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【解説】スバル「フォレスター」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

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【解説】スバル「フォレスター」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

■スバル「フォレスター」のサイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

 スバル「フォレスター」は、セダンとステーションワゴンとSUVの利点を融合させたパッケージに、スバル伝統の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせたクロスオーバーSUVです。
 
 現行型5代目フォレスターの各スペックや価格、使い勝手やグレードごとのオプション装備の違いをチェックしていきます。

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●フォレスターの歴史とは?

 初代フォレスターは1997年2月に登場しました。

 スバル「インプレッサ」とプラットフォームを流用した扱いやすいサイズのボディに、低騒音・低振動・低重心の3拍子が揃った水平対向エンジンと、走行安定性と悪路走破性に優れたシンメトリカルAWDを組み合わせている点が大きな特徴です。

 初代から2018年6月にフルモデルチェンジした現行型5代目まで、ブレることなく同じコンセプトを維持し続けるフォレスターは、シーンを問わないオールマティな走りと、どんな用途にも対応する利便性が国内外問わず高い評価を得ています。

 2023年11月にはアメリカで6代目となる新型フォレスターが世界初公開されましたが、日本での発売時期は未だ明かされていません。

 新型フォレスターの日本発売は、2024年後半から2025年以降になると予想されています。

●クロストレックより少し大きいボディサイズ

 全長×全幅×全高:4640mm×1815mm×1715mm
 ホイールベース:2670mm
 車体重量:1570kg~1660kg
 乗車定員:5人

 現行型フォレスターのボディサイズは、ミドルサイズSUVとして標準的な全長4640mm×全幅1815mm×全高1715mmです。

 ルーフレール装着車は全高が15mm増えて1730mmになります。

 同じくインプレッサのプラットフォームを共有する「クロストレック」のボディサイズと比較すると、フォレスターのほうが全長と全高が200mmほど大きいだけで、最小回転半径も同じ5.4mです。

 さらにクロストレックよりも20mm高い220mmの最低地上高により、運転時の見晴らしが良好なうえボディの見切りもよく、取り回しの悪さを感じることは少ないでしょう。

●歴代もっとも精悍なエクステリアデザイン

 5代目フォレスターのエクステリアデザインは、大型化されたフロントグリルや近年のスバル車に共通するコの字型のヘッドライト&テールランプの採用により、歴代フォレスターのなかで最も精悍なスタイルに仕上げられています。

 ヘッドライトの小型化に寄与するLEDヘッドライトの採用に加え、リアルーフスポイラーによってSUVにありがちな鈍重なイメージを払拭。

 なおかつ各部のディテールアップによってSUVらしい力強さを演出しています。

 水平対向エンジンを搭載するフォレスターならではの低いボンネットは、車幅感覚を掴みやすくしてくれるボンネットサイドの盛り上がりも相まって、ライバルのクロスオーバーSUVとの差別化に大きく貢献しています。

 各グレードの基本外観は同じですが、グリル/バンパー/フォグランプ/ドアハンドル/スポイラー/ドアミラーなどの装飾が異なり、なかでも専用のオレンジ加飾が追加される「X-BREAK」グレードは一際アクティブな外観が特徴です。

 また、走行時に汚れやすいサイドシル部まで覆う構造のクリーンサイドシルドアを採用することで、乗降時に足元の汚れを防いでくれる配慮も施されています。

 ボディカラーは全11色が用意されますが、グレードによって選べる色が異なります。

 アイスシルバー・メタリック
 マグネタイトグレー・メタリック
 クリスタルブラック・シリカ
 サファイアブルー・パール
 カスケードグリーン・シリカ
 オータムグリーン・メタリック
 ブリリアントブロンズ・メタリック
 クリスタルホワイト・パール(オプションカラー)
 クリムゾンレッド・パール(オプションカラー)
 ガイザーブルー(オプションカラー)※「X-EDITION」「XT-EDITION」専用色
 オフショアブルー・メタリック(オプションカラー)※「STI Sport ブラックインテリア」専用色

