この記事をまとめると
■ラリージャパン2024の3日目は一般車侵入のトラブルに見舞われた
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
■勝田選手は総合5位の結果に
■併催のイベントや出展にも注目だ
一般車侵入のトラブルに見舞われつつ無事3日目も終了
大注目の「WRC フォーラムエイト ラリージャパン2024」。その3日目の大会が、本日11月23日に開催された。3日目となる今日は、SS10~16の7本の走行が予定されていた。スペシャルSSとなるSS16以外のすべてのSSが岐阜県での開催だ。
昨日、それぞれマシントラブルとクラッシュによるリタイヤに見舞われた、ティエリー・ヌービル選手とアンドレス・ミケルセン選手のヒョンデ勢がDAY3から復帰。冷えた路面と朝霜で滑りやすい路面のため、全体的に慎重な走りが見られた。そんななか、SS12では勝田貴元選手はハーフスピンを喫し、右リヤを木に衝突。幸い怪我はなく、クルマも外装のみの損傷。勝田選手はそのまま走行を継続した。
そして、SS12開催中、オフィシャルの制止を振り切った一般車がコースに侵入してしまうというトラブルが発生。SSは中止となってしまった。これを受け、主催側は被害届を提出すると声明を発表している。
波乱がありながらも午前の走行を終え、各車が中津川公園のタイヤフィッティングゾーンへ。昨日と同様、たくさんのファンに出迎えられた。
フィッティングゾーンとなった中津川公園は、今回のために集まったクラシックカーの展示や、自動車ディーラーやJAFの出展、キッチンカーなどが集合しお祭り状態。ラリー観戦以外にも見どころがいっぱいだった。
そして各車、午後の走行へ。午後はSS13~16までの5本の走行だ。
筆者はSS15を明智エリアから観戦した。観客専用駐車場の近くの大正時代がテーマの博物館「日本大正村」の正面広場では、ラリージャパンに併せてクラシックカーイベントを開催。キュートなフィアット500から1927年製のロールスロイス・ファントム、TE27型スプリンタートレノなど、国内外のマニアックなクルマたちが集まっていた。
SS15の明智アリア観戦スポットでは、日本人には見慣れた里山の民家と田んぼの間をラリーカーたちが激走。そのスピードは100km/hを優に超えるといい、迫力と非日常感満点だ。
その後はトヨタスタジアムに戻り、SS16を開催。2台が並んで走行する”タイマンバトル”を、今晩も多くの観客たちが楽しんだ。
SS16までを終えた今晩までの結果は以下のとおり。
1:O.タナク(ヒョンデ) 2:E.エバンス(トヨタ) 3:S.オジェ(トヨタ) 4:A. フルモー(フォード) 5:勝田貴元(トヨタ) 6:G.ミュンスター(フォード) 7:T.ヌービル(ヒョンデ) 8:N.グリアジン(ラリー2) 9:S.パヤリ(ラリー2) 10:新井大輝(ラリー2) リタイヤ:A.ミケルセン(ヒョンデ)
本日の取材では、観戦者向けのアクティビティがラリー以外にも非常に充実していることを実感できた。観戦チケットはなくとも、中津川公園や大正村のような併催イベントや、一般道を走行するラリーカーを楽しむことができるので、ぜひより多くの人に気軽にラリー会場へ足を運んでいただきたい。
いよいよ明日でフィナーレを迎えるフォーラムエイト ラリージャパン 2024。その動向と結果、そしてイベント内容が最後まで楽しみだ。
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