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まもなく発売? 「ヤリス」への車名変更も予測されるトヨタ「ヴィッツ」の歴史

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まもなく発売? 「ヤリス」への車名変更も予測されるトヨタ「ヴィッツ」の歴史

■まもなく「ヤリス」の名で発売が予想されるトヨタ「ヴィッツ」

 1999年に「スターレット」の後継車として、「21世紀 My Car」をキャッチコピーに初代トヨタ「ヴィッツ」がデビュー。欧州ではトヨタ「ヤリス(Yaris)」の名称で販売しました。

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 当時のリッターカーは質よりも価格の安さに重点を置いた、ベーシックな2BOXタイプのクルマが多かったのですが、ヴィッツは外国人デザイナーの手による独特のルックスや、室内の広さと衝突安全性能を武器に国内外で大人気となりました。

 その後もバリエーションの追加や排気量の拡大など地道な進化が続けられてきました。現行モデルとなる3代目ヴィッツは、2010年12月の登場から既に8年以上が経過しフルモデルチェンジの噂が流れています。

 そして、そのモデルチェンジに合わせて日本国内での車名を海外と同じ「ヤリス」に統一することも予想されています。

 そこで、20年の間、進化し続けてきた初代ヴィッツから現行モデルまでの歴史について紹介します。

●初代(1999年 – 2005年)

 初代ヴィッツは1999年、日産「マーチ」やホンダ「ロゴ」、マツダ「デミオ」が低価格を売りにしていたところにデビューしました。

 印象的でありながらシンプルなデザインのボディと、特徴的なセンターメーターを収めたインストルメントパネル、リッターカーとしては広い室内を持ち、低燃費と高い環境性能と安全性などで、大人気車となり、その後の5ドアコンパクトカーブームを起こしました。

 ヴィッツに対して、モデルチェンジされたマーチやホンダ「フィット」が追随したことで、世界中のコンパクトカー市場を変えたともいわれています。

 初代ヴィッツに搭載していたエンジンは、当初は最高出力70馬力の1リッター直列4気筒DOHCエンジン1種類のみでしたが、遅れてラインナップされた4WD車には88馬力の1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンが搭載されていました。

 そして2000年に追加されたスポーティグレードの「RS」には、110馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。欧州仕様のヤリスには、2002年に1.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン搭載モデルも追加されています。

 また、TRD(現:トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)が開発したターボキットを1.5リッターエンジンに搭載し、最高出力150馬力を誇った「RSターボ」も2003年に国内販売されました。

 初代ヴィッツのボディサイズは全長3610mm×全幅1660mm×全高1500mm(1.0 U)で、最終型スターレットの全長3760mm×全幅1625mm×全高1400mm(1.3 ルフレ)と比べると、幅広で背が高いことも特徴です。

 車幅が広がったことで安定感が増し、全長が短くなったことで市街地でもコンパクトなボディをキビキビと走らせることができました。

 ちなみに、レース入門者を中心とした日本初のナンバー付き車両ワンメイクレース「ヴィッツレース」が2000年にスタートしていて、現在も開催されています。

●2代目 2005年 – 2010年

 2005年に登場した2代目ヴィッツは、全長3750mm×全幅1695mm×全高1520mmのボディサイズとなり(1.3 U)、全幅がほぼ5ナンバー枠いっぱいとなったことで、初代よりさらに室内空間が広々としたものになりました。

 日本国内仕様は5ドアハッチバックのみとなりましたが、日本国外仕様は引き続き3ドアがラインナップされていて、2代目からは北米市場でも「ヤリスハッチバック」として販売を開始しています。

 衝突安全性を大きく強化し、2007年の国内仕様車のマイナーチェンジではカーテンシールドとサイドエアバッグを全グレードで標準装備となりました。スマートキーを携帯することでドアハンドルやスイッチで施錠/開錠ができるスマートエントリーも、一部グレードや特別仕様車に設定されるなど、日常の使い勝手も向上しています。

 搭載するエンジンは、110馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンと、ダイハツが製造する87馬力の1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンと、71馬力の1リッター直列3気筒DOHCエンジンで、4WD車のみに1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンがラインナップされています。

 2005年には自動でアイドルストップを行うシステムを搭載した「F/B Intelligent Package」も追加し、環境にも配慮されました。また欧州仕様のヤリスでは、初代に続き1.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン搭載車や、1.8リッター直列4気筒DOHCエンジン搭載車も用意されていました。

■「ヴィッツ」としては“最後”? 10年近く販売されている3代目ヴィッツ

●3代目(2010年 – )

 2010年に登場した現行の3代目ヴィッツは、全長3945mm×全幅1695mm×全高1500mm(HYBRID U)のボディサイズです。5ナンバーサイズの枠内に収められていますが、全長の拡大で2代目よりも、さらに室内空間が広くなっています。

 初代からの特徴でもあったセンターメーターは廃止され、ステアリング奥に配置されたオーソドックスなアナログメーターに変更されました。

 また2代目と同様に、日本国内仕様は5ドアハッチバックのみのラインナップで、3ドアは日本国外仕様に設定しています。

 エンジン再始動時間を短かくしたアイドリングストップ機構「Toyota Stop & Start System」を搭載した1.3リッターエンジンのFF車は、新規でダイハツとトヨタが共同開発した最高出力95馬力の直列4気筒DOHC Dual VVT-iエンジンを搭載し、10・15モード燃費26.5km/Lの低燃費を実現しました。

 また、2代目と同様に109馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンと、ダイハツが製造する69馬力の1リッター直列3気筒DOHCエンジンも設定されています。欧州仕様では、初代と2代目に続き1.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン搭載車も存在しました。

 2012年には「アクア」と同じシステムを搭載した「ヤリスハイブリッド」が欧州で発売され、2017年に日本国内仕様の「ヴィッツハイブリッド」も販売開始。

 同じく2017年に発売された、専用の内外装を奢られたスポーティドレスアップシリーズの「GR SPORT」では、専用チューニングサスペンションやシャシ剛性を高めるためにスポット溶接の打点を追加し、スポーツドライブ時にも気持ちの良い応答性を持っています。

 さらにローダウンされた“GR” 専用チューニングの「SACHS(ザックス、ドイツのZFレースエンジニアリング製)」ショックアブソーバーや専用ブレーキキャリパーとスポーツブレーキパッド、各部の剛性アップパーツに加え、ロッカーフランジスポット溶接打点追加などを施した「GR SPORT“GR”」は、まさに「ホットハッチ」と呼べるコンパクトスポーツです。

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