■再びヴィンケルマン氏がランボルギーニCEOに
2020年11月18日、アウトモビリ・ランボルギーニの新社長兼CEOに、ステファン・ヴィンケルマン氏が就任することが、ランボルギーニとブガッティの双方からアナウンスされた。
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2020年限りで、ステファノ・ドメニカリ氏がランボルギーニのCEOを辞することは決定していたが、後任が誰になるかは発表されていなかった。噂ではヴィンケルマン氏がランボルギーニ戻るのではないかと囁かれていたが、まさにそのとおりとなった。
ヴィンケルマン氏は、現在のブガッティCEOとの兼任でランボルギーニCEOも務める。一方のドメニカリ氏は、2021年よりフォーミュラ1のCEOに就任することが決定している。
●ステファノ・ドメニカリ氏とは
1965年イタリア生まれ。大学卒業後はフェラーリに就職し、フェラーリのF1部門であるスクーデリア・フェラーリの代表を務めた経歴を持つ。2014年にチーム代表を辞任した後、アウディに移り、2016年からランボルギーニのCEOに就任した。
ランボルギーニCEO就任後は、2018年に「ウルス」を発表。ウルス導入前の2倍の販売台数にまで引き上げる。サンタアガタ・ボロネーゼ本社ファクトリーは2倍に拡大し、新たに700人以上の従業員を雇用した。
販売記録はアメリカ、EMEA、アジアパシフィックの主要な3つの市場すべてで達成されている。
ドメニカリ氏は、次のようにコメントしている。
「私は、並外れた組織と並外れた同僚とともに経験した知識でもって、これからの新しいチャレンジに立ち向かいます。
女性・男性問わずランボルギーニのスタッフたちには、とても愛着があります。ランボルギーニではこうした人たちと一緒に、信じられないほどの目標を達成し、記録を更新しました。
しっかりとした長期戦略が、ブランドの継続的な明るい未来を保証していることを知り、会社にとって最高の状況でランボルギーニを去ることになりました。
アウディとフォルクスワーゲングループの長年の協力関係に感謝します。
ランボルギーニで過ごした時間は、個人的にも仕事的にも、私にとって特別な経験でした。ステファン・ヴィンケルマン氏が、この素晴らしいブランドを率いて、さらなる成功を収めることを願っています」
●ステファン・ヴィンケルマン氏とは
1964年ベルリン生まれ、ローマ育ち。ローマとミュンヘンで政治学を学び、フィアット・オート・オーストリア/スイス/ドイツのCEOを務め、2005年から2016年までランボルギーニCEOとなる。
その間に、「ガヤルド」の派生モデルや「アヴェンタドール」、「ウラカン」といったランボルギーニとして記録的なセールスの主力車種の導入、そしてワンオフモデルやフューオフモデルなどの展開していく。SUVモデルであるウルスも、ヴィンケルマン時代にはじまったプロジェクトだ。
2016年3月から2017年12月まで、アウディ・スポーツに移り、2018年からブガッティCEOに就任する。ブガッティでは、「ディーヴォ」「ラ・ヴォワチュール・ノワール」「チェントディエチ」「シロン ピュアスポーツ」「シロン スーパースポーツ 300 +」「ボライド」などの異なるユニークなプロジェクトを短期間に発表し、これらエキサイティングなプロジェクトを成功させている。
今回の就任に際して、ヴィンケルマン氏は次のようにコメントしている。
「私の仕事に信頼を寄せてくれた皆さん、そして過去と未来のチームのサポートに感謝したいと思います。
この並外れたクルマをつくるふたつのユニークな企業で兼務できることは、私にとって大きな名誉と喜びです。
来るべき新たな職務を本当に楽しみにしています。
ブガッティは、世界でもっともパワフルでエレガントで豪華なハイパースポーツカーブランドです。ランボルギーニは、卓越したデザインと革新性を示すもっとも高級なスーパースポーツカーの象徴でもあります。両社の創造は決して終わってはいません、まだまだこれからも世界を驚かせることになるでしょう」
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