もうあと7つも寝れば大晦日が目前である。早い、早いぞ2019年。どうしてそんなに早いのか。
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ホンダ フィット&ホンダe、日産 キックス、マツダ MX-30、スバル レヴォーグ。いずれ劣らぬ各メーカーの基幹モデル、または来年以降のメーカーの存続そのものを占う重要なクルマたちばかりだ。
2020年はこのクルマたちを中心に動く!! 1台1台じっくり紹介してゆこう。
●【画像ギャラリー】フィット&ホンダe キックス MX-30 レヴォーグ…2020年の主役たちを画像ギャラリーで!!!
※本稿は2019年11月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年12月26日号
■ホンダ 新型フィット(2020年2月発売予定)
●どんなクルマか?
正常進化版。5ナンバーサイズのボディをキープしながら、室内空間を最大限に活かせるパッケージングはこれまでのフィットが築き上げてきたユーティリティ性を重視したものである。「ベーシック」、「ホーム」、「リュクス」、「ネス」、「クロスター」とユーザーのタイプや好みに応じた5タイプのモデルを設定する。
上の水色が「ベーシック」、下のホワイトが売れ筋になりそうな「ホーム」。ホンダが満を持してフルモデルチェンジをする最量販モデルのフィット。当然、期待のモデルである
●期待のポイントは?
『e:HEV』と呼ばれる2モーター式ハイブリッドを、従来の「i-DCD」に代えて搭載したパワートレーンはドライバビリティや燃費の面で大いに期待。
これまで「i-MMD」と呼ばれていたシステムで、1.5Lエンジンで発電し、一般道走行領域はモーター駆動で走行する。モーター出力は153ps/27.2kgmと大トルク。
1.5Lエンジン+2モーターの「i-MMD」と従来呼ばれていたハイブリッドシステムは「e:HEV」と名称変更
●不安要素があるとしたら?
ガチンコライバルとなるトヨタヴィッツ改めヤリスがドンピシャのタイミングで登場すること。価格やデザインなどで好みが分かれそう。
新型フィットでも特に個性派ポジションとなる「クロスター」(下)は最低地上高を30mmア高めたSUV的モデル。上の「ネス」はファッショナブルなカラーコーディネート。真ん中はラグジュアリーなバリエーションの「リュクセ」
●渡辺陽一郎よりひと言
クルマとしては間違いなくよくなっているだろうから、そこは心配していない。e:HEVも2.5Lガソリンエンジン級のトルクでドライバビリティは高いだろう。
ただ、妙に柔和な感じのするフロントマスクがちょっと心配。また、2本スポークのステアリングはメーター視認性など優れるのだが、デザイン的にも質感的にもイマイチ。そのあたりをお客さんがどう判断するか!?
原点回帰の使い勝手1.5Lハイブリッドで走りも燃費もよし
■ホンダ 新型フィット予想諸元
・全長×全幅×全高:4050×1695×1520mm
・ホイールベース:2530mm
・車両重量:─
・エンジン:直列4気筒DOHC 1.5Lハイブリッド
・最高出力(駆動用モーター):153ps
・最大トルク(駆動用モーター):27.2kgm
・サスペンション:ストラット/トーションビーム
・価格:150万~225万円
■日産 キックス(6月登場予定)
●どんなクルマか?
欧州では発表されたものの、日本には導入予定がないとされた次期型ジュークの代わりに投入されるSUVで、ブラジルや中国、北米でも同名のモデルが販売されている。
ジュークに代わって投入される、期待のコンパクトSUV。上は北米仕様の外観だが、女性にもウケそうな「ゴツかわいさ」を持っている
日本版のスペックはまだ明らかにされていないが、全長4350×全幅1790×全高1650mmと、C-HRやヴェゼルと近しいボディサイズで登場するはずだ。
搭載するパワーユニットは1.5L NAと1.6Lターボ、2種のガソリンエンジンと、1.2Lのe-POWERが用意される。このe-POWERユニットは、ノートやセレナに搭載されているものを大幅に改良したものだ。
●期待のポイントは?
