現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 超絶美しいワゴンがあった!? 1990年代に流行した懐かしのステーションワゴン5選

ここから本文です

超絶美しいワゴンがあった!? 1990年代に流行した懐かしのステーションワゴン5選

掲載 更新 7
超絶美しいワゴンがあった!? 1990年代に流行した懐かしのステーションワゴン5選

■流行の中心にあったステーションワゴンたち

 バブル景気真っ只中にあった1980年代の終わりから1990年代の始め、日本では空前のスキーブームが巻き起こりました。とくに若者たちはクルマでスキーに行くのが定番で、スキー場の駐車場は週末になると満車になったほどです。

スープラ並みに速いセダンがあった? 絶滅寸前なスゴいセダン5選

 かつて、ファミリーカーや趣味車のひとつとして、ステーションワゴンが人気だった時代があり、各メーカーから数多くのステーションワゴンが販売されていました。

 そこで、これまで販売されたステーションワゴンのなかから、いまでも通用するような優れたデザインのモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スバル「レガシィ ツーリングワゴン」

 1989年に発売されたスバル「レガシィ」は、旧態然としていた「レオーネ」に替わる新世代のステーションワゴン/セダンとしてデビューしました。

 発売とともに、走行性能の高さとフルタイム4WDによる道を選ばないオールラウンダーなコンセプトがユーザーに受け入れられ、大ヒットを記録します。

 1993年に登場した2代目レガシィは、当時のスバルの販売記録を次々と塗り替えるほど、さらにヒットしたモデルとなりました。

 また、ライバル車が次々と3ナンバー化するなか、あえて5ナンバーサイズにこだわり、それでいて広い室内空間を実現することで高評価を得ます。

 トップグレードに搭載されてエンジンは2リッター水平対向4気筒シーケンシャルツインターボで、当初は250馬力を発揮し、後に280馬力までパワーアップされ、圧倒的な高出力を誇りました。

 初代から人気が高かったステーションワゴンの「レガシィ ツーリングワゴン」は、コンセプトを初代から継承するものの、さらに広い室内空間が確保されており、見た目以上の収納性によってステーションワゴン人気をけん引。

 その後、レガシィ ツーリングワゴンは「レヴォーグ」の登場によって廃止されてしまいますが、これまでのハイパワーで使い勝手の良いステーションワゴンというDNAは、しっかりとレヴォーグに受け継がれています。

●ホンダ「アコードワゴン」

 ホンダ「アコード」は1976年に発売されたミドルクラスのハッチバック/セダンです。その後1989年に登場した4代目からセダンを基本とし、1991年からはステーションワゴンの「アコードワゴン」がラインナップされます。

 1994年に登場した2代目アコードワゴンは、先代と同様にアメリカで開発と生産がおこなわれた輸入車として日本で販売されたモデルです。

 スタイルは全車3ナンバー化されたワイドなボディで、セダンの基本フォルムを活かしながら、流麗で存在感のある力強いウエッジシェイプにより、アメリカナイズされた雰囲気のスタイリッシュなフォルムを実現。

 また、ステーションワゴンとして荷室の使い勝手も考慮され、段差のないフラットなデッキ、バンパーのすぐ上から開くテールゲートなどが採用されています。

 当初搭載されたエンジンは2.2リッター直列4気筒SOHCのみでしたが、1996年のマイナーチェンジの際には190馬力を誇る2.2リッター直列4気筒DOHCエンジンが追加され、よりスポーティなモデルへと変貌しました。

 2013年をもってアコードワゴン(最終モデルは「ツアラー」)の販売は終了し、現在はミドルクラスのステーションワゴンとして「ジェイド」が販売されています。

●三菱「レグナム」

 1996年に登場した三菱「レグナム」は、同社のセダン8代目「ギャラン」をベースにしたステーションワゴンです。

 搭載されたエンジンは1.8リッター直列4気筒GDI(直噴)と2リッター、2.5リッターV型6気筒、2.5リッターV型6気筒ツインターボを搭載。

 なかでも1.8リッターGDIエンジンは、量産自動車としては世界初のリーンバーンガソリン直接噴射エンジンという記録的なモデルです。

 しかし、GDIエンジンは特殊な専用部品の使用によるコスト高や、未燃焼のガソリンによりススが出やすくエンジンオイルの劣化が早いこと、走行条件によっては有害物質を除去しきれないなど、さまざまな課題を抱えていました。

