現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > RAV4より先にコンパクトSUVを切り拓いたパイオニア! スズキ・エスクードは常に挑戦者だった

ここから本文です

RAV4より先にコンパクトSUVを切り拓いたパイオニア! スズキ・エスクードは常に挑戦者だった

掲載 13
RAV4より先にコンパクトSUVを切り拓いたパイオニア! スズキ・エスクードは常に挑戦者だった

 この記事をまとめると

■スズキ・エスクードの歴代モデルを振り返る

100年の間には冒険したクルマも! 「名車」だらけのスズキが生んだ「迷車」6台

■2021年秋に一度販売を終了

■2022年春、ハイブリッド仕様の登場を機に復活した

 2代目はアメリカンなスタイリングに

 乗用車感覚で乗れるコンパクトSUVを生み出したパイオニアというと、多くの人はトヨタRAV4の名前を挙げるかもしれない。でも実際はその6年前に、同様のチャレンジをしたスズキ・エスクードがあったことを忘れてはいけない。

 ただしエスクードは、ジムニーの上級車という意味も込められており、ボディとは別体のラダーフレームを持ち、パワートレインは縦置きで、4WDシステムはパートタイム式、リヤサスペンションはリジットアクスルであるなど、ヘビービューティSUVに近い内容を持っていた。

 ゆえにオフロード性能は、横置きパワートレインのライバルより一段上だったけれど、当時のSUVとしては異例のブリスターフェンダーを採用したスタイリングは洗練されており、多くのユーザーが新しいジャンルのクルマだと感じたはず。

 初代のバリエーションは豊富で、ボディは当初3ドアのハードトップとソフトトップだったが、のちにホイールベースを伸ばした5ドアのノマドも登場。1.6リッター直列4気筒ガソリンのみだったエンジンも、2リッター4気筒や2/2.5リッターV型6気筒のガソリン、2リッター4気筒ディーゼルターボなどが追加された。

 このうちディーゼルエンジンはマツダ製。そのためかエスクードはマツダにOEM供給され、プロシードレバンテとしても販売された。日本では1000台ちょっとしか売れなかったという2シーターSUVのX-90も、この初代エスクードがベースだ。

 2代目も同様の成り立ちを持つが、当時提携を結んでいたGMの意向が働いたのかアメリカンなスタイリングになり、ノマドをベースにさらにホイールベースと全長を伸ばして3列シート7人乗りにしたグランドエスクードが用意された。

 一方でコンバーチブルは日本では当初から販売されず、3ドアハードトップも途中でカタログ落ちしている。

 ハイブリッド仕様の登場を機に復活!

 続く3代目はビルトインフレームボディにフルタイム4WD、4輪独立懸架サスペンションを組み込むなど大幅に刷新。グランドエスクードは北米専用車種として独立し、我が国では当初5ドア5人乗りのみとなった。

 欧州テイストを取り戻したボディは全車3ナンバーとなり、直列4気筒エンジンは前期型が2リッター、後期型が2.4リッターと拡大。先代グランドエスクードから継承した2.7リッターV6は途中で3.2リッターになった。

 この世代のニュースは、途中で3ドアが復活したこと。英国向けをベースとしており、1.6リッター4気筒はプレミアムガソリン仕様、変速機は5速MTのみだった。ジムニーからの乗り換えのために用意されたと言われる。

 これに続いて登場したのが現行型。モノコックボディの横置きパワートレインとなり、やや小柄になり、大幅な軽量化を果たした。そのため3代目もしばらく、エスクード2.4として販売が続けられた。

 エンジンも当初は1.6リッター4気筒自然吸気、その後1.4リッターターボとダウンサイジングされている。ただしトランスミッションはCVTではなくトルコン式6速ATだった。悪路走行や牽引のことを考えているのだろう。

 ハンガリーからの輸入車になったことも特徴になるこの現行型、2021年秋に一度販売を終了するが、今年春にハイブリッド仕様の登場を機に復活した。

 ハイブリッドシステムは排気量以外はスイフトに似ていて、1.5リッター自然吸気エンジンにロボタイズドMTの6速AGS、スタータージェネレーター、駆動用モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせている。

 経済性を考えればこのハイブリッド仕様がイチオシになるけれど、個人的には最後の縦置きパワートレインとなった3代目にも惹かれる。とりわけ気になっていたのが1.6リッターMTの3ドア。一度試してみたいと思ったが広報車両は用意されなかった。いまでもちょっぴり気になる1台だ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

