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グロージャン、ランボルギーニのLMDh車両で初走行。8月に大クラッシュも来季WEC/IMSA投入に向けてテスト再開

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グロージャン、ランボルギーニのLMDh車両で初走行。8月に大クラッシュも来季WEC/IMSA投入に向けてテスト再開

 元F1ドライバーのロマン・グロージャンが、スペイン南部のアルメリア・サーキットにてランボルギーニの新LMDh車両SC63で初走行を行なった。

 SC63は来年の世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに投入が予定されており、現在はサーキットでのマシン成熟が進められている。

■ランボルギーニ、来季からLMDhでWECとIMSA参戦もカスタマー供給の計画ナシ「アイアンリンクスで行く」と明言

 10月10日から10月12日にかけて行なわれた今回のテストでは、グロージャンと同様にランボルギーニと契約を結んでいるアンドレア・カルダレッリもSC63のステアリングを握った。

 ただ、8月の第3週にフランスのポール・リカール・サーキットで行なわれた2回目のフルテストで、ミルコ・ボルトロッティがSC63をクラッシュさせており、今回がそのアクシデント以降「初めてのまともなテスト」だったとランボルギーニのLMDhプログラムを運営するアイアンリンクスのアンドレア・ピッチーニ代表は語っている。

 ポール・リカールでのクラッシュによりSC63の開発プログラムは一時中断となり、9月初めにスパ・フランコルシャンで予定されていたテストもキャンセルとなった。

 しかしピッチーニ代表は、クラッシュがSC63の開発プログラムに影響を与えたとは考えておらず、規模や時期については詳しく語らなかったものの「イタリアの小規模サーキットで走行を行なった」と明かした。

「こういうのはモータースポーツではよくあることだ。それに対処して次へ進むのだ」

 ピッチーニ代表はmotorsport.comに対してそう語った。

「アメリカとヨーロッパで計画しているプログラムを少し入れ替える必要があっただけだ」

 開発の遅れを懸念しているかと訊かれたピッチーニ代表は次のように答えた。

「このような大規模で複雑なプログラムには常に懸念がつきまとう。前よりも懸念が大きくなったとは言わないよ」

「時間を失わない方が良いのは明らかだが、それでもスケジュールは守れると思う」

 ピッチーニ代表は「かなり近いうちに」アメリカでのテストを開始すると語り、アメリカでのプログラムと並行してヨーロッパでもテストが続けられる可能性があることを示唆した。

「それは計画されていることだが、ホモロゲーションを待っている最中だから、まだスケジュールを決めている段階だ」とピッチーニ代表は説明した。

「世界の両側でホモロゲーションを取得するのは簡単なことではない」

 なお、アルメリアをカーボン地で走ったSC63は新シャシーであるとピッチーニ代表は認めた。

 ただ、このシャシーは8月にボルトロッティがクラッシュを喫する前に既に製造されていたモノであり、ポール・リカールを走ったSC63の直接的な代車ではないと彼は主張した。

 SC63はアルメリアのテストで、グロージャンとカルダレッリのドライブによって3日間を通して約2000kmを走破した。

 ランボルギーニはSC63の初陣を3月初旬にカタールで開催される2024年WEC開幕戦に定めており、1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースはスキップされる予定だ。

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