消防車や救急車は官公庁オークションで購入可能
パトカーや消防車、救急車など、子供だけでなく、大人も憧れというか、興味をもっている人も多いのではないだろうか。買える買えないは別として、もし所有したらどうなるのだろう? などと妄想したりして。実際のところ、個人でも所有できるのだろうか? 結論からいうと所有はできる。
「パトカーの待ち伏せ時の駐禁は? 速度違反は?」など緊急車両の交通ルールとは
パトカーは払い下げられることはないが、消防車と救急車は買うことは可能。最近、お馴染みなのはヤフオクの官公庁オークションで、ここを見るとけっこうな数が出ている。出ているからには買うことができ、価格もかなり安い。まぁ、買う人はほとんどいないから当然か。
気になる出品者は各地方自治体だ。また消防団が使う、軽トラベースのミニ消防車も同様に手に入りやすい。
ただ普通の落札みたいに、落とせたらすぐに自分のものにはならない。個人で使うために守らない条件がいろいろとあって、まず赤色灯の配線をそのままにしておくと法律違反となるし、緊急車両と間違えやすい灯火類を付けて走ってはダメという規則もある。さらに消防署名をそのままにしておくのも法律違反だ。
つまり緊急車両ならではの装備は付いていてはダメなのだ。実際に買うときは赤色灯だけでなく、サイレンや無線なども取り外したり、ドアなどに書いてある消防署名も消した状態で引き渡される。つまり本物の消防車や救急車ながら、”それ風のクルマ”となってしまうわけだ。この点はかなり微妙だ。
もちろん火を消したり、病人を運んだりはできるが、赤色灯がないただのクルマなので信号などは守らないとダメ。もし、緊急車両として使いたいなら、公安委員会の許可が必要となる。チャンとした理由や体制があれば、もしかしたら許可が出るかもしれないが……。ちなみに病院で所有している救急車は、個人所有と言えなくもない。
もし使うとしてもさらに問題があって、そもそも耐用年数が過ぎているから払い下げられるわけで、本来の機能や性能が出ないことも考えられる。とくに消防車はタンクやポンプ、はしごなどについて、細かく耐用年数や使用基準が決まっているので、実際に使う際の安全は問題あり。そのあたりは自己責任でどうぞ!
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