ボディはワイド化でアグレッシブに
トヨタは、12月15日に開催されたモータースポーツ関連のファン感謝祭「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2019(静岡県・富士スピードウェイ)」で、2020年2月頃に市販予定の「ヤリス」をベースとしたスポーツ仕様、「ヤリスGR-4」を世界で初公開。詳細は東京オートサロン2020(2020年1月10日~1月12日、千葉県・幕張メッセ)で発表することを公表した。
WRCラリー参戦マシンは競技用車両なのに、ナンバープレートが付いている理由
ワイドボディにラリー用タイヤ
会場内に展示されたヤリスGR-4は、ボディに迷彩カラーが施され、内装も詳細が見えないようサイドやリアのウィンドウにブラックフィルムが貼られた状態。詳細は一切発表されていない。
だが、東京モーターショーに展示された新型ヤリスと比較すると、明らかに違う点は5ドアから3ドアになり、ワイドボディ化が計られていたこと。
また、フロントバンパーはグリル部分が大型化され、両サイドにはエアインテークとフォグランプを装備。リアでは、空力特性を考慮してかバンパー下部がディフューザー形状となり、マフラーも左右2本出しとなっている。
しかも、タイヤには横浜ゴムのラリー・ダートトライアル用ラジアルタイヤ「アドバンA053」を装着。サイズは前後205/65-R15で、フェンダーにはマッドフラップ(泥よけ)も装備されており、かなりラリー競技を意識した仕様になっている。
会場では、多くのファンがこのモデルを取り囲み、詳細が不明にもかかわらず、「すごい!」、「かっこいい!」、「欲しい!」といった感嘆の声が数多く出ていた。
「GR」のどのセグメントに入るかも未発表
なお、トヨタの新型コンパクトカーであるヤリス(旧称・ヴィッツ)。新しいコンパクトカー向けTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを初採用したボディに、1.5L直列3気筒エンジンを搭載する。
国内では、モデル名を先代までヴィッツと名付けていたが、WRC(世界ラリー選手権)における同モデルをベースとした「ヤリスWRC」の活躍などもあってか、新型では国内も海外と同じ”ヤリス”のモデル名に統一。2020年2月頃の発売が発表されている。
また、トヨタの”GR”とは、トヨタのモータースポーツ部門「GAZOO RACING(ガズーレーシング)」が、市販モデルをベースにチューニングなどを手がけたコンプリートのスポーツカーブランド。現在、チューニングの度合いにより3シリーズを展開しており、ベーシックな「GRスポーツ」、中級の「GR」、最もスポーツ性が高い「GRMN」がある。
ヤリスGR-4、つまりGRヤリスがどのセグメントに入るかは現時点では不明だが、今回展示されたマシンの「ラリーへの本気度」を見る限り、全日本選手権をはじめ世界中のラリー競技で使われるベースマシン的な位置付けになるのかもしれない。詳細は、前述の通り、2020年1月の東京オートサロンで発表される。
なお、当日「ヤリスGR-4」は、イベントのオープニングで、富士スピードウェイのストレートを使い豪快なスピンターンを披露! 以下の動画でその高いポテンシャルを実感して欲しい。
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みんなのコメント
このデモカーはダートトライアルかラリー用のナンバー付き競技車。機械式LSDや強化クラッチ、競技用の足回りやらなんやらが付いてノーマルプラス100万は軽く超えてるだろう。