いまや完全にポルシェを牽引する存在となっているミッドサイズSUVのマカン。その頂点に君臨するターボがやや遅れてフェイスリフト、国際試乗会が開催された。とはいえ、外観にターボだけの特別な変更箇所はほぼ見受けられない。そう、今回のハイライトは心臓部、新しいV6ツインターボにある!
排気量ダウンにも関わらずこのパワーフィール!
【国内試乗】「ポルシェ・マカン」911ルックにイメージチェンジ!
ポルシェの発表によれば、2019年1-6月までの販売台数は13万3484台で、昨年同期に対して2%増加。このポジティブな数字の立役者はマカンで、同社の総販売台数の30%以上を占めているのだ。特に中国で好調で、生産台数の50%近くが出荷されている。
2014年に登場した全長4.68mのミッドサイズSUVは、2019年にスタンダードモデルがフェイスリフトを受け、日本でも今夏から発売開始となっているが、今回トップモデルのターボにも手が加えられ、南アフリカのケープタウンで国際試乗会が開催された。
真夏の陽光の下に現れたマンバグリーン・メタリックのマカン・ターボのエクステリアはほぼスタンダードモデルと共通で、よく見るとラジエターグリル両脇のエアインテーク、その下のスリットが左右いっぱいに広がった程度。リアエンドでは大型化されたルーフスポイラー、左右2本出しのテールパイプがターボの証となる。
インテリアもほぼスタンダードモデルと同様で、ドライバーの正面にセミデジタルの3連丸型メーターが、ダッシュボード中央には10.9インチの大型マルチスクリーンが配置される。
やや遅れてやって来たトップモデル
大きく変わったのはパワーユニットで、V6ツインターボの排気量は従来の3.6Lから2.9Lへとダウンサイジング。さらに90度のVバンク内側に2基のターボが置かれる。ホットインサイドと呼ばれるこの最新のターボレイアウトは、システム効率の向上、排気浄化に有利で、欧州最新の排気ガス規制ユーロ6dをクリア。さらに欧州仕様では直噴ガソリンエンジン用PMフィルター(GPF)も装備される。その結果、スペックは20%の排気量ダウンにも関わらず、最高出力は従来の400psから440psへと10%向上。最大トルクは500Nmのままだが、PMフィルターが要求されない日本や北米向けモデルは550Nmに引き上げられる。7速PDKを介しての動力性能は0→100km/hが4.5秒(スポーツクロノパッケージ搭載車は4.3秒) 、最高速度は270km/hとプレスキットには記載されている。
ケープタウン郊外の山岳路では、40psのエクストラパワーよりも、むしろスムーズでシャープな吹け上がりに驚いた。アクセルペダルのほんのわずかな動きにタコメーターの針が反応すると同時にパワーが弾け、およそ2トンのボディを軽々と山頂へと導いていく。7速DCTのシフトマナーも快適でスムーズそのものだ。
シャシー系では、フロントにセッティングが見直されたコイルとダンパー、そして新設計となるアルミ製高剛性リンクが採用され、しっかりとしたステアフィールとトレース性能を提供してくれる。リアのスタビライザーも強化され、一層のニュートラルステアを実現。オプションのエアサスペンションは、あらゆる路面状況で最良の乗り心地を堪能させてくれる。
最後に、マカンにはオプションでポルシェ・サーフェス・コーティング・ブレーキ(PSCB)が用意されている。このタングステンカーバイド・コーティングは、ブレーキダストの発生を90%以下に抑えることができるというスグレモノ。環境に優しいと同時に、ホイールのダスト汚れを解消するという実用的な面も期待できる。これ、意外に注目だ。
【Specification】PORSCHE MACAN TURBO/ポルシェ・マカン・ターボ
■全長×全幅×全高=4684×1926×1624mm
■ホイールベース=2807mm
■トレッド=前1645、後1655mm
■車両重量=1945kg
■エンジン種類=V6DOHC24V+ツインターボ
■内径×外径=84.5×86.0mm
■総排気量=2894cc
■圧縮比=10.5
■最高出力=440ps(324)/5700-6600rpm
■最大トルク=550Nm(56.1kg-m)/1800-5600rpm
■燃料タンク容量=75L(プレミアム)
■トランスミッション形式=7速DCT
■サスペンション形式=前5リンク/コイル、後トラペゾイタル/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前265/45R20(9J)、後295/40R20(10J)
※数値はすべて欧州仕様
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