現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最新コンパクトSUV対決! メルセデス「GLA」とアウディ「Q3SB」選ぶならどっち!?

ここから本文です

最新コンパクトSUV対決! メルセデス「GLA」とアウディ「Q3SB」選ぶならどっち!?

掲載 更新 15
最新コンパクトSUV対決! メルセデス「GLA」とアウディ「Q3SB」選ぶならどっち!?

■2020年に日本に上陸した新しいモデルのGLAとQ3SB

 SUVブームがコンパクトクラスにまで波及し、そこにプレミアムブランドが続々と名乗りを上げはじめたのは2010年代前半のこと。

最高速度315キロ!「ウルス」を軽くブッちぎるSUV「RS Q8-R」が誕生!!

 メルセデス・ベンツ「GLA」もアウディ「Q3」も、まさしくそんな1台だ。そしてこのほど、ともに全面刷新して2世代目に移行し、2020年6月にGLAがニューモデルの「GLB」とともに、同年7月にはQ3が同じく新顔の「Q3スポーツバック」とともに、くしくも相次いで日本上陸をはたした。

 その4台のなかでは、3列シートを持つGLBのみ趣きを異にするが、GLAとQ3かQ3スポーツバックかで迷う人は少なくなさそう。そこでさっそく乗り比べてみることにした。

 GLAの対抗馬として相応しいのは、Q3なのかQ3スポーツバックなのかも悩みどころだが、発売当初の販売比率がQ3スポーツバックのほうが若干高いらしいことと、Q3スポーツバックほどではないにせよ、見てのとおりGLAもかなりルーフラインが寝かされてクーペスタイルになったことから、今回はQ3スポーツバックをメインに比べることにしたい。

 日本導入時点でのラインナップは、GLAがディーゼル4WDの「GLA 200d
4MATIC」のみであるのに対し、Q3スポーツバックは1.5リッター3気筒ガソリンターボ2WDの「Q3スポーツバック35 TFSI」と「Q3スポーツバック35 TFSI Sライン」の2モデルと、2リッターディーゼル4WDの「Q3スポーツバック35 TDI Sライン」が選べる。

 車両価格(消費税込)はGLAが502万円、Q3スポーツバックは35 TFSIが452万円、35 TFSI Sラインが516万円、35 TDIクワトロSラインが563万円となる。

 ボディサイズはQ3スポーツバックが全幅は5mmだけ、全高はGLAが10mmだけ大きいというわずかな差ながら、全長はQ3のほうが100mmあまり長く、ホイールベースはGLAのほうが50mm長いという関係。

 これも効いて、後席の居住性ではレッグスペースに余裕のあるGLAがやや有利だ。ヘッドクリアランスは、見た目から想起するとおりQ3スポーツバックではとくに後席が不利だが、Q3だとわずかにGLAを上回る。なお、リアシートの座面の前後スライドと背もたれのリクライニングが可能なのは両車共通だ。

 荷室容量は、Q3スポーツバックが通常時530リッターから最大1400リッター、GLAが通常時425リッターから1420リッターとなっているが、実質的には数値ほどの差は感じられず、どちらも十分に広くて使いやすそうだ。

 インパネは、どちらも先進的で多くの機能を備えている点では共通しながらも、雰囲気はかなり異なる。

 Q3スポーツバックは10.25インチのバーチャルコックピットとMMI用の10.1インチディスプレイを搭載するのに対し、GLAは最新のメルセデスらしく、メーターカバーを廃して10.1インチのディスプレイを2枚横に並べた独自のつくりとなっている。さらにはジェットエンジンのタービンを模したエアコン吹き出し口がズラリと並ぶなど、パッと見ても印象に残る空間が構築されている。

 それと比べるとオーソドックスなQ3スポーツバックはやや控えめに見える。加えて話題の対話型インフォテイメントシステム「MBUX」や、自動再発進やアクティブレーンチェンジアシスト機能を備えたADASなど、いち早く実現した独自の先進装備を用意する点でもGLAが一歩リードする。

■サイズも装備も価格も動力性能も近い2台

 走りについては、似ている面も多々ある。

 剛性の高いボディに支えられ、つくりのよいサスペンションがしっかり路面を捉える感覚や、正確性に富むハンドリングは両車共通だ。

 プログレッシブステアリングを持ち、スポーツサスペンションの与えられる「S line」グレードとなればなおのこと、Q3スポーツバックはより俊敏かつ身軽で、一体感のあるハンドリングを楽しむことができる。GLAも十分よくできているが、足のいいヤツという印象はQ3スポーツバックが微妙に上回る。

