CX-5は世界的に人気
SUVブームの中、マツダのグローバル販売台数の約3分の1を占めるなど、登場から5年以上にわたって主力車種を担っているのが、ミドルサイズクロスオーバー「CX-5」だ。今回は、昨年11月に大幅改良を受け、円熟期に入ったこのモデルのベストバイグレードを、価格(コスパ)や装備から判断してみたい。もちろん、ここでのセレクトはすべて人にあてはまるものではないので、あくまで参考にしていただきたい。
まず、CX-5の特徴として挙げられるのがグレードによるルックスの違いが比較的少ないこと。ゆえに、エントリーグレードを選んだとしても外観にチープな印象はまったくなく、純粋にパワーユニットや装備と価格のバランスでグレードを選びやすいといえる。
>>マツダ CX-5のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
実利的に考えればおすすめはガソリン車
では、パワーユニットはガソリン車とディーゼル車のどちらにすべきか。この点、MTにこだわるならディーゼル一択だが、ATとの価格差はゼロのため、「絶対MT」という運転好き以外の人にはガソリン車も有力な選択肢となるだろう。
ディーゼルと2.0Lガソリンの価格差はおおむね30万円で、現状の燃料価格差(約20円/L)を考えると、元を取るには1万5000リットル分の給油が必要となる。そして、これはガソリンとディーゼルの燃費差から算出するとディーゼル車で26万km以上して元が取れる計算になるから、普通の使い方では回収困難。よって、トルクフルな走りへのこだわりなど趣味性を排すれば、2.0Lガソリンがベターな選択肢といえそうだ。
なお、ガソリン車には190psを発生する2.5Lガソリン仕様も用意される。パワーを重視する人にはこれ一択となるが、そのぶん価格アップが大きい(+20万円程)。そこまでのパワーは不要と考える人には、やはり2.0Lガソリン車が本命となるだろう。
雪国以外にお住まいの人は価格差を考えるとFF車がおすすめ
続いて駆動方式は、雪国にお住まいの人はもちろん4WDモデルがおすすめ。そうではなく、あまり雪道を走行しないなら重量が軽く価格も25万円程安いFFに分があるだろう。
となると、残るは「スマートエディション」、「プロアクティブ」、「ブラックトーンエディション」の中でのグレード選びとなるが(プロアクティブ以外は特別仕様車)、誰しも注目するのは267.85万円というお買い得価格のスマートエディションだろう。ただ、リストを見ると、360°カメラ、シートヒーター付きパワーシート、パワーリアゲート、ステアリングヒーターなど快適装備が削られているのも事実で、ここは約23万円の上乗せをグッとこらえてプロアクティブを選びたい。さらに13万円程高いブラックトーンエディションについては、コスメパーツのグレードアップが主になるため、見た目が気に入れば検討の余地ありといったところか。
というわけで、2.0Lガソリンエンジン搭載の「20S プロアクティブ(FF)」がお勧めという結果に相成った。税込価格は290万9500円。4WDの場合は314万0500円だ。
※写真は、1枚目が「スマートエディション」、2枚目は「スポーツアピアランス」。
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みんなのコメント
静粛性はクラストップレベルだしコスパはかなり高い。