M専用の電動SUV 燃費は80km/l
BMWは、Mブランドの電動SUVとなる新型XMを公開した。現在、欧州では受注を開始しており、価格は14万4980ポンド(約2240万円)から。
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新開発のPHEVシステムによって最高出力653psと最大トルク81.5kg-mを発揮するが、2023年には最高出力748psの最上位モデル「レッドレーベル」の発売も予定されている。
BMW Mのおなじみの4.4LツインターボV8と8速ATを搭載し、これに197psと28.6kg-mを発生する電気モーターを組み合わせた。これにより、0-100km/h加速は4.3秒、最高速度270km/h(オプションで制限解除可能)を実現する。
レッドレーベル仕様は、V8エンジンを大幅にアップグレードすることで、総出力を748psと102kg-mに高めている。
BMWは電動パワートレインの効率の良さも強調している。燃費はWLTPサイクルで80km/l、CO2排出量は33g/kmとされ、床下搭載の25.7kWhバッテリーによる電気のみの航続距離は84~88kmを謳う。
四輪駆動だが、スポーツモードではリアへのバイアスを強め、Mの特徴である後輪駆動らしいハンドリングを見せるという。また、リアアクスルのディファレンシャルが必要に応じて左右の車輪にトルクを分配し、「ブレーキ操作なしにアンダーステアの芽を摘む」ことができるほか、アンチロール機能によりコーナリング時の精度を高めるとのこと。
従来のBMWと一線を画すデザイン
BMWは昨年、XMコンセプトを公開した際、その完成度は「90%以上」と述べていた。実際、今回発表された市販モデルでは、コンセプトからのデザイン変更は最小限に抑えられている。
BMW Mのフランク・ファン・ミールCEOはAUTOCARの取材に対し、XMの基本的な理念は「外向的なラグジュアリー」であると語っている。「オンステージ/バックステージのロックスターのようなイメージです。クルマ自体はステージに立っていますが、後部座席には、バックステージのような居心地のよいベンチシートが用意されています」
後部座席の設計は、従来のMモデルよりも乗員の快適性に重点を置き、「Mラウンジ」として構想された。一体型のスマートフォンフォンホルダー、高級感のあるキルテッドレザー、後席専用のディスプレイ、タブレットマウント、USB-Cポートなどが標準装備されている。
一方、フロントシートはドライビングに焦点を当てている。曲面ディスプレイのM専用グラフィック、ステアリングホイールのMボタン、カーボン製シフトパドル、M専用ペダル、スポーツをテーマにしたさまざまな仕上げやトリムエレメントなど、標準的なBMWのSUVと明らかに一線を画すデザインが随所に施されているのだ。
XMはスポーツカーと見なすべきかとファン・ミールCEOに尋ねると、次のようなコメントが返ってきた。
「とても大きなクルマですが、ドライビングは非常に正確です。もちろん、床下に大きなバッテリーを積んでいれば重心が下がるので、サスペンションをより正確に動かすことができますし、ロールも少ないので快適です。高い技術力があれば、かなり速い良いクルマを作れるんですよ」
「レーシングカーかと聞かれれば、もちろん違います。スーパースポーツカーでもありません。ですが、もともとスーパースポーツカーを作りたかったわけではありません。なぜなら、現時点で最も成長が早く、最も大きなセグメントはSUVだからです」
なぜこのクルマを作ったのか?
AUTOCAR英国編集部は、BMW Mのフランク・ファン・ミールCEOにインタビューを行った。
――XMと次期M2で、Mのラインナップは完成するのでしょうか?
「ほぼ完成されていると思います。Mパフォーマンス車は、ほぼすべてのBMWで作ろうとしていますが、高性能のMモデルは、これで十分だと思います。まったく別のMモデルを新たに作る意味はないでしょう」
――XMはM部門にとってどのような意味を持つのでしょうか?
「当然ですが、製品ラインナップの拡大は顧客層の拡大につながります。当社のお客様からは、いつも次のようなお問い合わせをいただくことが多いんです。『メルセデスにはGクラス、ランボルギーニにはウルスがある。アストン マーティンにもDBXがある。なぜMがないのか』と」
「つまり、こうしたSUVのようなクルマが増えるのは、大きな需要があるからであって、Mにはこれに応える製品がなかったのです。だから、この顧客層に対するオファーを作りたかったんですよ」
――X7のMモデルを作ればよかったのでは?
「XMをM専用車にしたかったんです。たとえば、GクラスはGLEともGLSとも違いますよね。特定の目的に合わせて設計された特別なクルマであり、わたし達もそれを作りたいと思ったんです。そのようなクルマの顧客は、普通とは違うものを求めていますからね」
「そして、それはユニークで、外向的で、大胆であるべきで、クルマ自体がステータスであると同時に、ドライバーのためのものであるべきなのです。そうした考えがXMの背景にあります」
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