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「F40リムジン」「原型ゼロのエクストレイル」! 超絶カスタムカー1200台がお台場に集結した【34th MOONEYES Street Car Nationals】

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「F40リムジン」「原型ゼロのエクストレイル」! 超絶カスタムカー1200台がお台場に集結した【34th MOONEYES Street Car Nationals】

3年ぶりに開催されたカスタムの祭典「ストリートカーナショナルズ」

 横浜・本牧を拠点にアメリカのカスタムカルチャーを発信する「ムーンアイズ(MOONEYES)」が、1987年から開催している「ストリートカーナショナルズ」(略してSCN)。アメ車のみならず欧州車、国産車も数多くエントリーする、国内最大級のカスタムカーショーだ。2020年と2021年はコロナ禍でキャンセルとなっていたが、2022年5月15日(日)、3年ぶりにお台場で開催された。

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 カーショーのエントリー台数1200台、スワップミート130件、来場者数は1万1千人を数えた今年のSCNの会場の様子をお届けしよう。

アメ車に国産車に欧州車と何でもアリ、合い言葉は「カスタム」

 ムーンアイズというとアメ車のイメージが強く、SCNの会場でもアメ車は一大勢力であるが、じつは国産車のエントリーも多く、あるいはドイツのフォルクスワーゲンも多かったりする。もともとムーンアイズが南カリフォルニア発祥であり、日本においてもアメリカのカスタムカルチャーを長年にわたり発信してきた。その功績もあって、日本のカスタム文化は多かれ少なかれアメリカの影響を受けている。クルマの国籍やジャンルを問わずアメリカン・カスタムカルチャーを愛好する人々が、ここSCNに集結しているのだ。

90年代車にハマる20代の若者たち

 今年のSCN会場を歩いていて痛感したのが、筆者を含め40代以上の世代ではクラシックカーといえば1970年代まで、といった感覚が強く、80年代以降は「ヤングタイマー」とか「ネオクラシック」などと呼んでいたりするが、現在20代の若者にとってみれば、90年代はすでに生まれる前か、物心つく前。リアルタイムで新車を見ていない90年代のクルマにひかれて、調べて乗ってイジって遊ぶ20代が確実に増えてきている。

 たとえば白い1998年式いすゞ・ジェミニ(5代目)に乗ってきた埼玉県のシデさんは26歳。4年にわたり所有しながら、オートマからマニュアルに載せ替え、ヘッドライトとテールランプはアキュラ1.6ELの物を付けてカナダ仕様ルックに。ホイールはスプリントハートのCPR。素通りしかけてつい足を止めてしまう、見覚えありそうで見たことの無いマニアックなスタイルだ。

 神奈川県のショウタさんは26歳で、乗って3年の愛車はUS仕様の1991年式VWジェッタ。「Wolfsburg Edition」という北米での限定バージョンだ。ホイールはエリート・フローレンスターを履いてフロントには大きなノーズブラを装着し、USDM(アメリカ国内市場)らしいルックスを実現している。

 奇しくも同じ1991年式ジェッタで新潟からやってきた銀山智也さんは20歳。ホイールはノーテレだ。以前はE46型BMW 3シリーズに乗っていたところ、地元の知り合いからこちらのジェッタを引き継いだそうだ。じつは新潟は空冷、水冷を問わず、VWのカスタムカルチャーが深く根付いている土地。さまざまなオーナーの手を渡りながらクルマが少しずつ進化していくのが面白い。

驚愕の「F40リムジン」! ベースはなんと……

 広大なSCN会場のなかでもひときわ目立っていたのがコチラ。低く長ーく伸びたストレッチボディのフェラーリF40「風」リムジンである。だけどよく見ると右ハンドルだしホイールは4穴だし、一体ベース車は何なのか? ギャラリーをザワつかせていた。

 埼玉県のカスタムショップ「CALWING」が製作し、今回がイベント初披露となったこのクルマ、聞けば、中身はAW11型トヨタMR2。F40と同じミッドシップということでチョイスされている。それをストレッチしてエアサスを入れて4人乗りリムジンに仕立て上げた逸品だ。そう言われてみれば、Aピラーやリヤクオーターウインドウまわりにその名残があるのだった。

「RB26搭載シーマ」など気になった日本車をチェック

 なにしろ1200台もエントリーしたビッグイベントのSCN、すべてを網羅することは物理的にかなわないので、一般読者に比較的なじみ深い(?)国産車から、気になったクルマをいくつかご紹介していこう。

 まずはVIPとマッスルが融合したような佇まいのY32型日産シーマ。なんとRB26DETTエンジンをフルチューンして600psまでパワーアップしたユニットを搭載し、エンジンルームをピンク系のカラーでブリンブリンにドレスアップしている。

「SHOW防車」と名づけられた赤いカローラは、販売台数わずか10台とも言われる超希少車の1995年式「TRD2000」だ。JTCCという当時のスプリントレースのためにAE101型カローラに3S-GEエンジンを積んだマシンを市販化したモデルで、この個体はコーションプレート番号「002」。ハヤシレーシングのアルミホイールを履いているほかは派手なカスタムをしていないものの、元が公認のレーシングカーレプリカのようなクルマだけに会場の雰囲気にもなじんでいた。

 一転してハワイアンな雰囲気をアピールしていたグリーンのマシンは、日産エクストレイルのフロントフェイスを大胆に改造しただけでなく、ボンネットやフェンダーといった要所にピンストライプを奢ったお洒落なキャルルック仕上げ。

 オレンジ基調のコーディネートがカッコよすぎる2002年式フェアレディZは、2019年の「横浜ホットロッドカスタムショー」で「Best Paint」を受賞した有名な個体だ。

 ほかにも多彩すぎるカスタム国産車がエントリーしていたSCN。軽自動車やリフトアップ系などは別途レポートをお送りする予定だが、ひとまず画像ギャラリーに国産車多めで230枚の写真をアップしているので、そちらでイベントの雰囲気をお楽しみいただきたい。

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みんなのコメント

11件
  • すまん、写真を載せるならアワード級のを載せて欲しい。正直SCNにはもっとセンス激高いのゴロゴロいる。
    選択のセンスを疑え。
  • 旧車会よりわきまえてるのでこちらのほうが好き。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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