レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、雨の中行なわれたF1ベルギーGPの予選をトップで終えたが、決勝ではフェラーリやメルセデスよりもマクラーレンが強力だと考えている。そのマクラーレンに挑むためには「ちょっとした運」が必要だと語った。
フェルスタッペンは予選Q3で最速タイムをマークしたものの、年間の使用規定数上限を超える5基目の内燃エンジン(ICE)を投入したため、10グリッド降格ペナルティを受けることが決まっている。そのため決勝レースは11番手からスタートすることとなる。
【スターティンググリッド】フェルスタッペンは10グリッド降格……F1ベルギーGP決勝スターティンググリッド
これによって予選2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションからスタートし、もう1台のレッドブル、セルジオ・ペレスがフロントロウに並ぶこととなった。その後ろにはメルセデスのルイス・ハミルトン、そしてマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリらが並ぶ。
過去2年のベルギーGPでは、グリッド降格ペナルティを受けながらも優勝を果たしたフェルスタッペンだが、マクラーレンが前戦ハンガリーGPでワンツーフィニッシュを飾ったことから、今年はその再現は難しいと考えている。
加えてマクラーレンは、ドライコンディションが予想される決勝に向けて低ダウンフォースのマシンセットアップを振ったことで、ウエットコンディションとなった予選ではここ数戦に比べて苦戦したのではという指摘もある。
フェルスタッペンは予選後、グリッド降格を受ける決勝に向けたチャンスを聞かれた際、次のように答えた。
「それは分かっている。今日は素晴らしい1日だったけど、それはウェットでの話だ。明日はドライで速く走る必要がある」
「でも厳しい戦いになるだろうね。僕らにできるベストを尽くすよ」
「フェラーリやメルセデスとバトルができると良いね。少しの運があれば、マクラーレン勢にも挑戦できるかもしれない」
またフェルスタッペンは決勝レースに向けて、こうも語った。
「暖かくなるし、雨も降らない。だからタイヤのデグラデーション(性能劣化)が全てだし、僕らはそれをしっかり見極める必要がある」
「10ポジション後ろからスタートしなければならないことも分かっている。そして今日はこれが精一杯だった。そこ(11番手)から巻き返すんだ」
「どれだけ速く走れるかどうか分からない。上位に食い込めるように頑張りたい」
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