ポルシェ・カイエンの競合車を生産へ
ロイターの報道によると、武漢に建設される新工場の生産車種は、ジーリーホールディングの車両が大多数を占めるが、登場が確定しているロータスのSUVモデル、また将来のロータス車も生産を行うという。
「ロータス・カーズはジーリーホールディングの支援のもと、急速な復活を遂げています。そして生産能力を他国にも広げることがわたしたちの戦略の要となっています」とロータスは説明した。
昨年、ジーリーホールディングはロータスのラインナップ拡大のために15億ポンド(2124億円)の投資を検討しているとAUTOCARでは報じた。
ロータスが2020年にリリースする予定のSUVはポルシェ・カイエンをライバルとし、既存のスポーツモデルを超えた存在となる。さらにジーリーホールディングは、ロータスを世界規模のラグジュアリーブランドとして再建させていくことを約束しているのだ。
また、ロータスは200万ポンド(2.8億円)級の限定生産となるEVハイパーカーも計画しており、今年後半の公開が予定されている。
それでは中国と英国の工場では、どのように生産の棲み分けを行うのだろう。
スポーツモデル、ヘセルで生産継続?
中国の新工場については、英国内の仕事を奪うことはないとしている。ジーリーホールディングの計画によると、ロータスのSUVは中国の施設で生産されるが、既存のエリーゼやエキシージを含むスポーツモデルは依然として本拠地ヘセルでの生産が継続される。
ロータス担当者は「ロータスとその株主は一丸となってヘセルでの継続的なスポーツカー生産と、ノーフォーク本社への投資を含めた包括的な拡大に専念しています」と話した。
ジーリーホールディングはロータスの歴史を尊重することを重視しており、ジーリーホールディングを率いる李書福は「英国で築き上げた約50年におよぶヘリテージを中国に移すのは無意味です。これからも英国での活動を支援していきます」と語った。
本記事の執筆時点で、ロータスの英国本社は182の求人情報を掲示している。
中国で具体的にどのモデルが生産されるかの詳細は不明だが、ロータスは「生産拠点と車種」についての詳細情報をそのうち公にするとしている。
ジーリーホールディングはボルボや英国のタクシーメーカー、LEVCなどの株式取得に続き、2017年5月にはロータスの51%の株式も取得した。
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