初代(NA)ロードスターの特別仕様、限定モデル、追加モデルなどを紹介するこの連載企画の第5弾は、1994年1月に限定車800台で発売された「JリミテッドII」だ。
「JリミテッドII」のJはフランス語のジョーヌ(Jaune:黄色)
1991年8月に限定800台のイエローボディで登場した「Jリミテッド」は、本企画「特別なロードスターNA編02」ですでに紹介している。そして今回紹介する「JリミテッドII」は、イエローボディシリーズの第2弾として1994年1月に発売された。しかも前回と同様、限定800台と少量しか生産されなかった貴重な限定モデルだ。当然ボディカラーは前回と同じ「サンバーストイエロー」でペイントされている。
【くるま問答】トヨタ2000GTのサイドにある四角い部分には、いったい何が入っているのか?
第1弾の「Jリミテッド」は大ヒットしたにもかかわらず、第2弾も同じく800台しか生産されなかった。その理由は特別色「サンバーストイエロー」の塗装工程に手間がかかるからだ。一般的に黄色は退色が発生しやすく、しかも通常のボディカラーと比べて約4倍の作業工程が必要になる。そうなると当然コストも高くなってしまうので大量生産できなかったのだ。
大幅改良後に搭載された1.8L直4エンジンを搭載
JリミテッドとJリミテッドIIの大きな違いはエンジンだ。1989年(平成元年)の発売当初から多くのファンを魅了してやまないユーノスロードスター初の商品改良モデルが発売されたのは1993年9月のこと。これまでの1.6L直4エンジンからBP型1.8L直4に換装された。これは安全装置の搭載義務化など、厳しい規制に伴う車両重量増に対応するには、エンジンパワーを増大させる必要があったからだ。これにより最高出力は10psアップの130psを発生。さらにボディ剛性も引き上げられたことで、走りのパフォーマンスが大幅に向上した。つまりJリミテッドIIは、改良後では初となる記念すべき限定車なのだ。
JリミテッドIIは、スペシャルパッケージ(パワーステアリング、パワーウインドー、オートパワーアンテナ、モモ製本革巻きステアリング、電動リモコンドアミラー、アルミホイール)を装着したベース車に、さらに専用の特別装備として、ヘッドレスト独立型スポーティタイプシート、ハイグレードオーディオ(CD、AM/FM電子チューナー付きカセットデッキ、ツイーター、ドアスピーカー)
、ピレリP700-Zなどを装備している。
ヘッドレストが独立したスポーティバケットシートを装着
インテリアで注目したいポイントは、ヘッドレストが独立したバケットシートだ。このシートのサイドサポートが大きく張り出した形状なので、上体のホールド性が大幅に高められた。さらにピレリのP700-Zを装着したことで従来のタイヤとは異なるハンドリングを実現し、ロードスターの「人馬一体」をさらに加速させた。そしてハイグレード化されたオーディオシステムと高音を強調するツイーター、そして低音を重視したドアスピーカーを備えたことで、走りと音楽の両方が楽しめるようになった。
JリミテッドとJリミテッドIIを見分ける方法は、フロントウインドー回りの色にある。もしそこがボディと同色のサンバーストイエローならJリミテッドで、ブラックアウトされていたらJリミテッドIIだ。ちなみに車名のJはフランス語で黄色を意味するジョーヌ(Jaune)から来ている。
新車価格(当時)
●203万円:5速MT、208万円:4速AT
ベース車両Sパッケージ装備リスト
●パワーステアリング
●パワーウインドー
●電動リモコンドアミラー
●オートパワーアンテナ
●モモ社製本革ステアリング
●アルミホイール
JリミテッドII専用装備リスト
●特別色サンバーストイエロー
●ヘッドレスト独立型スポーティタイプシート
●ハイグレードオーディオ
●ピレリP700-Z
マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:130ps/6500rpm
●最大トルク:16.0kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT、4速AT
●タイヤサイズ:185/60R14
[ アルバム : ロードスター JリミテッドII はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
1.8に変更した時は、余り歓迎されてなかったはず。
だからこそ、最終的にSr2のマイナーチェンジが施された。