●質実剛健なインテリアと利便性抜群のラゲッジスペース

 2018年に登場した5代目フォレスターではあるものの、インテリアのデザインは最新車種と共通です。

 新型インプレッサなどに採用される大型ディスプレイは備わりませんが、空調周りの操作スイッチはスッキリとまとめられており、モデル末期の古さは一切感じられません。

 インパネ各部にはソフトパッドが設けられ、価格を考慮すれば内装の質感も十分に高いレベルに仕上げられています。

 キャビンや荷室の広さも、ミドルサイズクロスオーバーSUVとして必要十分なスペースを確保しています。

 5人乗車時の荷室寸法は、荷室長908mm×荷室開口幅1300mm×荷室高884mmで、リアシートを倒した際の荷室フロア長は1547mmとなります。

 荷室には、荷物の固定などに使えるカーゴフックが多数備わっており、リアハッチの内側に備わった「リアゲートフック」はアウトドアユースで活用できる便利な装備です。

 また荷室側からのスイッチ操作でリアシートを倒せる可倒スイッチも備わるなど、荷室の使い勝手ではライバルよりも頭1つ飛び抜けています。

 アウトドアユース向けの「X-BREAK」「X-EDITION 」「XT-EDITION」グレードには、撥水素材のシート生地や撥水カーゴフロアボードも標準装備。

 電動リアゲートは「X-BREAK」「Advance」グレードで標準装備となっていますが、その他のグレードにもオプションで装着可能です。

 前席のシートヒーターは全車標準装備であり、後席左右シートヒーターやステアリングヒーターは「Turing」グレードではオプションですが、その他の全グレードで標準装備となります。

 5代目フォレスターは、日常利用からアウトドアユースまでを想定して細かな部分まで使いやすいように作り込まれています。

●アイサイトの機能も年次改良でしっかりアップデート

 5代目フォレスターの先進運転支援システムは、2021年8月のビッグマイナーチェンジで新世代アイサイトへとアップデートされています。

 システム自体は最新の3眼カメラではなく従来のステレオカメラですが、カメラの広角化やソフトウェアの改良により、幅広いシーンで安全運転をサポート。

 さらに2023年8月の年次改良では「後退時ブレーキアシスト」の警報タイミングを早めることで、後退時の安全性能が高められました。

 こうした基本的な先進安全装備は全グレード標準装備となっており、グレードによっては、上級機能ともいえる「アイサイトセイフティプラス」も追加されます。

 衝突回避や車線逸脱時にステアリング操作をアシストしてくれる「緊急時プリクラッシュステアリング」や「エマージェンシーレーンキープアシスト」、後側方警戒支援システム「スバルリヤビークルディテクション」などの「アイサイトセイフティプラス」は、「Turing」「X-BREAK」グレードでオプションとなる以外は全グレード標準装備です。

 以上の装備に加え、「X-EDITION 」「XT-EDITION」「STI Sport ブラックインテリアセレクション」などの特別仕様車には、見通しの悪い交差点などで前方視界を補助してくれる「フロントビューモニター」やデジタルルームミラー「スマートリヤビューミラー」なども標準装備となります。

●パワートレインはe-BOXERと直噴ターボの2種類を設定

【ハイブリッド(e-BOXER)】
 エンジン:2.0L水平対向4気筒エンジン+モーター
 トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
 最高出力:107kW(145PS)/6000rpm
 最大トルク:188N・m(19.2kgf・m)/4000rpm
 モーター最高出力:10kW(13.6PS)
 モーター最大トルク:65N・m(6.6kgf・m)
 WLTCカタログ燃費:14.0km/L

【ガソリンエンジン】
 エンジン:1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
 トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
 最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
 最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1600-3600rpm
 WLTCカタログ燃費:13.6km/L

