現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 中途半端な排気量だけどイケてる名車ぞろい! 1.3リッターエンジンのホットな車3選

ここから本文です

中途半端な排気量だけどイケてる名車ぞろい! 1.3リッターエンジンのホットな車3選

掲載 更新 25
中途半端な排気量だけどイケてる名車ぞろい! 1.3リッターエンジンのホットな車3選

■1.3リッターエンジンを搭載したホットハッチを振り返る

 現在、国内で販売されているコンパクトカーは、登録車のなかでも高い人気を誇っています。軽自動車よりもパワフルで室内も広く、それでいて高い経済性が大いに魅力的な存在です。

さすがにエンジンがデカすぎでしょ!? 大排気量コンパクトカー5選

 このコンパクトカーで主流となっているのが、日本の自動車税の関係から1.5リッターエンジンと1リッターエンジンです。

 現行モデルのトヨタ「ヤリス」を例に挙げると、ハイブリッド車が1.5リッター、ガソリン車が1.5リッターと1リッターを設定し、まさにコンパクトカーの王道というべきラインナップとなっています。

 一方で、かつては中途半端と思える1.3リッターのモデルも散見され、軽量な車体とパワーのバランスが良好なことから、ホットなモデルもありました。

 そこで、1.3リッターエンジンを搭載した国内外のホットハッチを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ヴィッツ RS」

 トヨタは1999年に、シャシからエンジンまですべて新開発された次世代のコンパクトカーとして、初代「ヴィッツ」を発売しました。

 ボディサイズは全長3610mm×全幅1660mm×全高1500mmと、非常にコンパクトながら優れたパッケージングにより広い室内空間を実現し、優れた走行性能と経済性からコンパクトカーのベンチマークとなりました。

 デビュー当初は最高出力70馬力の1リッター直列4気筒エンジン車のみで、発売から数か月後には88馬力の1.3リッターエンジン搭載車が加わり、さらに2000年にはスポーティグレードの「ヴィッツRS」が登場。1.3リッター車と最高出力110馬力の1.5リッター車が設定されました。

 1.3リッターのRSは3ドアと5ドアハッチバックのボディで、エンジンこそ88馬力とスタンダードモデルと変わりありませんでしたが、足まわりには専用のショックアブソーバーと強化されたスプリング、前後スタビライザーが追加され、4輪ディスクブレーキが奢られています。

 車重は920kg(3ドアMT車)と軽量で、175/65R14のタイヤとのマッチングも良好なことから、高いコーナーリングスピードを発揮しました。

 その後、2005年に2代目ヴィッツが登場すると、RSは1.5リッターエンジンのみとなり、1.3リッターのRSは初代だけと希少なモデルとなりました。

●プジョー「106 ラリー」

 現在、日本におけるプジョーのラインナップは「208」がエントリーモデルですが、欧州ではさらにコンパクトなモデルとして「108」が存在し、トヨタ「アイゴ」、シトロエン「C1」と兄弟車となっています。

 この108の前身のモデルが「106」で、1991年に発売されました。3ドアと5ドアのボディバリエーションがあり、エンジンについても豊富なラインアップを持った人気モデルで、日本でも1995年から2003年まで販売されました。

 ボディサイズは初期のモデルで全長3564mm×全幅1590mm×全高1369mmと、前出の初代ヴィッツよりもさらにコンパクトです。

 この106のなかでもホットなモデルとしてラインナップされていたのが「106ラリー」で、その名のとおり、ラリー参戦を前提としたモータースポーツベース車となっており、エンジンは初期が1.3リッターで後に1.6リッターへ拡大されました。

 106ラリーは日本に正規輸入されませんでしたが、パワーステアリングやエアコンを装備しないといった潔さから、一部のファンから熱狂的な支持を得て、比較的安価なことから数多くの並行輸入車が上陸しています。

 とくに初期にしかラインナップされなかった1.3リッターモデルは、最高出力98馬力を発揮する専用のエンジンで、車重はわずか810kgと軽量です。足まわりは専用のチューニングとされ、ホワイトに塗装されたスチール製ホイールがむしろスポーティな印象を高めていました。

 106ラリーの1.3リッターモデルは「テンサンラリー」の愛称(1.6リッターは「テンロクラリー」)で親しまれ、今では貴重な存在です。

●ホンダ「シティ」

 1981年にホンダは、それまでのコンパクトカーの概念を変えた初代「シティ」を発売しました。短い全長に対して全高が高く、広い室内空間を実現したことによる使い勝手の良さから大ヒットを記録。

 翌年には、最高出力100馬力(グロス)を発揮する1.2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した「シティ ターボ」が誕生。さらに1983年には、インタークーラーを追加して110馬力(グロス)までパワーアップした「シティ ターボII」、1984年にはオープンモデルの「シティ カブリオレ」が登場するなど、常に話題が尽きないモデルでした。

 そして、1986年に2代目にフルモデルチェンジされると、初代から大きくコンセプトが変えられ、全高の低いロー&ワイドなフォルムとなります。

 エンジンは76馬力を発揮する1.2リッター直列4気筒を搭載し、軽量な車体とワイドトレッドが相まって、コーナーリング性能が大幅に向上しました。

 さらに、1988年には1.3リッター16バルブエンジンにスイッチ。上位グレードの「CZ-i」と「CR-i」は電子制御燃料噴射装置を装備し、最高出力は100馬力を発揮。

 なかでもスポーティなCR-iの車重は750kgと軽量で、ジムカーナなどのモータースポーツでは長くトップクラスの車両に君臨しました。

 しかし、初代の斬新な発想や過激なまでの高性能モデルがなくなったことで、2代目シティはトータルバランスに優れたモデルでありながら、初代ほどのヒット作にはなりませんでした。

※ ※ ※

 シャシ性能が高いコンパクトで軽量なボディに、そこそこの性能のエンジンを組み合わせたモデルは、スポーツカーならずともドライビングの楽しさは格別です。

 現在もそうしたモデルはスズキ「スイフトRS」など、わずかながら存在しており、日本の道路事情にもピッタリなホットモデルといえるでしょう。

 今後、電動化が進むなかでは軽量なモデルを開発するのは難しくなると予想できるため、希少なモデルとなりそうです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
ベストカーWeb
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
motorsport.com 日本版
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
motorsport.com 日本版
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web

みんなのコメント

25件
  • またカタログから抜粋して、あたかも車の事は知り尽くしていると言いたげな雑誌記者の記事を途中まで読んで呆れた。
    1.3Lに固執するなら何故、トヨタのKP61を始めとするモータースポーツで名跡を遺した車を挙げないのか不思議?
  • 1.3リッターって言ったらヴィッツよりスターレットでしょ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索
シティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村