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【10年ひと昔の国産車 46】トヨタ マークXはフルチェンジでスマートなハンドリングを手に入れた!

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【10年ひと昔の国産車 46】トヨタ マークXはフルチェンジでスマートなハンドリングを手に入れた!

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「トヨタ マークX」だ。

トヨタ マークX(2009年:2代目)
マークXが登場から5年を経過して初めてのフルモデルチェンジを行なった。とはいえ、プラットフォームを踏襲し、コンセプトもそれほど大きく変わっていないということだから、全体的な底上げ、ブラッシュアップをしたということにほかならない。

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まずはデザインだがマークXの上に位置するクラウンがかなり流麗な3ボックスとなっているので、その弟分としてふさわしい風格のある外観へとなっている。

また、マークXは従来型でもハンドリングにこだわっていたが、新型では基本的な形式にはまったく手を触れずにサスペンションのチューニングを徹底して行なっている。これにより従来のトヨタ車にはなかったスマートなハンドリングを手に入れている。

エンジンラインアップもメインとなる2.5Lが直噴と可変バルブタイミングを採用することで燃費の改善を図った。何よりもレギュラーガソリン仕様なのがいい。さらに3Lエンジンは3.5Lに引き上げられ、こちらは直噴と間接噴射を使い分ける定評のパワフルなエンジンだ。両車とも6速ATとの組み合わせだが、燃費はどのグレードも向上している。

新型マークXは前述のように基本的なプラットフォームは先代と共通(ホイールベースも2850mmを踏襲)。スポット溶接の位置などとくに変更はないが、乗ってみるとこれまでのマークXとは大きく違う。そのポイントはサスペンションの地道な見直しにある。

リアのスプリングとダンパーの変更、フロントサスのアッパーサポートをウレタン状のものに変更、サスペンションアームの剛性アップ、スタビライザーとバネの見直し、さらにブッシュの変形方向の適正化などを行った結果、高速でも直進性やサスペンションの路面への追従性が大幅に向上して、これまでのトヨタ車にはない味になっていた。

エンジンでは2.5Lのレギュラーガソリン仕様で何の問題もないが、トップエンドのパワーを落としてももう少し低速トルクのピックアップを上げると、さらにクルマの質感が向上するだろう。

少し気になったことは、アクセルの踏み初めとブレーキの踏み初めだ。アクセルは踏み始めのわずかなところに不感帯があって反応せず、そこからちょっと開けると急に発進する。ブレーキも同様で、ちょっと足を乗せると急減速する。これはけっこう気になってしまうのだが、こんなところが日本車の余裕のなさにつながっているような気がする。

マークXを含めて、日本のクルマはまだまだ成長過程にあるように思えるが、さらなるブラッシュアップを続ければその価値は上がり、頼もしくなっていくのは間違いないだろう。

■マークX 250G 主要諸元
●全長×全幅×全高:4730×1795×1435mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1510kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:2499cc
●最高出力:149kW<203ps>/6400rpm
●最大トルク:243Nm<24.8kgm>/4800rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:FR
●10・15モード燃費:13.0km/L
●タイヤ:215/60R16
●当時の価格(税込み):267万4250円

[ アルバム : トヨタ マークX(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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