 5代目フォレスターに用意されるエンジンは、2.0Lハイブリッドエンジンのe-BOXERと、1.8L直噴ターボエンジンの2種類。

 トランスミッションはどちらにもCVTが組み合わされ、駆動方式は全車AWDです。

 発進時やアクセルペダルを踏み込んだ瞬間にモーターアシストが働くe-BOXERは燃費性能にも優れ、オールラウンダーともいえる性能を発揮してくれます。

 一方で低回転から高回転まで大きなトルクを発揮する直噴ターボエンジンは、高速道路や山岳道路を走行する機会が多いユーザーに向いたパワートレインです。

 一般的な直列4気筒エンジンよりも低騒音・低振動な水平対向エンジンを搭載するフォレスターは、e-BOXERモデル/直噴ターボモデルのどちらを選んでもライバルよりも1ランク上質な走行フィールを乗員に提供してくれるでしょう。

 そして5代目フォレスターのさらなる特徴といえるのが、各機構が左右対称に配置されたシンメトリカルAWDの悪路走破性を高めてくれる「X-MODE」です。

 通常時はセンターコンソールに備わったセレクターダイヤルを「ノーマルモード」に合わせて走行し、滑りやすい路面では「SNOW・DIRDモード」へ、深雪やぬかるみでは「DEEP SNOW・MUDモード」へと切り替えることで、各タイヤの駆動力やブレーキを路面状況に応じて適切に制御し、悪路でのスタックを防止するように働いてくれます。

●ハイブリッドグレードが約307万円の価格で買えるハイコスパSUV

 現行型5代目フォレスターのグレードラインナップは、特別仕様車までを含めると全8種類にものぼります。

【通常モデル】
 Turing:306万9000円(2.0L e-BOXER)
 X-BREAK:330万円(2.0L e-BOXER)
 Advance:339万9000円(2.0L e-BOXER)
 SPORT:345万5000円(1.8L 直噴ターボ)
 STI Sport:374万円(1.8L 直噴ターボ)

【特別仕様車】
 X-EDITION:337万7000円(2.0L e-BOXER)
 XT-EDITION:346万5000円(1.8L 直噴ターボ)
 STI Sport ブラックインテリアセレクション:385万円(1.8L 直噴ターボ)

「Turing」は、最も安価でありながらハイブリッドエンジンのe-BOXERを搭載するエントリーグレード。

「X-BREAK」は、車体各部にオレンジのアクセントカラーが施されたグレードで、「Advance」はe-BOXERを搭載した最上級グレードです。

「SPORT」は、1.8L直噴ターボエンジン搭載モデルのベーシックグレードとなり、「STI Sport」はSPORTをベースとして専用の内外装やチューニングサスペンションが追加されたグレードです。

 2024年4月には「Turing」「SPORT」のそれぞれをベースにオフロードテイストの装飾や機能を追加した「X-EDITION 」「XT-EDITION」の2グレードと、「STI Sport」の内装をブラックカラーで統一した「STI ブラックインテリアセレクション」が特別仕様車としてグレードラインナップに加わりました。

 特別仕様車を含め、それぞれのグレードの基本機能はほとんど共通であり、差異の多くはシート生地や内装装飾などの違いにとどまります。

 最廉価グレードの「Turing」であってもLEDヘッドライトやシートヒーターは標準装備となり、ほとんどの装備がオプションで追加可能です。

 ただし、サンルーフがオプション設定されているのは「Advance」と「SPORT」のみとなります。

 そのほか「STI Sport」および「STI Sport ブラックインテリアセレクション」にはルーフレールのオプションは設定されていません。

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7件
  • sti********
    持ってましたが、いい車でした。安定感、静粛性。
  • 運転手
    4代目XT最終型に乗っています。280馬力のハイパワーとジムニーをも上回る最低地上高。卓越したAWD走破性能、緻密な制御の専用CVT、5.3mの最小回転半径でアイサイトVer3を搭載。見切りが良く頑丈な車体で比較的安価。唯一の欠点である燃費も気にならない程の万能車です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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