より多くのユーザーに訴求するであろう、エグ味の薄れた外観も魅力だが、一番の注目ポイントは、やはりブラッシュアップされたe-POWERユニットだ。発電用の1.2Lエンジンは専用に開発されたもので、静粛性が向上。EVユニットも洗練され、従来型で目立った極端なエンジンブレーキも、ドライバーが違和感を抱かぬように最適制御される。
日産としては月販5000台以上の量販戦略モデルに仕立てたいと考えているため、そうとう気合の入った仕上がりとされるはずだ。
ブーメラン型のコンビランプが現行ジュークを彷彿とさせるリアスタイル。なかなか魅力的だ
●片岡英明よりひと言
サイズ的にも日本で受け入れられるものですし、エンジンの選択肢がそれなりに多いのもいいと思います。e-POWERに注目ですね。現状、日産ファンは乗り換えたくてもクルマがない状態なので、出れば人気になるでしょう。
■スバル 新型レヴォーグ(2020年12月登場予定)
●どんなクルマか?
基本的にはキープコンセプトのモデルチェンジではあるが、現行型に比べてエモーショナルなボディラインを採用する2代目はスタイリッシュでよりスポーティな雰囲気。
ひと足先に新プラットフォームSGPを採用したインプレッサに続き、いよいよ本命レヴォーグも新プラットフォームで生まれ変わる。当然、2020年の注目の1台だ。
現行型インプレッサから取り入れられる「ダイナミック×ソリッド」のデザインコンセプトをより先鋭化したフォルム。搭載されるエンジンは新開発の水平対向4気筒1.8Lターボを中軸とする。
●期待のポイントは?
新プラットフォームを採用することでより高いシャシー性能が得られるはず。また、さらに進化した安全運転支援技術、ステレオカメラに加え前後4つのレーダーを採用する360度センシングによる高速道路ハンズオフにも期待。
新世代のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用して生まれ変わる2代目レヴォーグ。ラウンドしたルーフや傾斜角を大きく取った荷室バックドアなどによりスタイリッシュなフォルム
●不安要素があるとしたら?
リーン燃焼技術を採用した新開発1.8Lターボの燃費はどうなのか!? また、ハイブリッドの設定はどうなるのか!? などは気になるところ。
エンジンは新開発の水平対向4気筒1.8Lターボ
●渡辺陽一郎よりひと言
基本的には正常進化で、クルマとしての仕上がりは高いだろう。ただ、これまでのスバルの魅力でもあった「0次安全」、例えば後方視界のよさであるとか、そういった部分が低下しているかも!? 外観を見ると斜め後方の視界が悪そうだ。質実剛健なスバルのよさは大切にしてほしい。
SGPにフルインナーフレーム構造を採用する車体構造により、高いシャシー性能を実現。ハンドリングのよさは『安全』にも大きく寄与する
■スバル 新型レヴォーグ予想諸元
・全長×全幅×全高:4720×1800×1490mm
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1520kg
・エンジン:水平対向4気筒DOHCターボ、1.8L
・最高出力:200ps/6000rpm
・最大トルク:28.5kgm/4000rpm
・サスペンション:ストラット/ダブルウィッシュボーン
・価格:295万~420万円
■ホンダ HONDA e(2020年9月登場予定)
●どんなクルマか?
全長3895mm、全幅1750mm、全高1495mmのコンパクトなボディに、容量35.5kWhと割り切ったリチウムイオンバッテリーを搭載することで航続距離220kmにとどめた。
電動化時代に対するホンダの回答のひとつがこのホンダe。コンパクトなシティコミューターEVだが、あえて後輪駆動として走りの楽しさもアピールする。意欲的なコンセプトの1台だ。
これにより小型軽量化を実現。モーター出力は最大トルク32.1kgmなのでガソリンエンジンならば3L級。最高出力は136psと154ps仕様を設定する。
●期待のポイントは?
