現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【グループAの名車11】メルセデス ベンツ190E2.3-16コスワースは、グループA制覇のために生まれたマシン

ここから本文です

【グループAの名車11】メルセデス ベンツ190E2.3-16コスワースは、グループA制覇のために生まれたマシン

掲載 更新
【グループAの名車11】メルセデス ベンツ190E2.3-16コスワースは、グループA制覇のために生まれたマシン

メルセデスベンツ190E2.3-16コスワースは、最初からグループAを制覇するために作られたマシンと言っても過言ではない。コスワースとはイギリスのレーシングエンジンビルダーとして知られ、1967年にF1のロータス49に搭載され高い戦闘力を示したフォードコスワースDFVエンジンの設計・製作などで名高い。ベンツはレースに勝つためそんなスペシャリストとコラボした。そのマシンが1985年のインターTEC終了後、レイトンハウスにより輸入されたのだ。

ベンツとコスワースのコラボから生まれたサラブレッド
メルセデスベンツ190E2.3-16のエンジンは、コスワースが設計の段階からタッチしていた。2.3L直4DOHC16バルブで、ノーマルでは175ps/5800rpm(DIN)というスペックだが、グループA仕様は公表データがないが280ps/7800rpm程度と推定される。

【スクープ】新型ヤリスの「GR-4」がGRMNの正体? 3気筒ターボを搭載して2020年内に発売か

ボディももともと堅牢に作られているが、スチール製ロールケージでさらに固められている。それは室内はを保護するだけでなくボディ剛性のアップを図るためのものでもある。サスペンションはグループA規定に則りフロント/ストラット、リア/マルチリンクを踏襲している。ただしフロントサスペンションは、スタビライザー径、アーム長も変えられる設計となった。

フロントのキャスター角が強く付けられているのも特徴で、これによって直進安定性を増すとともにステアリングを切ったときにネガティブキャンバーとなるサスペンションジオメトリーを採った。

また前後ハブは、センターロック式に変更されている。これは耐久レースのピットワークの時間を短縮するための手段だ。

ブレーキキャリパーは前後ともブレンボ製の4ポットを採用。制動力の配分は室内から可能な構造になっている。タイヤはミシュランのレーシングタイヤでフロント23/62−16、リア25/64−16というサイズ。これがフェンダーぎりぎりに収まる。

1986年シーズン、レイトンハウスベンツは黒沢元治/萩原光というベテランと若手のコンビで活躍が期待されたが、第2戦の菅生を控えたテスト中に萩原が事故死という悲劇に見舞われた。そんな中で迎えた最終戦のインターTECは、黒沢元治/影山正彦組が出場。予選21位からスタートし67周でコンピュータートラブルによってリタイアという結果に終わっている。

ただし、このレースでは、ヨーロッパで圧倒的な速さを誇るフランスチームが参戦(Dスーベック/A クディーニ組)し、予選で15位、決勝では総合6位でクラス優勝を遂げ、本場のマシンの強さを見せつけた。

グループAの名車バックナンバー

[ アルバム : 1986年インターTECに参戦したメルセデスベンツ190E2.3-16コスワース はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

