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メルセデス・ベンツEQS SUV 試乗記 圧倒されるラグジュアリー空間をもつSUV

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メルセデス・ベンツEQS SUV 試乗記 圧倒されるラグジュアリー空間をもつSUV

メルセデス・ベンツの電気自動車EQシリーズのフラッグシップEQSにSUVモデルが加わり、試乗してきた。

関連記事:メルセデス・ベンツ 3列シートのラグジュアリー電動SUV「EQS SUV」上陸https://autoprove.net/imported-car/mercedes-benz/eqs/220207/

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今回の試乗車「EQS 450 4MATIC SUV」EQS SUVはBEV専用プラットフォームに、3列シート7人乗りでカーボンニュートラルな生産をおこなっているモデルだ。搭載するリチウムイオンバッテリーは107.8kWhの大容量電池を搭載し、航続距離も593kmとロングディスタンスだ。

ボディサイズも大きく、全長5130mm、全幅は2m超えの2035mm、全高1725mmでホイールベースは3210mmもある。かなり大きいボディで3トン弱の巨体なのだ。だが、後輪操舵によって最小回転半径は驚異の5.1mとコンパクトカークラスの回転半径なのだ。プラスして空気抵抗0.26という小ささも驚異的なのだ。

格納式のシームレスドアハンドルを採用。フェンダーのフラップはウォッシャー液補充用だ「EQS SUV」は名前の通りEQSと共通のプラットフォームを使ったSUVで、ICEモデル「GLS」のEV版なのだが、EQSが提供するラグジュアリーさと快適性に加えてクロスオーバーSUVとしての使い勝手の良さを取り入れたモデルだ。

したがってタフなイメージを持つGLSより、全高を低くしていることもあり、都会的なクロスオーバーという印象だ。ただし、ドライブモードを選択するダイナミックセレクトにはオフロードモードが設定されている。

ドライブトレインは2つモーターを備えた4輪駆動でEQSより+20mm全高が高くなっている。サスペンションはフロントが4リンクでリヤもマルチリンク。それにADSエアマチックを装備し、快適な乗り心地を提供している。

テールランプ もライトバンドでつながりEQモデルであることが強調されている試乗した「450 4MATIC SUV」のeATS(電動パワートレイン)は、360ps/800Nmもあり、また試乗はしなかったが「EQS 580 4MATIC SUV Sports」の最高出力は544PS、最大トルクは858Nmもラインアップしている。

実際にハンドルを握り走行してみると、ゆったりとした動きが特徴的で、車高が高い分、シートポジションも高いので、タイヤから伝わる揺れや振動もゆっくりと伝わってくる。時差があると言えばいいのか、そのゆったり加減が大物感であったり、威圧感だったり、征服感につながるのかもしれない。

パドルシフトは3段階に回生ブレーキの強さが選択でき「D AUTO」モードが備わっている。これはACCを設定せずとも、自動で前車との車間距離を検知し、自動で車間距離を調整する機能だ。こうした「自動」の領域はシステムが作動を始めるタイミングは、人それぞれで危険の感じ方が違うため、しきい値が難しいものだが、このEQS SUVでは違和感なく設定されていることに感心した。

試乗車には21インチのAMG 5スポークアルミホイールが装着されていたまた回生を強い設定にするとワンペダル走行も可能になり、高速ではD AUTO、市街地ではワンペダルといった乗り方が楽しかった。

そしてアクセルを踏み込んでみると、3トン級の巨体はいとも簡単に加速し、周囲を置いていく力強さには脱帽だ。しかも走行音が大きくなることもなく、巨大な塊がグングンと加速していく様は、未来感たっぷりに感じられる。

そして最小回転半径5.1mにする後輪操舵は「リヤ・アクスルステアリング」機能で、最大10度の切れ角を持っている。ちなみにヤリスの最小回転半径は5.2m。この小回りが効くのは駐車場でその威力を感じるし、稀にUターンでもその便利さに救われるのだ。

取り回しの良さを実現する「リヤ・アクスルステアリング」は標準装備また走行中にリヤ操舵されていることは感じられない。かつてのリヤ操舵とはかけ離れた制御レベルにあり、直進の座りもしっかりしているし、旋回時の違和感もない。もちろん、旋回軸が中心から動くので感じることはあるものの、気持ち悪さや違和感といった感覚にはならないのだ。

室内はラグジュアリーな広い空間にも圧倒される。ゴージャスな見栄えは其処彼処にあり、富裕層の所有欲を満たすのは間違いない。室内で視線を動かしているとき、時折目にするスリーポインテッドスターも満足感と魅力を感じさせるものだ。

助手席ディスプレイでTVも視聴できるようになったMBUXハイパースクリーン(オプション設定)ユーザーターゲットはやはり複数台所有しており、3世代にわたって同居するような一族がイメージされる。それぞれの世代は自分のライフスタイルに合ったクルマを所有しながら、ファミリーで動くときにはEQS SUVで移動するといったイメージだ。

あるいはショーファーパッケージがあるように、2列目をゆったりと使う、使い方もターゲット層になるだろう。

2列目は前後130mm電動スライドガラスルーフで採光と開放感も抜群3列目シートはラゲッジフロアから起こして使用するタイプで、3列目を格納しているとキャディバッグ4本が搭載できるスペースが確保される。シート自体にもシートヒーターが設置されており、ラグジュアリーが提供されているが、スペースは狭い。

3列目を格納すると最大880Lのフラットな空間に2列目のイージーエントリー機能でスムーズに3列目へまた、近年こうした高級車に標準装備され始めたのが、車内の空気清浄だ。外部からのエア取り込みをフィルターでPM2.5を除去し、新鮮なエアが供給されるというものだ。このEQS SUVにも「HEPAフィルター」が装備されている。言うまでもなく中国向け対策のひとつだ。

今回の試乗は都内で限られた時間のテスト試乗だったが、その優雅な乗り味はロングドライブが気持ちよさそうだという印象を持った。機会があれば長距離試乗をしてみたい。

諸元

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