【MotoGP】ヤマハ、プラマックの来季シートを未だ決断せず……ミラー「今は待ちの状況。辛抱強くならないと」

　プラマックのジャック・ミラーとミゲル・オリベイラのふたりは、来季の契約に関してヤマハの決断を待っている。

　ヤマハは今年6月、WSBKチャンピオンのトプラク・ラズガットリオグルと契約し、2026年にプラマックからMotoGPにデビューさせることを決めた。これでシートが1つ埋まったため、現在プラマックに所属するミラーとオリベイラのどちらかが、来季のシートを失うことが確実になった。

　今季MotoGPはサマーブレイク期間も終わり、今週末のオーストリアGPでシーズン後半戦がスタートする。しかしヤマハは、ミラーやオリベイラとの契約について、決定を先送りにしている。この状況についてミラーは、早く決断を下して欲しいと催促する。

「当初は（来季の契約が決まるのは）夏休み前だとされていたんだけど、それが夏休み後になって、少しずつ遅れているんだ。なんで遅れているのか、僕には分からないけどね。でも早く何かが発表されることを願ってる」

　ミラーはオーストリアGPの木曜日にそう語った。

「話し合いをしたり、連絡を取ったりして、自分の今の状況を理解しようと僕も色々やってきた。でもまだ何も決まっていない……ただ待つしか無い。待つゲームをやっているようだ。まあ、待つけどね」

　現在のラインアップのうち、ミラーの方が残留優勢だと見られている。そのミラーは、ヤマハ陣営に残りたいという意向を、改めて明確にした。



「ここで走りたいと思っているし、今後もヤマハと一緒にやっていきたいね。このプロジェクトをすごく気に入っているし、ヤマハとの仕事も気に入っているんだ。この環境全体を楽しんでいるよ。クルーチーフのことも大好きだし、今の状況にはとても満足している。もっと改善し、もっと上手くやれると思う」

「彼らは僕に対して満足してくれているようだ。僕も何度も電話して、何か僕にもっとできることや、何か別のことはないかなどと尋ねている。できる限りのことはするつもりだ。でもさっきも言ったように、今は待ちの状況なんだ。今の状況でできることは、できるだけ辛抱強くあることだね」

「でももちろん、他のチャンスは閉じ始めている」

　一方のオリベイラは、積極的に状況を確認するつもりはなく、引き続きライディングに集中していくと話した。

「話してはいないんだ」とオリベイラは言う。

「近いうちに判明すればいいんだけどね。何か分かったら、みんな（メディア）にも分かるだろう」

「目標は……彼らが決定を下すのにあと2レース待つということみたいだ」

「僕のメインターゲットは、自分のベストを尽くしていって、そしてこの数戦で良い結果を残すことだ。競争力を発揮するために、可能な限りベストな位置につけていたい」

「皆さんが考えているように、僕が本当に集中しているのは、チームに残るのか、残らないのかじゃない。僕はバイクの弱点になっているブレーキングに集中しているんだ。かなり順調に進んでいたんだけれど、ドイツとチェコでは壁にぶつかってしまった」

「ブレーキングは僕がタイムを失っている部分だから、改善していきたい。パフォーマンスと結果は、その改善を進めていったらついてくるだろう」

Comments

[tef********]

8耐でも走ってくれたし将来的にはテストライダーとして走って貰うことも考慮した方が良い優秀なライダー。
8耐で優勝してたらもう決まってたんだろうな〜

[nbt********]

ミラーは2025末まで、リンスとオリベイラは2026末までの契約となっている。
今年の成績からすると、ミラーは残留、リンスかオリベイラのどちらかを2026年分の報酬を支払うなどして途中解雇にするかもしれない。
契約条項にどう書かれているかによるかな。

リンスに頑張ってもらいたいと思っていたが、ヤマハに移ってからの苦戦ぶりは明らかですね。
少なくともクアルタラロのすぐ後ろくらいで走れることが求められていると思う。