最高速415km/h、電動スーパーカーをMGが提案
最高速415km/h、電動スーパーカーをMGが提案
レスポンス
メルセデスのTDアリソンはF1スプリントのセッション順変更を歓迎「週末を通してより柔軟性を持たせられる」
メルセデスのTDアリソンはF1スプリントのセッション順変更を歓迎「週末を通してより柔軟性を持たせられる」
AUTOSPORT web
「まえぇぇ!」 まさに「高速道路ミサイル」多発中!? 工事帯に突っ込む“衝撃映像”に「カオス…」の声! 原因はスマホと“最新便利装備”か
「まえぇぇ!」 まさに「高速道路ミサイル」多発中!? 工事帯に突っ込む“衝撃映像”に「カオス…」の声! 原因はスマホと“最新便利装備”か
くるまのニュース
【メディアに来て欲しくない?】 海外メディアに冷たい北京モーターショーでも見どころ沢山(2)
【メディアに来て欲しくない?】 海外メディアに冷たい北京モーターショーでも見どころ沢山(2)
AUTOCAR JAPAN
アストンマーティン、F1中国GPスプリントでアロンソに科されたペナルティについて再審請求
アストンマーティン、F1中国GPスプリントでアロンソに科されたペナルティについて再審請求
motorsport.com 日本版
【メディアに来て欲しくない?】 海外メディアに冷たい北京モーターショーでも見どころ沢山(1)
【メディアに来て欲しくない?】 海外メディアに冷たい北京モーターショーでも見どころ沢山(1)
AUTOCAR JAPAN
伝説の「大阪・環状族」の正統後継! 環状線からサーキットにステージを移して速さのみを追求する20代オーナーのシビックが熱い【大阪オートメッセ2024】
伝説の「大阪・環状族」の正統後継! 環状線からサーキットにステージを移して速さのみを追求する20代オーナーのシビックが熱い【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
レースのため市販車の内装変更!? 中古ランエボVIは570万円! 2025年にさらに高騰するワケ
レースのため市販車の内装変更!? 中古ランエボVIは570万円! 2025年にさらに高騰するワケ
ベストカーWeb
スポーティな世界観にファンは熱狂! レイズ グラムライツに注目する~2024 RAYS FAN MEETING~
スポーティな世界観にファンは熱狂! レイズ グラムライツに注目する~2024 RAYS FAN MEETING~
レスポンス
エイドリアン・ニューウェイ、レッドブル離脱発表はマイアミGP前? 稀代のF1デザイナーの去就注目
エイドリアン・ニューウェイ、レッドブル離脱発表はマイアミGP前? 稀代のF1デザイナーの去就注目
motorsport.com 日本版
ミニ新型「エースマン」実車初公開 室内の "広さ" 優先したEV、約615万円から欧州導入へ
ミニ新型「エースマン」実車初公開 室内の "広さ" 優先したEV、約615万円から欧州導入へ
AUTOCAR JAPAN
ビッグモーター改め「WECARS」(ウィーカーズ) 新社長は伊藤忠の田中慎二郎氏
ビッグモーター改め「WECARS」(ウィーカーズ) 新社長は伊藤忠の田中慎二郎氏
日刊自動車新聞
アンダー320万円から! トヨタの「高級SUV」何がいい? 登場4年でも人気継続!「ハリアー」の反響は?
アンダー320万円から! トヨタの「高級SUV」何がいい? 登場4年でも人気継続!「ハリアー」の反響は?
くるまのニュース
バイクでデリバリーの仕事を始めたい!125ccを超えると注意が必要な理由とは
バイクでデリバリーの仕事を始めたい!125ccを超えると注意が必要な理由とは
バイクのニュース
急速充電対応の4WD車 スマート新型「#5」コンセプトモデル公開 ブランド史上最大サイズ
急速充電対応の4WD車 スマート新型「#5」コンセプトモデル公開 ブランド史上最大サイズ
AUTOCAR JAPAN
昭和世代は「パルサー三兄弟」に憧れた! なつかしの日産「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」をいま振り返る
昭和世代は「パルサー三兄弟」に憧れた! なつかしの日産「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」をいま振り返る
Auto Messe Web
大型連休中に大荒れの円相場、一時160円台から一転154円台に急騰【新聞ウオッチ】
大型連休中に大荒れの円相場、一時160円台から一転154円台に急騰【新聞ウオッチ】
レスポンス
ビッグモーターの2023年9月期決算、708億円の純損失 特別損失の計上が響く
ビッグモーターの2023年9月期決算、708億円の純損失 特別損失の計上が響く
日刊自動車新聞

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.0860.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.0860.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村