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重厚さと流麗さを併せ持つ三代目、ゆっくりとデビュー!「C230ローレル」発売【47年前の今日、こんなことが…】

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重厚さと流麗さを併せ持つ三代目、ゆっくりとデビュー!「C230ローレル」発売【47年前の今日、こんなことが…】

4ドア・ハードトップを加えて余裕のローレル

この記事の公開日は2024年1月6日。今から47年前の今日――すなわち1977年1月6日に発売された名車をご存じであろうか? 答は、日産ローレルの三代目モデル、C230型系である。

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ブルーバードとセドリックの中間を埋める車種として1968年に登場した日産ローレルは、”ハイオーナーカー”、のちの”ハイソカー”のはしりである。初代ローレルはスタイリングやメカニズムに510ブルーバードと似た点が多かったが、二代目からはスカイラインと多くを共用するようになった。エンジンやサスペンション、またボディの骨格などを共通としながら、ホイールベースはローレルの方が長く採られているというのが、基本的なあり方である。

三代目となるC230型系ローレル1977年1月6日に発表、同日発売された。基本的には先代からのキープコンセプト・モデルと言えるが、日産では「オイルショック後の社会的価値観の変化に対応して、安全性の追求、低公害、省資源をテーマとする」「ハイ・オーナーカーにふさわしい洗練された風格と豪華さ、ファッション性のある車」をねらいとしたとのことである。

ボディ形式は4ドア・セダンと2ドア・ハードトップがあり、新たに4ドア・ハードトップが加わって、合計3種類となった。一方、バン(/ワゴン)を持たないのはローレルの伝統である。セダンはオーソドックスな3ボックス、ハードトップは流麗なファストバック・スタイルで、これも先代の方向性を引き継ぐものだ。

ただし、日産の発表を引用すると「側面と後部のガラス面積の拡大、前後バンパーの高さの統一(中略)などにより、明るく安定感のあるイメージを打ち出した」とされており、このあたりは先代において不評であった部分(こんにちの旧車としてのスタイル評価とはまた別の意味で)の解消であると思われる。特に、2ドア・ハードトップではクウォーターウィンドウ部にルーバーを配することで、視界の拡大とスタイル性の両立を狙っている点がなかなか巧みである。

レイアウトはもちろんFRで、前マクファーソンストラット/後ろセミトレーリングアームのサスペンションなどは先代のものを改良しつつ継承したが、セダン全車およびハードトップの1.8L車は、リアサスペンションを新設計の4リンクコイル式へと変更している。前述の通り、このあたりはC210型系スカイラインとも共通の要素となる(GT系はストラット/セミトレ、TI系はリア4リンク)が、ローレルの方がデビューは先である。スカイラインより先にローレルがモデルチェンジを行うというのが、二代目以降続いた歴代の習わしでもあった。

エンジンも先代同様にL型6気筒がメインで、L20(2L)とL28(2.8L)の2種類があり、さらに4気筒のL18(1.8L)もラインナップされた。より詳しく述べると、L20にはシングルキャブ仕様のL20S(115ps)と電子制御インジェクション仕様のL20E(130ps)が存在。2.8Lと1.8Lはそれぞれシングルキャブ仕様のみで、L28S(140ps)とL18S(105ps)となるが、4ドア・ハードトップのみ1.8L車は設定されていなかった。なお、全車51年排出ガス規制適合となる。

トランスミッションは4速MTと5速MT、そしてニッサンマチック(3速AT)の3種類。MT/ATは大半のグレードで選択可能であり、またMTは1.8Lでも5速が選べた(逆に2Lシングルキャブは4速のみ。2Lインジェクションと2.8Lは5速のみ)が、セダン1800デラックスだけは4速MT一種類の設定となっていた。ブレーキは前ディスク/後ろドラムで、これは全車共通。

全48モデルを数えるワイドバリエーション
グレード構成は下から1.8Lのカスタム/GL、2Lのカスタム/GL/SGL、2.8LのSGLというのが基本で、前述の通り4ドア・ハードトップには1.8L車は存在せず、またセダンのみ最廉価モデルの1.8デラックスが用意されていた以外は、全ボディ共通のラインナップとなっていた。また、2LのGL/SGLにはキャブ/インジェクション両仕様のエンジンが組み合わされていたが、カスタムはキャブ仕様のみである。

装備面では、全車前席にELR付シートベルト、サイドウィンドウデフロスターを採用。デラックスおよびカスタムを除く全車にオーバーヘッドコンソールが、セダンSGLおよびハードトップのGL6以上には木製部分皮巻き風4本スポーク・ステアリングが、セダンSGLおよびハードトップの1800GL以上にはランバーサポートとシートリフターが、そしてSGLには運転席ワンタッチ・パワーウィンドウが備わる。この頃の日産製高級車お約束のボタン引きルースクッションシートは、2800SGLのみの装備であった。

当時の価格はセダン1800デラックスで108.9万円、同1800GL(4速MT)で116.8万円、同2000GL6(4速MT)で128.6万円、同2000SGL-E(5速MT)で153.5万円、2800SGL(5速MT)で186.5万円。2ドア・ハードトップは1800GL(4速MT)で121.1万円、2800SGL(5速MT)で190.8万円。4ドア・ハードトップは2000GL6(4速MT)で141.8万円、2800SGL(5速MT)で197.6万円。いずれも東京地区の価格である。

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みんなのコメント

19件
  • ga.
    ジャパンの兄弟車だった頃の角目4灯のローレルは好きだなー
  • bur********
    歴代ローレルの中で230は一番好きな型。
    フロントグリルが大きくボンネットが長く
    重厚感のあるスタイルが凄く良い。。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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