 外装のデザインは、フロントフェイスがギャランに準じており、逆スラントの力強いイメージのグリルまわりが特徴で、全体のフォルムはロングルーフのキャビンにより、ステーションワゴンらしさあふれるデザインです。

 なお、レグナムは2002年に販売を終了し、フルモデルチェンジをおこなうことなく、一代で消滅してしまいました。

■大ヒットした輸入ステーションワゴンとは!?

●ボルボ「850エステート」

 1980年代から1990年代は、海外製のステーションワゴンにも注目が集まり、なかでもボルボのステーションワゴンは人気が高まりました。

 1991年に発売された「850エステート」は、ボクシーなフォルムながらも美しさが感じられる洗練されたデザインで、日本でも大ヒットします。

 搭載されたエンジンは2.3リッターから2.5リッターの直列5気筒で、これを横置きに搭載したFFを基本とし、4WDもラインナップされました。

 また、ターボ車をさらにチューニングした240馬力のハイパワーな限定車「850 T-5R」や「850R」が発売され、それぞれ人気となります。

 なお、850エステートは、1994年度に「グッドデザイン大賞」を受賞。これまでクルマがグッドデザイン大賞を受賞した例は5車種しかなく、850エステートは輸入車で唯一です。

 現在も850エステートの美しいスタイルに魅了されたファンは多く、ボルボはこれに応えるように「ボルボ・クラシック・ガレージ」というレストアサービスを展開。850シリーズもサポートの対象となっています。

●日産「ステージア」

 1996年に発売された日産初代「ステージア」は、7代目にあたるR31型「スカイラインワゴン」の実質的な後継車として登場した、走りにもこだわったFRのステーションワゴンです。

 搭載されたエンジンは2リッター、2.5リッター自然吸気、2.5リッターターボの3種類が設定され、全機種とも直列6気筒を採用。

 なかでもトップグレードに搭載された2.5リッターターボの「RB25DET型」は当初の235馬力から最終的には280馬力までパワーアップし、スポーツカーに近い俊足なステーションワゴンとして人気を博します。

 外観のデザインはロー&ワイドを協調する伸びやかな直線基調なフォルムで、荷室容量も大きく取られ、使い勝手も優れていました。

 また、オーテックジャパンが開発し、1997年に発売された「ステージア オーテックバージョン260RS」は、R33型「スカイラインGT-R」のエンジン、ドライブトレーン、ブレーキ、サスペンションなどを使って高性能化されたモデルで、別名「GT-Rワゴン」とも呼ばれていました。

 2001年に2代目へバトンタッチし、シャシが一新されたことでV型6気筒のみを搭載。しかし、ステーションワゴン人気の低迷からか、2007年をもって生産を終了してしまい、後継車はありませんでした。

※ ※ ※

 全盛期に比べて近年はステーションワゴンのラインナップは減少し、日産、三菱、スズキのラインナップからステーションワゴンが消滅してしまいました。

 しかし、電気自動車やハイブリッドカーが主流になるであろう将来、バッテリーの収納場所や室内空間の確保といった点を考慮すれば、ステーションワゴンは理想的なボディタイプかもしれません。

 2019年にトヨタ「カローラツーリング」が発売され、レヴォーグも、近い将来に新型の登場が控えて注目集めていますから、ステーションワゴンの復権に期待できそうです。

こんな記事も読まれています

サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

7件
  • ステージアは写真の初代より、2代目のARX-FOURがデザインが洗練されていて、特に現在のSUV流行にあっているのでは?と思う。
  • SUVが流行ってる今はステーションワゴンを売るのは難しいかもね。
    90年代みたいにSUVは泥臭くてダサいって風潮でも起きない限りステーションワゴンは流行らないんだろうなぁ…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0238.0万円

中古車を検索
レガシィの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0238.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村