■「落雷」実験ではクルマの機能が停止して「走らなくなった」ケースも!
夏場のドライブではしばしば、ゲリラ豪雨と呼ばれる大雨に遭遇することがあります。なかには、急な落雷を伴うケースもあるでしょう。
そんな落雷の際も「クルマの中にいれば安全」といわれますが、本当にクルマの中へそのまま留まるのが良いのでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
落雷時における、クルマやクルマの中にいる人への影響については、2023年8月にJAF(日本自動車連盟)が、落雷がクルマや乗員に与える影響を検証するユーザーテストを実施しています。
被験車両は、ハイブリッド車(トヨタ「アクア」)と電気自動車(日産「リーフ」)。
人工的に雷を発生させる装置を使用してクルマに落とす実験が行われました。
クルマはエンジンもしくはEVシステムを起動した状態にし、エアコンは25度(内気循環)、さらにカーナビも起動中で、スマホも充電中という状況です。
ドライバー席には、全身にアルミホイルを巻き付けたマネキンが乗車しています。
実験方法は「1200万ボルト衝撃電圧発生装置」により、ギャップ長(電極からクルマまでの距離)3mでインパルス電圧(放電電流:約2万A)を加え、クルマに気中放電を発生させます。
その結果ハイブリッド車も電気自動車も、それぞれエンジンもしくはEVシステムがシャットダウンしてしまい、再始動することができませんでした。
ラジオも機能しなかったものの、パワーウインドウやドアロック、ワイパーやルームランプ、灯火類は問題なく作動しています。
またエアコンに関しては、ハイブリッド車が送風のみの稼働となりましたが、電気自動車は稼働。また、ハイブリッド車、電気自動車ともにタイヤに雷の痕跡がみられたそうです。
本実験をまとめた大学教授によると、ECUが壊れたり異常な電流を検知してセーフティシステムが作動したことが原因だといい、タイヤに関してはこの実験では痕がついただけだったものの、場合によってはパンクする可能性もあると指摘しています。
ただ、アルミホイルを巻き付けた車内のマネキンには焦げ痕などもみられず、車内に雷が入り込んだ様子はなかったとのこと。
逆に、クルマのそばにクルマよりも背の高いマネキンを置いて落雷実験をしたところ、雷はマネキンの頭をめがけて落ちたといいます。
前出の教授は次のように分析します。
「過去の実験でも乗員が直接大きな被害を受けた例はなく、クルマに落雷してもクルマの金属部分を通ってタイヤから放電するため、車内に電流は流れにくいでしょう」。
ただ、車内でもピラーなどボディの金属部分に接触すると安全とは言い切れなくなるともいい、金属部分には触れないようにすることが大切なようです。
また気象学に詳しい防衛大学校の教授も、「ほかに構造物がないときは、車内がもっとも安全な空間となる」としており、急な雷雨の際は無理をせず、車内で待機することがもっとも安全のようです。
※ ※ ※
ただ実験にあるとおり、落雷によってクルマは安全に走行することができなくなるケースがあるようです。
もし万が一運転中に雷に遭遇したら、できるかぎり屋内の駐車場など安全な場所に避難するのが理想といえます。
それが難しい場合も、一般道であれば路肩や駐車場に避難し、高速道路では最寄りのサービスエリアやパーキングエリアで待機するなど、できる限り危険を回避する行動をとることが必要です。
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