 一方、パワートレインについて、ディーゼルエンジンは同じく2リッターの直列4気筒で、150psという最高出力も同じ。最大トルクは、Q3スポーツバックが340Nm/1750-3000rpm、GLAが320Nm/1400-3200rpmとなり、ピーク値はQ3スポーツバックが大きく、発生回転数はGLAがワイド。組み合わされるトランスミッションは、Q3スポーツバックが7速DCT、GLAが8速ATという違いもある。

 このところ、欧州勢のディーゼルの進化ぶりには目を見張るものがあるが、両車とも音や振動などのネガが小さく抑え込まれているのは、多少の程度の差こそあれ同じだ。

 車両重量はどちらも1.7トン級ながら、加速力に大きな不満はない。ただし、ドライバビリティは現状ではメルセデスが上。リニアなレスポンスと力強さで上回る。

 また、レブリミットは両車とも4000rpm台後半で、Q3スポーツバックは2500rpmあたりでシフトダウンの操作を受け付けなくなるのに対し、GLAは3000rpmをだいぶ超えても大丈夫なのもポイントが高い。

 どちらもディーゼルが4WDと組み合わされているのは、それが相応しい使われ方を想定しているからだろうが、おそらく4WD性能も、最新のアウディ「クワトロ」とメルセデス・ベンツ「4MATIC」が、それぞれ期待に応えてくれることに違いない。

 どちらもルックスも走りもよく、装備も充実していて利便性も高く、いざ買うとなると大いに迷ってしまいそうだが、ひとまず現時点では、動力性能と先進装備ではGLA、足のよさはQ3スポーツバックに軍配、その他は甲乙つけがたしということにしたい。

Mercedes-Benz GLA200d 4MATIC

・車両本体価格(消費税込):502万円
・全長:4415mm
・全幅:1835mm
・全高:1620mm
・ホイールベース:2730mm
・車両重量:1710kg
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1949cc
・駆動方式:4MATIC(4WD)
・変速機:8速AT
・最高出力:150ps/3400-4400rpm
・最大トルク:320Nm/1400-3200rpm
・燃費(WLTC):16.5km/L
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:235/55R18

Q3 Sportback 35TDI quattro S line

・車両本体価格(消費税込):563万円
・全長:4520mm
・全幅:1840mm
・全高:1565mm
・ホイールベース:2680mm
・車両重量:1710kg
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1968cc
・駆動方式:4WD
・変速機:7速Sトロニック(DCT)
・最高出力:150ps/3500-4000rpm
・最大トルク:340Nm/1750-3000rpm
・燃費(WLTC):14.3km/L
・サスペンション前/後:ストラット/ウイッシュボーン
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:235/50R19

こんな記事も読まれています

1年で終了!? スバル新「BRZ”ファイナルエディション”」発表! 700万円超え&ゴールドホイール採用の「スポーツコンパクト」独に登場
1年で終了!? スバル新「BRZ”ファイナルエディション”」発表! 700万円超え&ゴールドホイール採用の「スポーツコンパクト」独に登場
くるまのニュース
【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
AUTOCAR JAPAN
充電中にどこ行く? 新サービス「EVごはん」開始…待ち時間に立ち寄れるお店情報
充電中にどこ行く? 新サービス「EVごはん」開始…待ち時間に立ち寄れるお店情報
レスポンス
お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!!
お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!!
WEB CARTOP
「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち
「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち
WEB CARTOP
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
レスポンス
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
motorsport.com 日本版
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
くるまのニュース
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
VAGUE
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
レスポンス
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
@DIME
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
motorsport.com 日本版
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
@DIME
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
レスポンス
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
motorsport.com 日本版
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
OPENERS
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
くるまのニュース

みんなのコメント

15件
  • GLAの方が全長が10cm短く、回転半径も5.3と10cm短い、なのにホイールベースは5cm長い
    取り回しと居住性ならGLAの方が良いのでは?
    外観は外装パーツで樹脂部がほとんどなくなるQ3の方がいいけど

    GLAに同様の外装パーツか塗装してくれればね…
  • 単純にカッコ好きな方乗ればいいと思う。
    但し、Sトロニックはあまり信用してないけれど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0633.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

307.0558.0万円

中古車を検索
Q3 スポーツバックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0633.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

307.0558.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村