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雪道は得意!? スバル初の「都会派SUV」で悪路走行できるのか? 新型「レイバック」の実力を大胆予想

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雪道は得意!? スバル初の「都会派SUV」で悪路走行できるのか? 新型「レイバック」の実力を大胆予想

■新型「レヴォーグ レイバック」ってどんなモデル?

 スバルは2023年10月、新型クロスオーバーSUV「レヴォーグ レイバック(以下、新型レイバック)」を発表しました。
 
 スバルのSUVといえば雪道に強い印象がありますが、新型レイバックはどんな走りを見せるのでしょうか。

【画像】「えっ…!」内装オシャレ! これが新型「レイバック」です! 画像を見る(41枚)

 本稿執筆時点(2024年1月初旬)で、筆者(桃田健史)はスタッドレスタイヤを装着した新型レイバックを雪上試乗する機会がまだないため、2023年末に「レガシィアウトバック」で雪道走行した体験などをもとに、「新型レイバックだったらどう感じるだろうか?」という視点で話を進めたいと思います。

 まずは、新型レイバックは、車名からも分かるように、ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースにした、ブランド初の都会型SUVです。

 レヴォーグと新型レイバックの実車を見比べてみると、ひとめで分かるのは車高の違いです。全高の差は70mmもあり、最低地上高は新型レイバックのほうが65mm高く設定されています。

 また全長は15mm、全幅は25mm、新型レイバックはレヴォーグより大きいのですが、けっして「大き過ぎる」といった印象はありません。

「凛と包」というデザインコンセプトにより、フロントマスクは横方向への大胆な広がりと、リアを含めてSUVらしい縦方向の厚みが増しています。

 エクステリア全体として、2モデルは明らかに「別のカテゴリー」であり、新型レイバックはSUVの仲間だと言えます。

 そうしたSUV感覚は、シートを座り比べても分かります。新型レイバックは車内に乗り込む際に地上からの高さを感じられ、「これはSUVだな」という感覚が全身を覆います。

 その直後にレヴォーグに乗り込んでみると「スポーティなワゴンだな」と直感できる車内の雰囲気がするのです。

 ただし、少し冷静になって車内の様子を見渡すと、どちらもレヴォーグと名乗るだけあって、当然ながら両モデルの共通性はかなり多くあります。

 そうとはいえ、運転席からの景色でも明らかに最低地上高の高さを感じるので、新型レイバックに対して「SUVだな」という印象を抱くというわけです。

 では、走りの違いはどうでしょうか。

 レヴォーグの売りは、スポーティでキレの良い走り味です。初代レヴォーグでもそうした走り味を実感できますが、2代目へと進化し、走りの切れ味の密度が濃くなって、より一層よく曲がるという体感ができます。

 そんな2代目レヴォーグの派生車として地上高を上げたSUVの新型レイバックの走りは、レヴォーグとは明らかに違います。ひとことで言えば「極めて滑らか」ということです。

 シャシ(車体)はレヴォーグと継承しつつも、サスペンションはSUVらしさを追求しました。

 具体的には、フロントサスペンションではクロスメンバー、スタビライザー、ストラットマウントを継承し、コイルスプリング、ダンバーなどを新製。リアサスペンションではコイルスプリング、ダンバー、そしてストラットアッパーを新製しました。

 ちなみに、レイバックとは「のんびりすること」を意味するといいます。レヴォーグのみならず、レガシィアウトバックや「フォレスター」、「クロストレック」など、最低地上高がある程度高いスバル車の知見を総動員して、スバルが目指す新しいSUVの走りを追求したところ、新型レイバックの走り味に辿り着いたと言うべきでしょう。

 その上で、各モデルの走りの特徴が明確化されています。

 スバルが示す、操縦安定性と操舵・加減速に対する応答性に関するグラフを見ると、レヴォーグはクイックな応答でクルマの動きの遅れが少ない設定としたのに対して、新型レイバックは、レヴォーグとレガシィアウトバックとの中間となるセッティングを狙ったのです。

 また、路面が綺麗な状態での乗り心地を示したグラフでは、振動の少なさやクルマの動きの滑らかさではレガシィアウトバックと新型レイバックの性能が高く、レヴォーグはクイックな操縦安定性を重視していることが分かります。

■都会派SUVで雪道を走れる?

 今回、雪道での長距離走行をしたレガシィアウトバック(リミテッドEX)は、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)など、レヴォーグおよびレイバックとの共通性があります。

 ボディサイズは全長4870mm×全幅1875mmx全高1675mm、最低地上高は213mmと、新型レイバックよりひとまわり大きい、国内でのスバル最上級モデルです。

 パワーユニットは、1.8リッター直噴ターボDIT(CB18型)とリニアトロニックCVTを組み合わせており、これは新型レイバックも同じです。

 車両重量はレガシィアウトバック(リミテッドEX)が1690kgと、新型レイバックより90kg重く、ファイナルギア比は4.111と新型レイバックの3.900より若干高めの設定となっています。

 レガシィアウトバックは、ガッシリとしながらも柔軟性があるマイルドな乗り心地と走り味に感じます。

 今回はスタッドレスタイヤに「ヨコハマ アイスガード7」を装着。レガシィアウトバック本来の走りとの相性はとても良く、雪道での長距離ドライブも苦になりませんでした。

 同じタイヤを新型レイバックに装着したとすると、ドライバーはスタッドレスタイヤと夏タイヤ、またはスタッドレスタイヤとの差をあまり意識せずに雪道走行をできるでしょう。

 なぜそう思うかといえば、前述のように新型レイバックが舗装路面で極めて柔軟でバランス良いスムーズな走りを見せたからです。

 こうした運動特性が、スタッドレスタイヤの柔軟な動き全体を包み込むような感覚をドライバーは持つはずです。

※ ※ ※

 歴代スバルNo1の「しなやかな走り」と称賛されることが少なくない、新型レイバックは、都会派SUVという商品イメージが先行していますが、スノーレジャーから降雪地帯の生活の足としても実用性が高く、その人気が高まることが十分に予想されます。

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みんなのコメント

8件
  • pas********
    この記事すごいな。
    「大胆予想」と断って、〜思う 〜はずです
    もう試乗もできる車種について想像だけで書いてる・・
  • las********
    レイバックの実力は、、、ニューイヤー駅伝の先導車の実力があるんじゃない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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