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頂点飾る新グレード ランドローバー・ディスカバリー D300 メトロポリタンへ試乗

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頂点飾る新グレード ランドローバー・ディスカバリー D300 メトロポリタンへ試乗

魅力を巧みに引き上げた上級グレード

7シーターのランドローバー・ディスカバリーに、お高いグレードが追加された。英国価格は直6ガソリンで360psのP360が7万4070ポンド(約1222万円)、直6ディーゼルで300psのD300で7万5475ポンド(約1245万円)と、喜ぶ人は限られそうだが。

【画像】頂点飾る新グレード ランドローバー・ディスカバリー・メトロポリタン 競合SUVと比較 全119枚

とはいえ、ディスカバリーの魅力が巧みに引き上げられている。今回試乗したのは、そのメトロポリタン・エディションのD300だ。

フロントグリルはブライト・アトラスと呼ばれる専用品が与えられ、バンパーはハクバ・シルバーのトリムで飾られる。アルミホイールはグロス・グレーのダイヤモンドカットで、22インチと大きい。ブレーキキャリパーはブラックに塗られる。

インテリアでは、スライディング・グラスルーフとヘッドアップ・ディスプレイ、ヒーター付きステアリングホイール、ワイヤレス・スマートフォン充電機能、4ゾーン・エアコンなどが標準装備。ダッシュボードなどはチタン・メッシュトリムで彩られる。

試乗車のシートはライト・オイスター(アイボリー)とエボニー(ブラック)というツートーンのレザーで仕立てられていた。ゆとりある車内に、適度なメリハリを生んでいる。オプションで、エボニーとキャラウェイ(ブラウン)の配色も選べるそうだ。

2021年の改良でシャシーもアップデート済み

大きいボディサイズなだけあって、実際に車内空間は広々している。フロントシート側は広範囲に角度調整が可能で、助手席との距離は遠い。2列目には大柄な大人がゆったり座れ、3列目にも2人の子供がのびのびと座れる。

ディスカバリーは2021年にアップデートを受けており、車内で目を引くのが、大きなタッチモニターで稼働するインフォテインメント・システム。モニターパネルは緩やかにカーブし、ハイテクな印象ながら優雅なインテリアへ見事に溶け込んでいる。

ピヴィプロという名の、ソフトウェア自体もシンプルでわかりやすい。今回は1週間ほどお借りしたが、操作で迷うことはなかった。

また、2021年にはシャシーにも大幅な改良が施されている。ライバルに当たるアウディQ7やBMW X5などと比較して、オンロードでの見事な質感と、オフロードでの抜群の走破性を獲得している。

スポーティな印象ではQ7やX5の方が勝るかもしれない。だが、郊外の一般道に続くカーブを滑らかに旋回していく素振りは、非常に印象的。全高の高いプロポーションを考えると、本当に驚かされる。

一方で高速道路での落ち着いたマナーは、まさに長距離クルーザー。路面のうねりを優しくなだめこみ、橋桁の継ぎ目や舗装のつぎはぎを均すように処理してくれる。

ディスカバリーに正解といえるディーゼル

ディスカバリーというモデルの性格を考えれば、D300というパワートレインは正解。直列6気筒ディーゼルターボ・エンジンは感心するほど洗練され、低回転域から66.1kg-mもの豊かなトルクを生み出してくれる。

大型トラックの追い越しは余裕しゃくしゃく。慎重に走りたい岩場でも、強い味方になるはず。

レンジローバー・ヴェラールのように、優しい揺れを伴って道を走る雰囲気は、海上を進むヨットのよう。それでいてアクセルペダルを踏み込めば、ボディを後ろに傾けながら勢いよく加速していく。SUVとしては、唸らされるほど速くもある。

今の御時世で懸念するなら燃費だろう。今回の試乗では平均10.6km/Lに留まった。ディーゼルターボで、スターター・ジェネレーター(ISG)によってマイルドハイブリッド化されていることを考えれば、2362kgの車重とはいえ、もう少し伸びて欲しい。

上級トリムグレードのメトロポリタン・エディションには、必ずしもディスカバリーへ必要だという装備が追加されているわけではない。それでも、7シーターSUVで通常とは一味違うモデルをご希望の場合、一考の価値はあるだろう。

Rダイナミック HSE以上の内容であることは間違いない。ランドローバー・ディスカバリーの頂点は、一段高められたといえる。

ランドローバー・ディスカバリー D300 メトロポリタン・エディション(英国仕様)のスペック

英国価格:7万5475ポンド(約1245万円)
全長:4956mm
全幅:1990mm
全高:1888mm
最高速度:209km/h(リミッター)
0-100km/h加速:6.8秒
燃費:11.3-11.7km/L
CO2排出量:224-232g/km
車両重量:2362kg
パワートレイン:直列6気筒2996ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:軽油
最高出力:300ps/4000rpm
最大トルク:66.1kg-m/1500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

1件
  • そろそろフルモデルチェンジ近いかな?
    今のも実車みるとかなりゴツくてカッコ良いから好きですー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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