばったデザインが最高! 見た目だけでもたくさん若い人たちに響きそうだ。軽自動車のジムニーもいいけれど、個人的には1.5Lエンジンを搭載するジムニーシエラを推したい。
というのも、新型のジムニーになってから、クルマとしてのクオリティがぐんと上がっているので、軽自動車のエンジンよりも1.5Lの余裕あるエンジンの方がバランスが取れている気がするからだ。
見た目はやんちゃなSUVだが、実際に運転してみると、比較的落ち着いたゆったりとした乗り味になっているし、思いのほか静粛性も高い。さらにシエラくらいパワーがあれば運転が楽になるし、たとえば友人たちと出かけた時にも、疲れにくさや心の余裕のおかげで、会話も弾むような気がする。
頑丈な梯子型のラダーフレーム構造を採用し、他のSUVとは一線を画す本格的なオフロード走行性能を備えている
その上、ジムニーは立ち往生したトラックも引っ張って牽引できるくらい頼もしい4WDシステムを持っているので、アウトドアやキャンプに出かけたりすることが多い人なども安心して使えるはずだ。
■スポーツカー部門:マツダ ロードスター
スポーツカーらしいフォルムと適度なサイズ。スポーティな走りをしなくても、非日常的な運転感覚を味わえる
正直、今の若い人たちの中で、スポーツカーに興味がある人はほんの一握りなはず。ただ、全くスポーツカーに興味がない人でも、普通の乗用車感覚で乗れてしまうのが、このロードスターだ(実は私の愛車でもある)。
スポーツカーとは言え、ロードスターは思ったよりもパワーがない。普通に公道を走っている分には、軽自動車より遅い時もしばしば。実は、ロードスターのすごさは、そんな風に「ゆっくり走っても楽しい」ところにある。
天気の良い日には、幌を開けてただゆっくりと走っているだけで、なんとも言えない気持ち良さに包まれる。日々運転していて、ちょっとしたカーブや交差点を曲がっているだけでも楽しい。
なんなら、ただハンドルを切るだけ、アクセルやブレーキを踏むだけ、それだけで気持ちが軽やかになる。
ロードスターはそんな不思議なクルマだ。「デザインがかっこいい! かわいい!」というだけでも買う価値はあるかもしれないが、そうやって日々の生活を豊かにしてくれるということを知っているのは、ロードスターに触れたことのある人だけ。
ロードスターRFは電動開閉式のハードトップを備えるモデル。ソフトトップとハードトップの2タイプから選べるようになっている点もロードスターの魅力
「クルマ持っていて良かったなぁ」としみじみと思える、貴重な一台だと思う。ただし、ロードスターに乗ると、これまでの人生観もガラッと変わってしまうこともあるので、それだけはご承知おきを……(経験者より)。
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水平対向6気筒のセダンは、後10年もしたら貴重な存在として評価が上がるかもって思っています