この記事をまとめると
■スパ西浦モーターパークで行われた「N Track Day」でヒョンデ・アイオニック5Nに試乗
ついに開幕したラリージャパン! ヒョンデ・ワールドラリーチームと謎が多いハイパフォーマンスモデル「N」の詳細に迫った
■アイコニック5Nはドライバーが刺激を体感できる新しいBEVとなっていた
■そのほかにもRN22eやN-VISION74などのNモデルも展示・デモ走行を行った
ヒョンデのハイパフォーマンスバージョン「N」に試乗
2022年に日本に再上陸を果たしたヒョンデ。「ネッソ」、「アイオニック5」を皮切りに、2023年下半期には「コナ」の導入を開始した。そんなヒョンデが次に導入を控えているのが、「N」の名が付く「アイオニック5N」である。そもそも「N」とは、ヒョンデが参戦しているWRCをはじめ、モータースポーツの分野で培ったエッセンスを、量産車にフィードバックさせているブランド。BMWの「M」やメルセデス・ベンツの「AMG」のような立ち位置と考えてもらえればいいだろう。
そんなアイオニック5Nは、Nブランドとしては初となるBEVモデル。ベースモデルより全高を20mm落とし、全幅は50mm拡大。フロントに166kW、リヤには282kWのモーターを搭載し、システム最高出力は609馬力を誇る。さらに同車にはブーストモードが備わっており、使用時の最高出力は650馬力を発揮。じつに、驚異のスペックの持ち主なのだ。
試乗会場のスパ西浦モーターパークで早速試乗。ノーマルでも十分に速いのだが、ステアリングホイールの下にある「N」ボタンを押すとキャラクターが激変。よくまわるエンジン音が車内に響き渡ったのだ。これは「Nアクティブサウンド」と呼ばれるモノで、車内に6個、車外に2個のスピーカーから出た音だ。「わざわざ音を出す必要がないのでは」という意見もあるかもしれないが、音の出方が極めて自然。個人的にはお気に入りのポイントとなった。
さらにステアリング装着されているパドルシフトを使うと、サウンドとともに変速をしてくれる。これはサウンドと同様に、8速DCTをシミュレートしたものなのだが、その完成度の高さには驚かされたものだ。
アイオニック5Nは、ドライバーが刺激を体感できる新しいBEVの姿を形にした1台だと思う。
今回の試乗会はWRCジャパンが開催された翌週だったこともあり、本戦を戦ったばかりのi20ラリー1ハイブリッドにも同乗することができた。担当するドライバーは、2019年のWRCチャンピオンであるテイリー・ヌービル選手だ。
ラリードライバーの度胸は並大抵ではないというけれど、その言葉を実感。走り出し早々から限界ギリギリを攻め、コーナーではドリフト。普通の神経じゃ絶対に無理っすよね。
あっという間に走行を終えるも、とんでもないスピードでピットロードに侵入。アメイジングなドライブをしてくれたヌービル選手、めっちゃ楽しかったです!
アイオニック5N以外のNモデルも勢揃い
また、当日の会場にはそのほかのNモデルも展示・デモ走行を行った。
アイオニック5Nドリフトパッケージ
アイオニック5Nをベースに、車高を落としてエアロボディキットを装着。センターコンソールには、スタントドライブのための油圧ハンドブレーキが搭載されており、ドリフト走行に特化した仕様に変更が施されている。
Elantra N TCR
2リッターターボエンジンをベースに作られているエントラをベースに、TCRシリーズ専用のマシンとして製作。ヒョンデモータースポーツのカスタマーレーシング部門が積み重ねたてきたノウハウを存分に盛りまれている。
RN22e
アイオニック6パフォーマンスモデルとして提案。前後のモーターを強化し、ステム全体で585hpのパワーと75.5kgmのトルクを引き出す。ベースモデルに対して、出力で260hp、トルクは13.8kgm上乗せされている。
N-VISION74
有名カーデザイナーの“ジェルシェット・ジウジアーロ”が1974年に誕生した、「ポニークーペ・コンセプト」をオマージュ。85kWhの水素燃料電池と62.4kWhの駆動用バッテリーから電力を得ている。
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みんなのコメント
ドリフト走行の楽しさは日本車に勝る者なし!
その前に爆発炎上や突然の暴走しない車がいい!