すべてが期待の塊。32.1kgmのトルクで後輪を駆動する、その走りっぷりはどんなもんなのか!? ホンダも「走りに期待してください」と言っているくらいだから、当然期待したい。
12.3インチモニター2枚、左右の8.8インチモニターで構成されるインパネはなんとも近未来的な印象。カメラ式サイドミラー採用
●不安要素があるとしたら?
プラットフォームもパワートレーンもすべてが新開発なので、初期トラブルの心配はある。しかし、そんなことを言い出したらきりがない。
全長は3895mmだが全幅は1750mm。前後重量配分は50対50
●鈴木直也よりひと言
「航続距離競争から降りたEV」というコンセプトが新しい。現在のEVが抱える最大のジレンマが航続距離を伸ばすために大きなバッテリーを搭載することで、重量が重くなり価格も高くなるということ。ホンダeはあえて航続距離を200km程度と割り切ることで小さなバッテリーでよしとした。ここがポイント。
つまりこれは、ある程度お金に余裕があるユーザーのセカンドカーという位置づけ。こうなると実用一辺倒にする必要がないので、アソビ心や走りの楽しさみたいな付加価値を持たせることができる。所有する楽しさを感じさせるんだよね。実用EVだとこれができない。
充電ポートはフロントボンネットフードに配置される。35.5kWhバッテリーのため充電時間は短時間でOK
■ホンダe 予想諸元
・全長×全幅×全高:3895×1750×1495mm
・ホイールベース:2530mm
・車両重量:─
・モーター出力/トルク:136ps・154ps/32.1kgm
・バッテリー容量:35.5kWh
・最大航続距離:220km
・最大トルク(駆動用モーター):28.5kgm/4000rpm
・サスペンション:ストラット/ストラット
・価格:350万~390万円
■マツダ MX-30(2020年9月登場予定)
●どんなクルマか?
全長4395mm、全幅1795mm、全高1570mmでホイールベースは2655mm。ボディサイズはかぎりなくCX-30に近い。プラットフォームを共用して開発されたクーペSUV。CX-30と違うのは後席ドアが観音開きになっているという点。全高はMX-30のほうが30mm高い。
内燃機関にこだわっているかと思ったマツダが、あれれ!? とビックリするほど早いタイミングでピュアEVを市販化するという。これは注目だ。
パワートレーンは最高出力143ps、最大トルク27.0kgmを発揮するモーター。バッテリーは比較的小容量35.5kWhのリチウムイオンとしている。
●期待のポイントは?
「マツダは電動化車両においても走る楽しさ、走る喜びを大切にします」とアピールするように、MX-30はEVらしからぬ、内燃機関車のようなドライブフィールを実現しているという。その走りっぷりに期待だ。
後席へのアクセスは観音開きドアを採用
●不安要素があるとしたら?
35.5kWhのバッテリー容量で航続距離がどの程度となるのか!? 実用航続距離が200kmを切るようだと実用面での心配が生じる。
丸形ルーターを配置したインパネはオーソドックスなデザイン。サイドへの広がりを感じさせる造形。欧州ではすでに予約受付開始
●鈴木直也よりひと言
ホンダeと同じ35.5kWhバッテリーだが、MX-30はセカンドカーではなくファーストカーの位置づけ。現実的には今後登場が予測されるロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダーモデルやPHEVでこそ真価が発揮されるモデルではなかろうか!?
デザイン的にもちょっと疑問。観音開きドアを採用する意味があったのか!? RX-8のようなクーペ寄りのクルマなら意味があるが、MX-30はSUV。CX-30との差別化をアピールするための観音開きなのか!?
センターパネルに配置されるシフトレバーはオーソドックスな形状で操作系に対するドライバーの慣れは必要なさそうだ
■マツダ MX-30主要諸元(欧州仕様)
・全長×全幅×全高:4395×1795×1570mm
・ホイールベース:2655mm
・車両重量:─
・モーター:交流同期電動機
・最高出力:143ps
・最大トルク:27.0kgm
・サスペンション:ストラット/トーションビーム
・価格:400万円
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