バイビットと決別したレッドブル、新たに暗号通貨企業『Gate.io』と複数年にわたるスポンサー契約を締結
バイビットと決別したレッドブル、新たに暗号通貨企業『Gate.io』と複数年にわたるスポンサー契約を締結
AUTOSPORT web
レザー内装は過大評価されている 布地の方が良い 英国記者の視点
レザー内装は過大評価されている 布地の方が良い 英国記者の視点
AUTOCAR JAPAN
ブレーキが「できるまで」と「選びかた」がよくわかる「ディクセル」の展示が大好評!「大阪オートメッセ2025」は学びの空間でした
ブレーキが「できるまで」と「選びかた」がよくわかる「ディクセル」の展示が大好評!「大阪オートメッセ2025」は学びの空間でした
Auto Messe Web
阪神高速も「ETC専用化」大幅拡大! 6月までに「28か所」の料金所で
阪神高速も「ETC専用化」大幅拡大! 6月までに「28か所」の料金所で
乗りものニュース
“アラフォー女子”の足グルマを妄想!? 「え、そんなクルマ選ぶの?」と言わせない選択肢とは
“アラフォー女子”の足グルマを妄想!? 「え、そんなクルマ選ぶの?」と言わせない選択肢とは
VAGUE
レクサススーパースポーツカー「LFA」新型が2026年デビューか!?
レクサススーパースポーツカー「LFA」新型が2026年デビューか!?
グーネット
「日本一危ない交差点」は東京と大阪にあった! 全国最新“事故件数ランキング”ワースト11か所とは
「日本一危ない交差点」は東京と大阪にあった! 全国最新“事故件数ランキング”ワースト11か所とは
乗りものニュース
「令和の大ヒットバイク」も採用!“水冷シングル”はコンパクトなのに高性能! 代表的モデル3台の注目すべき実力とは
「令和の大ヒットバイク」も採用!“水冷シングル”はコンパクトなのに高性能! 代表的モデル3台の注目すべき実力とは
VAGUE
トヨタ「カローラ」なぜ“先代モデルの新車”を今も販売!? あえて「旧型」を買うのはどんな人? 実は意外な「人気モデル」だった!
トヨタ「カローラ」なぜ“先代モデルの新車”を今も販売!? あえて「旧型」を買うのはどんな人? 実は意外な「人気モデル」だった!
くるまのニュース
まるでメーカーカスタム!? ホンダ「ランナウェイ」は男性用を謳ったファミリーバイクだった
まるでメーカーカスタム!? ホンダ「ランナウェイ」は男性用を謳ったファミリーバイクだった
バイクのニュース
長距離移動で痛感した充電マネージメントの大切さ【ヒョンデ・コナ長期レポート#6】
長距離移動で痛感した充電マネージメントの大切さ【ヒョンデ・コナ長期レポート#6】
AUTOCAR JAPAN
MotoGPブリーラムテスト、初日はドゥカティ陣営トップ3。マルク・マルケス大差の最速タイム
MotoGPブリーラムテスト、初日はドゥカティ陣営トップ3。マルク・マルケス大差の最速タイム
motorsport.com 日本版
中須賀克行選手のサイン会が3月1日(土)、2日(日)に福岡県と熊本県で開催
中須賀克行選手のサイン会が3月1日(土)、2日(日)に福岡県と熊本県で開催
モーサイ
燃費が良いだけじゃない!──新型フォルクスワーゲン・ゴルフ TDI R-Line試乗記
燃費が良いだけじゃない!──新型フォルクスワーゲン・ゴルフ TDI R-Line試乗記
GQ JAPAN
価格もサイズもコンパクト! 軽キャンパーの進化が止まらない…ジャパンキャンピングカーショー2025
価格もサイズもコンパクト! 軽キャンパーの進化が止まらない…ジャパンキャンピングカーショー2025
レスポンス
映画『私をスキーに連れてって』はなぜ社会現象になったのか? スキーブームの火付け役! 原田知世とセリカGT-FOURがマジGood! 公開38年で考える
映画『私をスキーに連れてって』はなぜ社会現象になったのか? スキーブームの火付け役! 原田知世とセリカGT-FOURがマジGood! 公開38年で考える
Merkmal
日産「新エクストレイルunwind concept」登場に反響多数! 「アウトドア仕様だけど上品!」「発想が斬新!」 上質「大人時間」を演出する“チル”な「コンセプトカー」とは
日産「新エクストレイルunwind concept」登場に反響多数! 「アウトドア仕様だけど上品!」「発想が斬新!」 上質「大人時間」を演出する“チル”な「コンセプトカー」とは
くるまのニュース
思わず目を奪われるボディカラー!? フェラーリが世界でたった3台の特別な「デイトナSP3」をSNSで公開
思わず目を奪われるボディカラー!? フェラーリが世界でたった3台の特別な「デイトナSP3」をSNSで公開
VAGUE

みんなのコメント

13件
  • ひとつ前のエスクードはスイスポと同じ1.4ターボと6速ATにオールグリップ、軽量高剛性ボディの組合せで走りが素晴らしいコンパクトSUVなのですが、なぜか売れなかった。
    CHRやXVに比べても、走りでは勝ってたと思うのですが。
  • なんでRAV4?ずっと後だろ。
    だいたい、あんな「売れればなんでもあり」トヨタを象徴する車を持ち出すとは、エスクードに失礼だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

297.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0300.0万円

中古車を検索
エスクードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

297.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0300.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村