クルマの完成度は高いものの、先代モデルと代わり映えしないエスクテリアが不評だった5世代目。そこで今回のマイナーチェンジでは、ブリスターフェンダーを備えるなど大幅に刷新したスタイルに進化した。マイルドハイブリッドとなったパワートレインにも注目だ。
AUDI AGドアパネルに至るまで、エクステリアを改良
スモールカー要らずのスモールSUV。キャプチャーの内に秘めた実力とは
2016年に5世代目へと進化したアウディA4クワトロにはじめて試乗したとき、これはいい、と驚いたことを覚えている。その肝は基本骨格に最新世代の縦置きエンジン用モジュラープラットフォーム「MLB evo」を採用したことにあった。その後、この「MLB evo」はA6やA8をはじめ、SUVのQ5やQ7、Q8、さらにはポルシェ カイエン、ランボルギーニ ウルスまでをカバーしているといえば、その完成度の高さは容易に想像ができるだろう。
その5世代目アウディA4が登場から約4年を経てマイナーチェンジを行った。聞けばクルマの出来はよいものの、あまりにもキープコンセプトで4代目と代わり映えしないエクステリアデザインが、欧州でもあまりウケなかったという。
AUDI AGそこで今回、エクステリアではドアパネルに至るまで改良が加えられている。一連のものとしてブリスターフェンダーの造形をつくりだし全幅は5mmワイドになった。さながらフルモデルチェンジといえる内容だ。
またグレード構成はベースモデルをはじめ、advanced、S lineの3種類の設定とした。そしてadvancedにもS lineなみのスポーティなバンパーやサイドスカートを装着することで、ブリスターフェンダーと共により力強さを打ち出している。
インテリアでは最新のインフォテインメントシステムMIB3を初採用し、センタースクリーンがタッチパネル式となった。またADAS(先進運転支援システム)も大きく進化しており、歩行者検知機能付アウディプレセンスシティや、渋滞追従支援機能付アダプティブクルーズコントロールなどを標準装備する。
パワートレインも刷新された。「35TFSI」と「45TFSI」という出力の異なる2種類の2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンと、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを用いたいわゆるマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)になった。
35TFSIは最高出力110kW(150ps)、最大トルク270Nmを発揮し、トランスミッションは7速Sトロニックの組み合わせだ。前輪駆動モデルとの組み合わせとなる。
一方45TFSIは最高出力183kW(249ps)、最大トルク370Nmを発揮する。トランスミッションも同様に7速Sトロニックで、クワトロ(フルタイム4WD)との組み合わせだ。
FRのライバルにひけを取らない乗り味
まずFFセダンの「35TFSI advanced」に試乗した。動き出しは以前にも増して滑らかになっている。150ps/270Nmというカタログ値よりも明らかにパワフルに感じられるのは、マイルドハイブリッドシステムの恩恵だろう。7速SトロニックももはやDCTと言われなければわからないほどスムーズに変速していく。
アウディが得意とするアルミとスチールのハイブリッドボディは、軽量、高剛性化が図られており、遮音性も高くキャビンへのエンジンノイズの侵入も低く抑えられている。またサスペンションは新開発の5リンク式を採用し、35TFSIには17インチタイヤを組み合わせており、フラットで快適な乗り心地だった。より洗練度が増している。
もう1台のセダン、「45 TFSI quattro S line」にも試乗した。こちらはS line仕様でグリルやバンパー形状がよりスポーティなものに、また試乗車にはオプションの電子制御ダンピングコントロールスポーツサスペンションと19インチホイールが装着されていた。
35TFI比で99ps/100Nmもアップしているわけで、そのパワー感の差は歴然だ。新型A4が採用するクワトロシステムは、前輪には常に駆動力を伝えており、走行状況に応じて電子制御油圧多板クラッチにより必要なトルクを後輪に分配するものだ。アクセルペダルに力を込めれば、まるで後ろから蹴り出されるような力強い感覚が味わえる。そしてシステムが4WD走行を不要と判断したときには、瞬時にクラッチを切り離し、前輪にのみトルクを配分し燃費向上を図る。軽快なハンドリングに、電制ダンパーによる懐の深い乗り味も加わって、やはりクワトロは1枚上手だなと思わされる。
新型アウディA4は、FRベースのメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズに対しても、もはやひけをとらない独自の乗り味を手に入れている。これまでメルセデスやBMWを信奉してきた人にも試してもらいたい“アウディ嫌いにつけるクスリ”になるかもしれない。
文・藤野太一 写真・アウディジャパン 編集・iconic
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みんなのコメント
ベンツのコラムシフトより、BMWの逆回転タコメーターよりアウディのシンプルな内装が気に入った。
やはりセンターデフのフルタイムクワトロがアウディクワトロの真骨頂。
標準モデルではなくSモデル以上は引き続きフルタイムクワトロを採用するらしい。残念だけど時代の流れなのかね。